表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/16

さらば、東明(あずまあきら)58歳。

さて、私はこれから出かける。


私は何しろ58歳だからな。

これで好き勝手にしてやる。エッチなことだってなんだってな。


おっと、私の名前は東明あずまあきらだ。間違えるなよ。


私には妻がいたんだぞ。

カラスウリのような女だった。名前は忘れたが。

あとね、これだけ言えばもう覚えているだろうが、私には息子と娘もいた。

しかし私が捕まり、社会的に大きな批判を浴びたせいで娘は自殺したのだ。

だから私は透明になって、娘を探すことに決めた。


なにしろ透明になればなんだってできるからな。

君たちもトウメインが欲しくなってきただろう?


だがトウメインはもう手に入らないぞ、これからはトウメインリターンズの時代だからな。

薬局の親父に店に置いてもらえるように頼んでみてくれ。


へぇ、博士。こっちのトウメインとこっちのトウメインリターンズは何が違うんでぇ。

まったく、親父ときたらそんなこともわからないのか。ほら、簡単だよ。

まず、トウメインは飲めばすぐ効果があらわれるが、トウメインリターンズは飲む前に効果が現れるんだ。

ほら、この通り。

おお、すげえな。

さらにこのトウメインは……じゃなくてトウメインリターンズは服用してから約2時間も勃起が持続するんだ。

これなら勃起薬もいらないだろ。

そして、透明になると、なんでもできるようになるんだぜ。例えば、そうだなぁ、透明人間とのセックスなんてどうだい。

うへぇー、博士。あんた、まさか俺とやろうってのかい。

冗談、冗談だよ、今のはなんでもできるというたとえ話だからな。

いくらなんでもできるといっても、俺はあんたとはやりたくありませんぜ。

そうだな。あーあ、どっかに若い女はいないもんかねえ。


いるじゃないですか、目の前に。






おしまい

はじめまして。ディクシーコングです。


今回は「透明」というテーマで書かせていただきました。


実は、このお話を書き始める前、私は「透明人間は存在するのか?」ということをずっと考えていました。

そこで、今回のお話を思いついたのです。


透明人間は存在しているのか?

存在していなければ、存在しないお話を書くことができます。


しかし、もし存在した場合、そのお話はどのように展開していくでしょうか?


例えば、もし仮に本当に万が一、透明人間が存在するとすれば、

透明人間はどのような行動をとるだろうか?と考えました。


結論から言うと、私は何もしないのではないかと思いました。

それがこの物語の最後のシーンです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ