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第6話 本州(てきち)

第6話 本州(てきち)


反Graveコミュニティの皆が見送る。

「頑張れよ〜!」

「絶対帰って来るんだよ〜!」

「生きて帰ってこいよ!」

等。それぞれが応援の声を掛ける。

「それではやって来ます。この世界を

変える為に。」

上藤が決意を口にする。上藤を先頭に

本州(てきち)へと向かう船に乗る。


「この海はまだ奴らには気づかれない。

心の準備をするなら今のうちだ。」

冗談まじりに鼓舞する上藤。

「そんなのとっくに出来てるっすよ。」

鳴門が余裕を見せる。

「こっから本州までは1日以上かかる。

本州の元山口県、現在のダーリンガムへ

向かう。そこはあまりGraveの戦闘員が

いない。だから船を着けやすい。」

「了解。」

上藤の言葉に応える皆。


「へー、皆さん付き合ってないんっすね。」

「ちょっと!言わないの!」

「アハハ。まあ、良いですよ。」

各々、雑談をしながら船は上藤の操縦で

ダーリンガムへ進む。


「よし、着いた。」

20時間ほどかけ、ダーリンガムの港へと

着いた。

「よし、皆行くぞ。」

「はい。」

港から程なく歩き、繁華街らしき場所へ

来る。

「念の為、宗也だけはサングラスを

していてくれ。一般人にも顔がわれてる

可能性があるからな。」

サングラスを宗也へ渡す上藤。

「了解です。」

サングラスを掛ける。

「似合ってるじゃない。」

思わず褒める玲衣奈。

「とりあえず今日は、泊まれる場所を

探す、もうすぐ日暮れだ。まだ先は長い。」

「了解。」

時刻は18:00過ぎ。急がねば日が暮れて

しまう。日が暮れてしまうと、戦闘員に

気づかれないが、と同時にこっちも気づき

にくくなる。

「よし。泊まる場所を確保した。」

場所はビジホ風の宿泊施設だ。あまり多く

部屋を取れないため、男女で分かれる

だけとなった。最悪何があっても良いように

隣同士にした。しかし、恐ろしいほど何も

なくその日は終了した。


「皆、おはよう。さあ、先に進もう。」

何かあるのではとずっと警戒しているが、

戦闘員らしき人間の気配がない。

「ちょっと、ちゃんとサングラスしなよ。」

宗也に注意する玲衣奈。

「は〜い。」

「おっ、朝からお熱いっすね〜。」

冷やかす鳴門。途端に注意する巳波。


それからというもの、本当に何もない。

もちろん、街はきちんとしているが、

戦闘員らしき姿が見えない。

そうこうしている間にダーリンガムを

抜けた。

「ここは元広島県のカープリアンだ。」

何もなさすぎてただ歩くだけになった

一行。時刻は17:30過ぎ。ダーリンガム

同様、すんなりと宿泊施設を見つけ、

朝を迎えた。

「今日もたくさん歩きますかね〜。」

宗也が明るく話す。

「そうかもっすね〜。」

宗也と鳴門はどことなく近しいものを

感じ、かなり打ち解けていた。しかし、

「宗也さんのソウルスキルって

一体なんなんすか?」

鳴門の一言により一行の空気は冷える。

「それはまだ分からない。この旅で

何かが分かるかもと、連れてこさした。」

空気を切るように上藤が話す。

「そ、そうなんすね〜。」

鳴門は少し申し訳なく答える。

「それでは行くぞ。」

上藤が先頭を切る。一行は元岡山県、

プフィルズィヒへと向かう。


第6話 完

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