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カラスウリのような人々とトウメイン

私は東明あずまあきら


久しぶりに街に出たカラスウリの種を持って。

彼女はどこに? 彼女は公園にいた。


彼女は俺に気付いた。

こんにちは。

こんにちは。

私はカラスウリの種をまいた。

育ちますか?

どうでしょうね、だといいんですが。知っていましたか?カラスウリは夜だけに開くんです。

なんだかロマンチックですね。

はい、カラスウリは誰にもわからなくたって一人花を開くんです。でもね、気持ち悪いんですよ、カラスウリ。あんなのが好きな人はきっと気持ちの悪い人なんですよ。

いいえ、そんなことありません。それに気持ち悪くなんてありません。

どうしてですか?

みんなが見えないところで、一人でひっそりと咲くのです。とても素敵です。

そんなことないですよ。気持ち悪いです。

そんなことないですよ。

そんなことないですよ。


****


私は東明あずまあきら


私は公園に居た。戦争で世界は終わった。

いぼではなく戦争で世界は終わり、街は荒廃していた。


いぼはいぼを呼ばなかった。

トウメインは万能薬ではなかった。

だから私はクレームを入れたかった。


誰にって……あなたねぇ、薬局の親父に決まってるでしょ。


彼女は公園にいた。

すみませんねえ、気持ち悪いですよねえ。

こんなじいさんが急に話しかけてきて。しかも、変な薬を作ってるときたもんだ。気持ち悪すぎて笑っちゃいますよ。

私は彼女のことが好きだった。

彼女に思いを告げたかった。

しかし、それは許されないことだ。勃起薬はもうないのだから。

ちょっと!お客さん!あなたに必要なのは勃起不全用の薬ですよ。


私は透明になりたかった。


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