報告致します。
「魔力根検査にて、王妃が出産なさった王子様は前陛下のお子だと確認が取れました。」
「そう当たり前だけれど、よかったわ。
王子の誕生を皆に祝って欲しいけれど…あの人の喪に服さなくてはね…。」
「先ずは国民達には元陛下は食あたりで崩御されたと発表致しております。」
「そうね、国家転覆を狙った者を国王が庇うなんて…。国の汚点でしかないわ。」
「故に、陛下との離縁は無効となります。」
「私は出家し、洗礼を受けた後は王子の養育の場である南の離宮に行くわ。」
「かしこまりました、幽閉されたお二人ですが…去勢と避妊手術を受けて頂こうとしたのですが…陛下は加齢と王妃様との離縁話が余程ショックだったようで…不能と判断されました、側妃様は三度目の堕胎の後自主的に避妊手術を受けていたそうで…。」
「手間が掛からなくて結構。二人は北の離宮で大人しく仕事をしてるのかしら?」
「造花を1日で数本なので、まだ賃金は稼げてはいませんが。近頃は食事や待遇に文句を言うこと無く、黙々と作業をしているようです。」
「側妃の愛人だった者は?」
「伯爵は側妃に会うために仕事を放棄し、嗜めていた夫人に暴力を振るいケガをさせていた事がわかり、爵位を夫人の息子に譲り…個人の資産は全て夫人に相続の手続きの書類を制作した後…平民とし。
『夫人が受けた暴力の十倍を設定した鞭叩きの刑を執行』
偽王子の事については、共犯の側妃様は陛下が庇い命がある状態ですし困っていた所…新しく出来る店があると知り、去勢の後そちらの従業員として働く事になりました。」
「なんの店なの?」
「下賎な所ですので…お耳汚しとなりますが、殿方が通う店で宣伝の為店前で小一時間程鞭で打たれ続ける役です。勿論、未成年者はいけない場所ですし。陛下や側妃様より賃金は高いので…三十年程頑張れば解放される予定です。」
「次に、商人の方です…。『側妃様と関係を持ち堕胎させた罪』『技術の漏洩』の罪です。」
「技術の漏洩ですって!」
「はい、ですが…。相手方に話は伝わったようですが。形にする事ができる技術者が居ないようで…。」
「宝の持ち腐れね、話を伝えられた者達は?」
「騎士団が捕縛し、これ以上の被害は防げたはずですが国外に逃げられた可能性が有りますので、未だ暫くは調べさせてもらうつもりです。」
「えぇ、お願いするわ」
「罰則ですが、去勢の後商人としての権利は生涯剥奪、漏洩させた技術以上の物を発案し形にするまでは技術研究室に幽閉と…。」
「軽いくらいね…。」
「子爵家の執事だった方ですが、子爵家当主殿より全て任されました」
「側妃のお父上だったかしら?」
「いえ、当主は側妃様の弟君へ譲渡され、娘の所業と家人を取り締まれなかった責任を取り前当主殿は出家されました。こちらが委任状です。」
「あら、此方の書類は…。」
「現当主殿より、子爵家の執事以外の使用人達の就職先が決まるまでは取り潰しは待って頂きたいと。」
「子爵家で執事以外に側妃と関わりがあった者や、犯罪歴がある者は居るの?」
「居りません、皆人が良すぎるくらいで、よく今まで無事に生きてこれたものだと…。」
「子爵家は今は置いて置きましょう」
「はい、執事殿は去勢した後『肉体労働者が足りないと』建築科から要請がきてましたのでそちらに、週六日勤務と国内から集まった大工達の世話人として、今は働かせております。」
「分かったわ、次は陛下の葬儀ね。」




