三十九話目
「・・・・・・なんでここにいるの?」
体育大会2日目の朝。私が自室で目を覚ますと目の前に零夜と千波弥が私の目線に合わすようにスタンバっていた。
起きた私の感情を考えて欲しい。もう驚きや恐怖を通り越して呆れと疑問しか湧いてこなかったんだから。
「お前がまた朝、サプリで済まさないようにするため」
「右に同じくよ」
「えぇ・・・・・・」
私は困惑する。確かにサプリで済ましたいとは思うけど今日も体育大会の日だよ?
流石に朝抜いたら動けないから何かしらはちゃんと食べるのに・・・。
「“ちゃんと食べるのに・・・”って顔してるわね。だけど、貴方そう言いながらも抜く日あるじゃやい」
私は千波弥の言葉から気まずくなり目を逸らす。確かにそういう日もあることは否定しない。けど、何度も言うけど体育大会の日だから流石に抜けないって。
「だから来たわけだ。作るからちゃんと食えよ?」
「分かったわね?」
昨日と同様に2人から圧をかけられる。私は元々食べるつもりだったのもあるけど、この2人には基本逆らえないから頷く。
「ていうかそれなら早く私の部屋から出てってよ!着替えれないんだけど!?」
「今更だろ。気にするか?」
「そうよ。幼馴染でしょ?」
「だとしてもだよ!?私は気にするの!!」
2人は私がそう言うとあまり納得はしてないようだけど部屋から出ていってくれた。私はそれを確認して自室の部屋の扉に行って鍵を閉めた。
私はそのあとクローゼットに向かう。そして、中から夏用上下の体操服を取り出す。それを椅子の背もたれにかけて私は全身鏡の前に立って寝間着を脱ぐ。
寝間着は平常なら男の寝間着。今日は特に何かあるわけでもなかったからそっちの服。私は服を床に落として体操服を履く。
特に問題ないかどうかを全身鏡で確認する。後ろ姿も確認して問題なかったから私は落とした寝間着を持って部屋の鍵を開ける。
私は寝間着を片手に持った状態で洗面所に向かう。自室がある2階から降りて洗面所に向かう通路を通る。洗面所に着いたら私は寝間着を洗濯機に放り込む。
寝間着を洗濯機に放り込んだあと、私は洗面所においてある椅子に座って顔を洗う。顔を洗って、隣にかけてあるフェイスタオルで拭いたあと化粧水を顔に塗る。化粧水を塗ったあとに乳液を肌に馴染ませる。最後に日焼け止めを塗ってから私は立ち上がる。
立ち上がったら洗面所から出て、リビングに向かう。リビングでは既に零夜と千波弥がダイニングテーブルに朝食をおいて待機していた。
どうやら今日は2人とも食べてきてなかったらしい。私はダイニングテーブルにある椅子を引いて座る。私が座ったことを確認したら2人は手を合わせる。私も手を合わす。
「「「いただきます」」」
私達は声をあげて食べ始める。どっちが作ったのかは分からないけど今日は、白米に味噌汁。副菜にほうれん草の胡麻和え、メインにソーセージに目玉焼き。
私達は特に会話することなく黙々と食べ進める。強いて起きた行動を言うのなら、私がニュースを見たいが故にテレビをつけたくらい。
私達は食べ終えたあと、洗い場に食器を持っていく。最後に持ってきた零夜が洗うと言って私達は洗い場から追い出された。すると、千波弥が私に告げてくる。
「優月、洗面所借りるわよ」
「あ、うん」
千波弥はそう言ってリビングから出て通路に消えていった。リビングには私と零夜がいて、食器を洗っている音とニュースの声が流れている。私達の間に会話はない。
「お前も準備してきたらどうだ?俺はできてるから問題ないが」
「・・・じゃあそうさせてもらうね」
私は立ち上がって2階に上がって自室に戻る。私は財布などの必要なものを纏めて小さいバッグに入れてリビングに戻る。
リビングに戻ると千波弥も戻ってきていて、2人もカバンを持っていた。
「それじゃ行くか」
零夜がそう言って玄関に歩いていく。千波弥と私もそれに続いて玄関に向かう。玄関で靴を履いて私達は外に出る。私は外に出たあとポケットから家の鍵を取り出して上と下両方の鍵を閉める。
一応しっかりと閉まったかどうかを引いて確認してみたが問題なかった。それを見て私達は学校に行く道を歩き始める。
「今日は短距離走ともう1つの団体種目くらいかしら?」
「そうだと思うよ。あと言うなら代表リレーくらいだけど入ってないでしょ?」
「誰も入ってなかったな。俺はもう1つの部活動リレーに出る必要があるが」
「やっぱり出るんだ」
「まぁな」
私達は横一列になって話している。人がいないからできることだから、人が来たらちゃんと道を開けて通れるように一列になっている。
私達の家というか、私の家から学校までの道はそこまでない。歩いて10分くらいの距離だからわざわざ自転車を使う必要がないから歩いている。
「今日は零夜はどうするの?私達は多分集まると思うけど・・・」
「俺はあっちの方は今日いいからそっちに行くつもりだ。だが、アイツらは分からん」
「そうなのね。だったら昼も一緒に?」
「いや、多分理事長・・・もとい母さんが表に出るからな・・・。なんとも言えないし、なんならお前らに加えて千波弥んとこの家族誘うとか言い出しそうだし・・・・・・」
零夜は遠い目をしながら答えた。私達はそれに対して苦笑い。その様子が簡単に想像できたからっていうのもあるけどね。
「ま、まぁそん時になって決めたらいいでしょ。そうなったら・・・うん、零夜から連絡するだろうし」
「まぁ・・・な」
「そう・・・ね。その時になって考えましょう」
私達はそう決断してから学校に続く手前にある、最後の坂道を登り始めた。
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では次回の話しでお会いしましょう!




