* 再 来 其の二 * 3
「香里ちゃんが消防署の人と出て行った後ね……」
そう話し出した鈴木先輩の言葉に、私は無意識にテーブルへ身を乗り出すような感じになっていた。
「……少しの間、消防署の人がガスの濃度とかの検査をしていたのね」
「はい!」
かなり、リキの入ったような返事になっている私もいた。
「窓やドアを開けたりしていたから、かなり濃度も下がってきて、取り敢えずは人体へは影響なくらいまでの数値に下がったところで、そのリーダーみたいな人が携帯から何処かへ電話していて……」
「電話」と聞いて、一瞬、“あの”黒電話のことが脳裏を過ぎった私がいた。
「それから、今度は警察の人がふたり来てね」
「警察ですか?」
「最初に私が警察へ電話したから、外で待機していたみたい。すぐだったから」
あまりの想像を超える出来事が多く、細かいことが記憶から消えていた部分が多かった私ではあったけれど、鈴木先輩の言葉から、「何かあったら、先ず警察って叔父が……」と、混乱の状況で鈴木先輩が言っていた言葉を思い出した。
「私たちへ事情聴取みたいなことになって、それまでの経緯を話したの……事実だし」
鈴木先輩の、付け足されたような「事実だし」という言葉から、到底、それに遭遇していない人たちには理解し難いであろう“事実”に遭遇していた自分たちがいたことを、改めて実感させられていた。
「警察の人は何て……」
「否定も肯定もしないで、ただメモを取っていたよ」
「そうですか……」
そして、また一口、お茶を口にすると、「それから……」と続けた鈴木先輩だった。
冷めているお茶。
普通であれば、すぐに入れ直すはずではあるけれど、その時の私は、その頭もなければ気も回らないでいたのだった。
長らく更新がストップしておりますがお許しください。
近い将来、違うカタチにて発表させていただきます。
何卒、ご理解・ご了承のほどをお願い申し上げます。
しばらくは、このままで置かせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
本城沙衣




