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異世界住人譚~ショートショート集~  作者: nireron


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百回刻んだ名前

エルフの里では、葬儀が稀だ。

それでも今日、一人の人間の女が眠りについた。

彼女が里に迷い込んだのは百年前で、まだ幼い子供だった。

ともに遊んだ仲間たちは、今も変わらぬ若い顔で棺を囲んでいる。

誰も涙を流さない。

なぜなら、エルフにとって人の一生は、短すぎて泣く間もないからだ。

だが老いた族長だけは、枯れ木のような手で、静かに地面へ文字を彫り続けていた。

彼女の名前を、百回、刻んだ。

それが、エルフの泣き方だった。


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