13/17
老いた頭の最後の剣、枯れ野に咲く
老いた頭の最後の剣
傭兵団の頭は、年老いた今も剣を手放さなかった。
「最後の依頼だ」と彼は言い、若い仲間に背を向けた。
依頼の中身は、誰かの命を守ること。
その誰かとは、かつて自分が見捨てた少年だった。
剣を抜いたとき、指先が震えた。
老いたせいではないと、頭は知っていた。
枯れ野に咲く
「お前には呪いがかかっている」と魔女は言った。
呪われた男は、触れた花が枯れ、踏んだ草が腐るのだと知っていた。
だが、彼が通った後には必ず新芽が顔を出した。
死から、生が始まるのだと気づいたのは、魔女が先に逝った後のことだ。




