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触れることが  作者: Kadoma
プロローグ
1/11

星空の下の出来事

2つの選択肢が、私に提示されている。

ひとつは世界の幸せ。もうひとつは私の幸せ。そして、世界の不幸せ。

「それ」は私に後者を選べと叫ぶ。

別の『それ』は前者を選べと強く迫る。

散々迷いに迷って手を伸ばした。



「それ」は唖然としていた。

『それ』は呆然としていた。

目の前のあなたは、感謝のような微笑みを浮かべていた。

そして、彼は、ただ泣いていた。


私は泣いた。どうしようもない激しい感情は、涙と叫びを止めはしなかった。

美しい星空と、消えていく「あなた」の表情は、悲しいぐらいに綺麗だった。

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