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第54話 再生

第54話 再生


数ヶ月後、宗也たちの怪我は完治した。

基地の皆やコミュニティの皆に説明し、

ゾルディックとの今後を決めた。


ーー基地にてーーーーーーーーーーーーーーー

「さて、宗也たちの怪我が治った事だし

本格的に宗也をGraveのトップへ

担ぎ上げよう。」

上藤が説明する。

「担ぎ上げるって言い過ぎだが、まあ

そうだな。親父、通信役とはどうなった?」

宗也が上藤の言葉にニヤけ、ゾルディックへ

向く。

「ああ、昨日から連絡してる。とりあえず

ここに来るらしい。最速でも明後日に

来るかな。」

ゾルディックは最早普通に父親のように

振る舞っている。

「そうか。今日明日はその通信役が来るまで、

具体的にどう再生していくか考えていこう。」

上藤が周りに指示するように振る舞う。


数日後、ゾルディックの言っていた通信役が

到着した。着くなり、ゾルディックへ

走っていく。

「ゾルディック様ぁ〜!お会いしたかった

です!」

通信役はゾルディックの元へ走り、すぐに

跪く。

「やっと来たか、ユーリ。」

ゾルディックは跪いた通信役の前で優しく

名前を呼ぶ。

「通信ではなく直接呼んでいただき光栄です。」

ユーリと呼ばれ、頭を下げるユーリ。


[通信役、ユーリ・エドバンス。年齢不詳。

ソウルスキルは"テレパティー"。登録した

人物とのみ通信の出来るスキル。一方的にしか

通信出来ない。]


「もう俺はGraveのリーダーはやめたんだ。

ユーリ、敬語とその行為はいい。」

ゾルディックはユーリの目線に合わせて

しゃがみ、話す。

「そうですが……。本当に宜しいんですか?」

ユーリは目の前のゾルディックに驚きつつも

恐る恐る聞く。

「ああ。ただ、俺の息子には敬意を示して

くれよ?」

ゾルディックは少し笑い、後ろに居た宗也に

目線を誘導する。

「あ、いらっしゃったんですね。宗也様。」

ユーリは宗也に驚いた。

「ああ。とりあえず基地に来い。親父、

その子…ユーリと言ったか?連れてきて。」

宗也は基地へ歩く。

「おう。ユーリ、行くぞ。」

ゾルディックはユーリの手を取り、

立ち上がらせる。

「う、うん。行きま……行こう。」

ユーリはぎこちないタメ口で返し、

ゾルディックと共に歩き出す。


基地へ着いた宗也たちはユーリを紹介し、

ユーリの力で構成員を集めるように指示した。

「では、始めますね。ソウルスキル解放!

テレパティー!」

こめかみのあたりに手を置き、話し始める。

「あ、ユーリです!少し話が………、」


ユーリは数時間を要し、残っている全構成員に

話をした。

「これで、私が通信出来る全ての構成員に

話終わりました。」

ユーリは手を下ろし、説明する。

「そうか。あとは待つだけか。」

宗也はゾルディックを見る。

「そういや親父、火星はどうすんだ?」

ゾルディックが唸りながら頭を掻く。

「うーん…。まあ…、元々戻る気がないから

どうするも何もないんだけど家に置いてきた

やつ何個か取りに行きたいよな。」

宗也は目を丸くする。

「ちょっ、ちょっと待て。取りに行く!?

そんな簡単に行けるものなのか?」

ゾルディックはドヤ顔で答える。

「宇宙船くらいあるさ、どうやって地球まで

来たと思ってる。」

みんなも話を聞き、ガヤガヤする。

「それもそうか。で、それはどこにあるの?」

宗也は恐る恐る聞く。

「そういえば、王宮の外にあったな。着いた時

以来、整備士以外見てないから今は

どうなってるんだが。」

ゾルディックはふわっと答える。

「なら、見に行くしかないか。」

宗也はゆっくりと言う。

「でも、どうやって行くんだ?かなり時間が

かかるぞ?ユーリさんが呼んだ人達が来るのが

先になるぞ。そしたらゾルディックが居ないとここで戦いになってもおかしくない。」

上藤がせっつく。

「そうだな。こっちは急ぎじゃないから

アイツらを待つよ。」

頭を掻きながら答えるゾルディック。


数週間後、末端の構成員も全員集まり、

Graveの今後を話した。皆、口々に色々と

言っていたが結局は宗也に付き従う事に

なった。構成員は宗也の指示により国中に

置いたGraveの支配に関する物を排除して

いった。"支配"の関するものは排除したが、

元々働いている人を困らせないため様々な

お店はそのままにした。戦闘で壊れた建物や

土地は宗也やGrave構成員のソウルスキルを

使い、綺麗に直していった。


「宗也様、各地しっかりと復興していっている

ようです。」

ユーリが通信後に報告する。

「そうか、いいね。もうGraveが国を治める

必要はなくなったな。」

宗也はハルス王宮の王座にぎごちなく座り

ながら胸をスッと撫で下ろした。

「宗也様、今後はどうするおつもりですか?」

ユーリは宗也の隣でにこやかに聞く。

「そうだなぁ。」


第54話 完

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