22/48
星を読む者、神々の座を降りる日
星を読む者
神託を受けた少女は、星図を広げ「あなたは三日後に死ぬ」と王に告げた。
王は怒り、少女を牢に閉じ込めた。
三日後、王は病に倒れず、少女を呼び寄せ「お前の予言は外れた」と嘲った。
少女は微笑み「私が見たのは、あなたの中の傲慢さが死ぬ姿でした」と答えた。
王は初めて、彼女の瞳に映る本当の星を見た。
神々の座を降りる日
雨乞いの祈祷に応え続けてきた小さな村の守護神は、祭壇の前で膝をつく巫女を見下ろしていた。
信仰は薄れ、今や祈るのは彼女ひとり。
それでも毎年、雨はきちんと降らせてきた。
だが今年、神は初めて迷う。
「この命を、彼女一人の願いに捧げる価値はあるか」と。
答えは、微笑む彼女の横顔が教えてくれた。




