8-1 若きスロプロ集団と美人スロッターをイカせたった
いきなりですが、パチスロ編です。
2001年。パチスロ。
もうわかりますね。アレです。
ゴールデンウィークに入った。
カレンダーを見ると今年(2001年)は9連休になっている。
それでカレンダーを見ていて「?」と思ったのが、4月29日の祝日。
みどりの日? みどりの日って5月4日だよね? じゃあ5月4日は昭和の日? えっ……国民の休日? わからない。わからないけど、とにかく大型連休なのだ。
「葵ちゃん、ヒマだね~」
「ヒマだよ~」
ゴールデンウイークってヒマなのよ。
ウチのような店は、仕事帰りの勤め人に支えられている。ふだんから日曜日は休みにしているくらいだもん、ウチの店。
だからね、毎日が日曜日みたいな大型連休に、お客さんが来るわけないのよ!
「「「お先に失礼しま~す」」」
絵里奈さん、舞さん、蘭さん。エロい三連星は早上がり。これからホストだ、間違いない。
キヨミヤめ、この事態を見越して営業してたな。やっぱ、ホストはウマい。
なんか今度、おごらせよう。
気が付けば、もう11時過ぎ。
バックヤードの待機場に店長が駆けこんできた。
「あ……よかった、5人いた!」
「どうしたんですか、店長?」
「フリーのお客様が5名来られたんだ。ミユさん、みんなを連れてVIP1番。頼むね」
「はい。葵ちゃん、いいかしら?」
「ほ〜い。じゃあ、杏奈っち、聖羅、雛子、行くよ~」
「「「オッケー」」」
「初見の若い子なんで、うまいこと、よろしく」
「りょーかいでーす」
VIP1番。大きいほうのVIPルームだ。
ドアを開けた途端に「おおぉー!」、「制服だぁ」という声があがった。
そう! 今日の私らはJKコスだ。
杏奈っちは年上でキツいけど、私と美由ちゃん、聖羅と雛子は去年までJK!
まだまだJKでイケるハズ。このまま歌舞伎町に出て補導される自信がある。
いや、補導されるつもりはないけど!
「本日は『ピンクシャドウ』へのご来店ありがとうございます。ミユと申します」
「杏奈です。よろしくお願いします」
「はじめまして、雛子です」
「聖羅です」。
「アオイで〜す。はじめまして~」
ざわざわ……ざわざわ……。
お客さんたちが、ざわついている。
バギーパンツにダボT、ジャージ、キャップ。ヒップホップ系だけど、いまいちキマってない感じ。なんの集団なの??
うん……? よく見たら、男4人に女の子がひとり混ざっているじゃん!?
服装がアレだけど、シュッとした雰囲気の美人だと思う。たぶん私と同じくらいの歳じゃないかな?
「沙希は、この子がいい! 激かわゆす~」
その女子がいきなり駆けよってきた。
えっ、私? 私に来る? いきなり手を握ってきたよー。なんか、指名されたけど、どうすればいい? 女性客って初めてなんだけど、私。
困惑する私を置いといて、美由ちゃんが目で差配する。雛子、聖羅、杏奈っちを、それぞれ男性客に振り分けた。
とりあえず私も基本通り。女性客の左斜め45度に座る。
「あらためまして、アオイです。よろしくお願いします」
「私は沙希。よろしくね」
「沙希さんね。私、女性のお客様は初めてなので、失礼があったらごめんなさい」
最初に予防線は張っておこう。
その間にも、お客さんの乾杯用ドリンクを美由ちゃんが作ってくれた。さすが美由ちゃん。仕事ができる。
「よーし、みんな乾杯だー! 俺たちの勝利にカンパーイ!
「「「「カンパーイ」」」」」
パチパチパチパチ。
とりあえず拍手。なんの勝利なんだろう? 聞いてみよ~。
「あのぉ……沙希さん、なんの勝利なんですか?」
「パチスロよ。わかる? スロット」
「ええ、わかります。打ったことはないけど」
私の好きな『鉄〇』のパチスロがあるからね。打ったことはないけど、動画は見てたよ。
「パチスロで勝ったのよ」
「いくらくらい勝ったんですか?」
「そうだね……今日は5人で100万くらいかな?」
「「「「「な……なんだってー!?」」」」」
キャスト全員がハモった。
人類は滅亡する! 違う、違う、そうじゃない!
「俺たちはチーム『是空』」
「新宿ナンバーワンのスロッター集団さ!」
厨二だ! 香ばしいまでの厨二病を感じる。
でも、100万? パチスロって、そんなに勝てるの??
「沙希が、すごい攻略法を発見してね。それで俺たち大勝したんだ」
「僕、こういう店に来てみたかったんだ、ありがとう沙希」
かわいい系男子がチラっと沙希のほうを見る。
沙希はニコニコ……というか、ニヤニヤ?
「え~と、大勝したんでウチみたいな、エッチな店で豪遊なんですね?」
「そうなの〜。ねえ、みんなぁ!?」
ほかの男たちを見まわす沙希。
「そうなんだが、よかったのか? あの打法を見つけたのは沙希だ。一番の殊勲者を放っておいて俺たちだけ楽しむわけには……」
リーダーらしき男が、申し訳なさそうにしている。
「えーっ、かまわないよ。私も楽しむから! ねえ、この店って、おっぱいさわったり、キスしたりできるんでしょう? 女の私がしてもいいの?」
「えっ……あっ、もちろんOKですよ」
そう聞かれたら脱ぐでしょ、私っ!
スカーフをスル〜と抜いて、胸元からファスナーを引き下げる。
セーラー服を観音開き。ウルトラスーパーデラックスなBカップを御開帳だよ、おっぱいポロ〜ン。
「…………あっ、かわいいですね」
微妙な空気になってしまった。
こういう時は……え〜い、踊ってしまえーっ!
「ミユちゃん、久々にコンビで踊ろう?」
「よくてよ、アオイちゃん……。アレの準備はいいかしら?」
「雛子、このCDをセット。機材わかるね、使い方? 聖羅と杏奈っち、ゴクアツ用意、着けさせて!」
指示された女の子たちが慌ただしく動き出した。
いきなりパンツを下ろされて男性陣が慌てるが、かまわずゴクアツを装着していく。
私と美由ちゃんは、手早くテーブルを片付けた。
さあ、ダンスの時間だ!
♪ないとんふぁいあ……
戸惑い気味な男たちの手を取り立たせていく。
腰でリズムをとりながら、ボディとボディをねっとり絡ませた。
後ろから前から全身を、まさぐるように、密着したり、離れたり……。
いいよ、こいよ!
久々だけど腕は落ちてない。
美由ちゃんと目が合う。アイコンタクトだ。
手と手を取り合ってクルリと回転、ポジションチェンジ。相手の男を取り換えた。
男の股間ホットホット! すでにビンビン、伝わってくる。
お尻を密着、前かがみ。フリフリ、スリスリ……フィニッシュさせちゃえー、ズンズンズン!
まずは一人。「あひゃー」と情けない声。股間がピックン跳ねちゃった。
少し遅れて美由ちゃんも一人を仕留める。これで二人だ。
美由ちゃんはシャイボーイ、私はリーダー格に狙いを定めた。男の背後から張り付いて、密着しながら前へとまわる。
今度は美由ちゃんが早かった。早すぎるよシャイボーイ。私も負けずに動きを速める。太股すりすりフィニッシュムーブ。感じたよ、ほとばしる熱いパトス!
これで、残るは沙希ひとり。私と美由ちゃんでサンドイッチだ。
「あぅっ、あ、あぁ……っ!? ひっ、んんんぅッ!! あっ、ああっ、あっ、あぁッ!!」
ソッコーでイカせたった。
私と美由ちゃん、女性相手だとガチだからね。
♪ないとんふぁいあ……
VIPルームでは杏奈っちが男たちの戦後処理をしてくれていた。さすが肉食お姉さん方の弟子だ。きれいに拭き拭きしている。今度やり方を教えてもらおう~。
「ふふ……っ、あは〜。世界が、ぐるぐる〜まわってる。あぁ、だめ……頭が、全然、動かない。私、なに? どうなっちゃったの??」
沙希はフラついている。絶頂の余韻で脳が完全にオーバーヒートした感じ?
私らにかかれば、この程度はちょちょいのチョイ。RPGなら最初の村だよ。
「えーと、気持ちよかった?」
「んぁ……ぁ、そうかも。これ、クセになる……っていうか、ヤバいっ」
「また来てくれたら、サービスしますよ」
沙希の耳たぶをパクっとくわえた。
「あうっ……」
ピクっと反応する。
フッフッフッ……いい子、見つけちゃったかも?
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