前へ目次 次へ 4/79 剣に宿る誓い 老剣匠ガルドは生涯をかけて一振りの剣を打ち続け、完成の前日に静かに息を引き取った。 弟子のエラは冷たくなった師の手を握り、「必ず完成させます」と誓った。 一年後、エラが打ち上げた剣は師の設計図通りではなかった。 刃に刻まれた紋様は、師が生前に試みて諦めた技法で彩られていた。 「これは先生の剣じゃない」と同門の者が言った。 エラは剣を高く掲げ、静かに答えた。 「先生が私に残したのは、図面じゃない。諦めない心です」