第1話 「出撃」
1939年9月1日 午前4時30分
静かな夜、普段ならまだ皆は寝ている時間。
無線の誰か
「もうかれこれ1時間、待機命令を受けて待っているが続報はまだか、無線兵」
無線手
「まだ上からの次の命令はまだない」
無線の誰か
「は〜、りょうか〜い」
聞こえてないと思っていたのだろう、残念ながらため息も聞こえてしまった。
無線の誰か
「アレックス」
アレクサンダー(無線)
「なんだ、愚痴なら聞かね〜ぞクルト」
クルト(無線)
「違うわ! ただ雑談したいだけだわ。ここ2週間で随分と集まったよな」
アレクサンダー(無線)
「あぁそうだな」
確かに言われてみればまるで「戦争」でもする感じというか雰囲気で分かる。総統は、はなから平和的に問題を解決するつもりはないようだ。
クルト(無線)
「他の奴らも集まってきてるし、どうやら戦争は不可避のようだな」
アレクサンダー(無線)
「悲しいけど、そんな感じだな」
上官(無線)
「無線での私語は慎むように、傍受されたらどうするんだ」
アレクサンダー(無線)
「すみません」
クルト(無線)
「さーせん」
いつ始まるかまでは分からない。このままこの狭い空間でじっと待っていたほうが良さそうだ。
午前4時45分
上官(無線)
「全隊に告ぐ、戦闘準備完了でき次第前進せよ。繰り返す、戦闘準備完了でき次第前進せよ。これは演習ではない戦争開始だ。」
クルト(無線)
「了解、ゴリアテを起動完了後に我々も前進する」
「全分隊員に告ぐ、ゴリアテを起動しろ。」
アレクサンダー
「とうとう始まってしまったか。」
アレクサンダー(無線)
「了解」
アレクサンダー
「エンジン、始動」
2基のマイバッハ HL120が激しく唸りながら始動した。コックピット内の電気が点灯し、機外ライトもついた。
アレクサンダー
「ジャイロ装置、起動」
ジャイロ装置が激しく回りながら起動する
アレクサンダー
「四肢システム、起動。自立を始める」
警告用のオレンジランプが回りながら光った。そして機体がゆっくりと立ち上がりはじめた。
四肢システムを起動したことによって、あちこちから金属がかすかに軋む音、モーターの駆動音が聞こえる。
アレクサンダー(無線)
「アレクサンダー機、準備完了」
クルト(無線)
「第7ウォーカー小隊、全機起動を確認。これより作戦を開始する。
我々の任務は敵のトーチカと野砲の破壊、戦車の無力化だ。射撃兵装がないため極力敵の射線に入らないよう心掛けろ。」
全小隊員(無線)
「了解!!!」
クルト(無線)
「全機、前進せよ!!!」
ポーランド国境警備兵1
「ん? なぁドイツ軍って今日演習の予定あるのか?」
ポーランド国境警備兵2
「どうしたんだ突然? ドイツ側からは何も聞いてないぞ」
呑気にカードゲームで遊びながら問う
ポーランド国境警備兵1
「マズいことになったぞ。急いで上層部に報告しろ!! ドイツ軍がこっちに向かっているとな!!!」
ポーランド警備兵2&3&4
「!?.... どういうことだ!?」
ポーランド警備兵1
「いいから報告しろ!!! ドイツのおそらく新型兵器がこっちに来てる!!!」
ポーランド警備兵3
「俺が急いでしにいく! 警報を鳴らしてくれ!」
ポーランド警備兵2
「双眼鏡を貸せ! 」
双眼鏡を使って暗闇の中目を凝らして良く見ると、そこには推定8から9メートルの人型らしきものがゆっくりとだが着実に向かってきている。
ポーランド警備兵2
「なんてことだ、最悪の事態が起こってしまった.....」
ポーランド軍の無線
「手が空いてるものは急いで全対戦車砲、野砲を全て用意せよ!!! 」
「我々はまんまと敵の奇襲作戦にかかった!!!」
ポーランド警備兵2
「聞いたか!? 」
ポーランド警備兵1
「あぁ!。 全員急げーッ!!!!!」
午前4時48分
クルト(無線)
「我々は間もなく国境を越える。エンジン出力を上げて全力で砲撃に備えろ、事前のブリーフィング通り敵陣地を回り込め。我々にはそれしかできない!」
全小隊員(無線)
「了解! 」
午前4時49分
ついに国境を越えた。
すると、「───ドオォン!」と一発、「ドォーン!」「ドォーン!」「ドォーン!」と続けて敵の砲撃音が聞こえた。
クルト(無線)
「衝撃に備えろ! アレックスたちは2時から、その他は俺と共に10時の方向へ向かえ」
アレクサンダー(無線)
「了解! 任せろ!」
「──ヒューーードオオォォン!!!」
アレクサンダー
「クソッ、至近弾か」
ゴリアテの移動の揺れで分かりにくいが、確かに近くに着弾した音が聞こえた。
カール(無線)
「大丈夫か? お前の近くに落ちたけど」
アレクサンダー(無線)
「大丈夫だ、問題ない」
アレクサンダー
「一刻も速く敵の野砲を黙らせなければ.....」
俺はエンジン出力を95%まで上げて急いで敵陣地に回り込む。分隊員もそれに続く
午前4時53分
クルト(無線)
「こちらクルト分隊、敵陣地に入り込めた。だが戦車は見当たらない。」
アレクサンダー(無線)
「了解! こちらも間もなく敵陣地に着く。」
そうこう言ってるうちに着いた。
アレクサンダー(無線)
「分隊員に告ぐ。」
「思う存分に破壊しろ!!!」
アレクサンダー分隊員
「うぉぉぉぉ!!!!」
アレクサンダー
「俺もトーチカを破壊せねば....」
トーチカの上に乗った瞬間
「ドオオォォン!!!!」
野砲で待ち伏せをされて、モロに受けてしまった。
撃たれた反動でバランスを崩し、転倒してしまった。
ウォーカー型は一度倒れるともう一度立ち上がるのが困難だ。
転倒して間もなく、激しく金属同士が擦れる音が聞こえる。
カール(無線)
「始めて俺がビリで感謝してるんじゃないか?」
アレクサンダー(無線)
「あぁ、助けてくれてありがとう」
カールが俺のゴリアテを立たせるように押してくれたおかげで何とかなった。
アレクサンダー(無線)
「さあ、奴らをぶっ潰すぞ!」
俺は手始めに俺を転倒 2させた野砲が装填を終える前に右腕のハンマーを振り子の要領で落として最初の野砲を潰した。
次に対戦車砲を見つけて左腕の三つ爪で砲身を曲げた。
我々は次々と敵陣地を荒らし回った
本来、ゴリアテは機敏には動けない。
しかし出力を一定時間上げることで動作を良くすることが可能だが、あまり長い時間やると関節のパーツが弾け飛んで行動不能になる。
アレクサンダー(無線)
「こちらアレクサンダー分隊、こちらで確認できる火砲はもう間もなく破壊完了する、クルト分隊はどうだ?」
クルト(無線)
「こちらクルト分隊、我々側の火砲は全て破壊し、た....…」
アレクサンダー(無線)
「どうした? クルト」
クルト(無線)
「マズいぞ!.... 敵戦車を確認!!! おそらく大隊規模!」
アレクサンダー(無線)
「何!?」
──第1話 完了───────第2話に続く─────
初めての小説? となっているので温かい目で見てもらえれば嬉しいです。「小説家になろう」の使い方もまだまだ分からない部分も多いですが頑張ります(笑)
なおポーランド戦線編の他に後3つ章がありますが、自分は学生なため、時期によって投稿できるペースも変わりますが必ず完結させます!




