表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MP0(ゼロ)の邪神さま!!  作者: カノン♭
【第三章】忍び寄る影
24/24

07【だって空腹なんだもの。】

今回は少し過激表現があります。

お気をつけください。

愛結華(あゆか)の目の前で、彼女にとって

聞き慣れない、おおよそ言葉とは思えない

音がニャルラトホテプから零れていく。


(......あ)


下手に体を動かせば、いくつかの骨が折れてしまいそうな、そんな痛みと戦いながら前に立つ神を

力無く見つめていると、彼の頭上にテロップのような、見覚えのあるものが浮かんだ。


【ニャルラトホテプ】SAN100


「さて、今日の女神様のご機嫌は麗しいかな?」


ニャルラトホテプがダガーに力を込め始め、

ふわりと金髪が揺れ動くと同時に、愛結華(あゆか)

頭の中でカランカランッ!という小さな四角い物を

転がす音が聞こえた。


【1D8ダイスロール】3

【ニャルラトホテプ】SAN97


続々と彼の頭上でテロップが更新されていく。

こうして文面にすると中々滑稽なのだが、

非現実的なこの光景をリアルタイムで見ている

愛結華(あゆか)にとっては、ただ受動的に眺める事で

精一杯なのだ。


「3か、まずまずだな。

さあ、覚悟はいいか?食屍鬼(グール)共!!

オレの魔法は成功率が高ぇ事でオレの中でも

有名だぜ!!?」


(何言ってんだコイツ...)


こんな状況でも、イカれたように美しく、

ケタケタと口角を上げながら訳の分からない

事を言い出す邪神。

すると、ポウッとニャルラトホテプの周りが

淡い青色に輝き出して...。


食屍鬼(グール)1】MP16→15

食屍鬼(グール)2】MP16→13

食屍鬼(グール)3】MP12→10

食屍鬼(グール)4】MP14→10


【ニャルラトホテプ】MP10→20


「チッ!しょっぺぇ数だな...!」


そう憎々しげに言葉を吐き出すと同時に、

食屍鬼(グール)と呼ばれた化物たちは

立ちくらみのように、突然フラフラとしだした。


「ふんっ!まあいい、こんなに沢山いるんだ。

オレが満足するまで精神力を搾り取ってやるよ...!

おい、【狩人】!そしたらお前に残りカスの

血肉をたっぷりご馳走してや...__」


これぞ悪人!!といった表情で舌なめずりを

した直後。【狩人】と呼ばれた、先ほど私を

絞め殺そうとした巨大な有翼の蛇が大量の

化物たちを、『一掃した』。


「.........は?」


「......え?」


ニャルと私は、そんな間抜けな声を零さずには

いられなかった。


空間の穴、と表現してもいい程の巨大な口を

開けて、地面スレスレを飛びながら化物たちを

飲み込んでいく姿はまるで、プランクトンを

飲み込むジンベイザメのような俊敏さを感じた。


しかし、この【狩人】にはジンベイザメのような

優雅さは持ち合わせてなかったようだ。

十数匹を丸ごと口に含み、もう1匹口に入れようと

すると、被食者は回避しようと試みた。

逃がすまいと噛み付こうとする【狩人】。


バチンッ!!!!


と、まるで断ち切りバサミで布を切ったような

恐ろしく切れ味の良い音を響かせると、被食者の

上半身が一瞬にして消え去った。

ゴムのような皮膚をした下半身が、2歩ほど

歩いたかと思うとバタリと床に倒れ込む。

それは自らが流した真っ赤な水溜りの中で

ピクピク痙攣(けいれん)すると、すぐに動かなくなった。


「うっ、く...っ!!」


目の前で突如始まった殺戮。

真っ赤に染まる視界。

もうとっくに消化されたと思っていた朝ご飯の

食パンが逆流してきそうになる。

というより、もう出そう...!!


思わず床にうつ伏せになると、何かが私の前に

やって来たのが気配で分かった。

一瞬化物かと思い、身をすくませたが

耳に聞こえたのは私と同じ『人間』の言葉だった。


「軟弱な生物だな、そんなに見るに耐えねぇなら

目玉でもくり抜いてやろうか?くははっ!!!」


前言撤回、人間の言葉(を話す邪神)だった。


「う、うるさっ...うぷっ...!!」


ダメだ!下手に話したらホントに吐き出しそうになる!!


愛結華(あゆか)が吐き気とひたすら戦っていると、

バサリと頭上に大きな何かをかけられた。


(......な、なに?)


必死の思いで顔を上げると、視界は赤ではなく

茶色っぽい黒だった。


「......??な、え?...なに?」


空気を吸うと、血なまぐさい匂いではなく、

ふわりとした草花の匂いがした。


「終わるまで顔なんか出すなよ?

まあ、吐きたいなら顔を出してもいいけどな。

嫌ならオレが良いと言うまで、オレの上着の下で

兎のように縮こまってるんだな」


「...ぁ.........」


ようやく愛結華(あゆか)は理解した。

この神は何を思ったのか、自分に上着をかけて

くれたのだ。どうせこの神の事だから、

優しさ等ではなく、ただの気まぐれだろうが、

愛結華(あゆか)は幾分、吐き気が収まった。

...それにしても。


(...なんでコイツの上着、こんなに爽やかな匂い

するの。ニャルの癖にムカつく)


自分に対して失礼な事を思っている人間の小娘を

チラリと一瞥した後、未だに一方的な殺戮(さつりく)

続けている従者(ペット)に彼は眉根を寄せた。


(こうなったらどうにもならねぇな。

仕方ねぇ、好きにさせてやるか...)


ニャルラトホテプは面倒くさそうに後頭部を

掻き、自分の上着にくるまっている愛結華(あゆか)

近くに立ちながら、つまらなさそうに大きなあくびを

一つ零した。

基本、ダイスロールはその時その時で

振っています。

やっぱりダイスの女神さまに、運命を

作って頂かないとね!?!


今回、ようやっと魔力を増やせたニャル様。

...え?知らないうちにMPが10になってる?

SAN値が増えてる??

......彼も影で努力したんだよ(適当)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ