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ラングレー国

特殊武装国家ラングレー。

シャンデルナと同じ様に

特殊な2つ名が付いてる国。

むしろ、シャンデルナの

特殊魔法武装国家と言う2つ名の元が

このラングレーだというのは知ってる。


ラングレーは古くからドラグリン相手に

戦ってきた歴史があるからなのか

他国と比べて武器のレベルが1つ上だ。


もし、ギルフェリ-、ラングレー

シャンデルナ、ビスティック、バスロミアで

戦争なんてのが勃発した場合

私の予想では恐らくラングレーが勝つ。


シャンデルナの魔法は強力だけど

使える人数は10人程度。

ギルフェリーは非常に強固な防御と

非常に潤沢な土地が自慢だけど

戦争となれば銃には敵わない。


ビスティック国も軍事国家ではあるとは言え

まだラングレーの銃を再現できてない。


バスロミアはシャナさんが優秀とは言え

シャナさんに依存してるのもある。

とは言え、シャナさんも銃を知って

量産出来るように行動してるから

最終的にはバスロミアが強くなるでしょうけどね。


「ここに来たのは久しぶりだね、フェイト」

「はい、そうですね」


久しぶりに見たラングレーの光景。

城壁の何カ所に穴が開いていて

そこから銃を出し、撃てるような構造になってる。


銃の発展により、国のエンブレムは

ジーニスさんが良く被る縁が周囲にある

茶色の帽子に長銃が2本構えられてるエンブレム。


長銃は最初に出来た銃だったかしら。

長距離相手に攻撃出来る形。

拳銃はドラグリンに対抗するために

接近戦を考えて生まれた銃だったわね。


あの城壁の穴からは長銃を出して狙撃するらしい。

前に見たとき、襲来してきた魔物相手にしてたわね。

確かあの時はオーガだったかしら。

私とは相性最悪だけど、弾幕には弱いわよね。


「しかし、君に渡した銃が役に立ったみたいで

 私としては少し誇らしいね」

「はい、本当に感謝してます」


エンブレムを見て思い出したのか

ジーニスさんがそんな事を呟いた。

実際、ジーニスさんから渡された銃のお陰で

私はあの茶色ゴブリンを撃退出来たわけだしね。


あの銃がなかったら、あの防御力を

突破する方法がなくて不味かったわ。

しかしね、改めて考えてみるとドラゴンは脅威ね。


茶色ゴブリンの硬い防御力を貫ける銃でも

ドラグリンを貫く事が出来ないんだから。

なら当然、その上位種とも言えるドラゴン相手に

銃なんて効果があるはずも無い。

現にドリーズにも銃は効果がなかったからね。

まぁ、あいつと他のドラゴンは比べられないけど。


「でも、あまり銃の威力を上げられないから

 出来れば茶色ゴブリンより硬いゴブリンは

 出て来ないで欲しいなぁ」

「そうですね、威力を上げると後が恐いですし」

「う、うん、ドリーズさんの逆鱗に触れたらヤバい。

 そう言えば、あの人の逆鱗って何処にあるの?」

「え? いや、分かりませんね…」

「あたしも興味あるかも…恐いけど」


そう言えば、ドラゴンって事は

逆鱗って奴もきっとあるわよね、あいつも。


「やっぱり顎の辺りかな? 

 いや、でもドリーズさん

 顎辺りに鱗ないよね……手の甲には

 鱗みたいなのがあった気がするけど」

「ドリーズは意識するか、衝撃が掛かると

 鱗が出てくるって言ってたわよ?

 で、常に出てるのは手の甲と足と胸と秘部」

「そうなんだ」


胸や秘部に鱗が出てるって事から考えて

一応、あいつも恥ずかしいって感情あるのよね…

そんな雰囲気はないけど、マグナ限定なのかしら。


「まぁ、今考えなくても良いか。

 別に逆鱗に触れる事は無いだろうし。

 精神的な逆鱗には気を付けないとだけどね」

「そうですね」


ドリーズの精神的逆鱗は努力を疎かにすること。

他者に全て何とかして貰うことを嫌う。

でも、ミントを嫌ってる素振りはないから

自分に出来ることを必死にしてさえいれば

別にドリーズは怒ったりしないんでしょうね。


「さて、それじゃフェイト、これ」

「え? あ、弾丸袋」

「200発はある、渡しておくね」

「そ、そんな沢山! お金が凄い掛かるんじゃ!」

「大した事じゃないよ、少なくともだよ?

 君の強さなら200発の弾丸以上の活躍は

 間違いないと思うし、渡しておいて損は無い。

 君は私たちの中で非常に高い戦力だ」

「そうだな、フェイトの実力なら必然だろう」

「うん、それとシャナにも同じだけ」

「む? 私はあまり使わないぞ?」

「そりゃねぇ、シャナの風塵の剣と比べたら

 まだ私達の弾丸は威力低いだろうし。

 でもほら、一応援護射撃用にね」


シャナさんは圧倒的な技術を持ってるから霞むけど

実際射撃能力は私以上だからね。

弓の方は私の方にギリギリ軍配が上がるけど。


「シャナさん、色々出来るんだね」

「あぁ、銃の導入も考えてるからな」

「正直、私としては止めて欲しいんだけどねぇ

 バスロミアが銃を導入したら負けそうだし」

「争いをしてる訳では無いだろう?

 そもそも、私達は争う余裕など無いが」

「まぁ、魔物多いからね」


国同士の戦争がない理由はそれかもね。

魔物が多いから人同士で戦う余裕が無い。

余裕が出来たらバスロミアが1番ヤバそうだけど

あいつがバスロミア所属だから

確実に生き残るのはバスロミアね。


「ま、争いになったら私らに勝ち目ないから

 絶対に戦争なんて起こって欲しくないなぁ」

「マグナさんが居るからね、バスロミア…」

「そうそう、ドリーズさんが怒って

 ドラゴンを招集したらゲームオーバー

 はい、私達に勝ち目ありません。

 これがなくてもマグナさんが出た地点で

 はいお終い、あっさり全滅」


改めて聞けばやっぱり脅威なのが分かるわね。

そりゃ、あいつ1人相手に国全部が挑んでも

絶対に無傷であいつ生存するわ。

ドラゴン混ざってても絶対に無傷よあいつ。

シルフちゃんを守る為に速攻もあり得るから

敵対されたら確実に終わるわね…


「くだらない事を考える必要は無いさ。

 それはあり得ない事だ。

 人同士の争いなど無駄な事さ」

「まぁ、私達がどうこう考える事は無いけどね。

 私達は国の意思に従うだけだし」

「私は私の思想に相反した場合であれば

 例え国王様であろうとも反旗を翻すだろうな」

「騎士団長として、それどうなの?」

「私は私が仕えたいお方に仕えるつもりだ」

「まぁ、シャナは結構頭固いしねぇ。

 だから、バスロミアの騎士達は強いんだろうけど」


シャナさんも結構自分本位な所あるわよね。

でも、上に辿り着くにはそれ位

自分に自信を持たないと駄目なのかもしれない。


「ま、多分ロイドさんも理解してるだろうしね。

 君がそう言うタイプの人間だって事は。

 そう考えると、暴走するのはリスティア姫様?」

「それは侮辱になりかねないぞ?」

「ごめんごめん、だから怒らないでよ」

「お前は本当に口が軽いな、反感を買いかねないぞ?

 少し飄々としすぎだ、気を付けろよ」

「はーい」


ちょっと危なっかしいところあるわよね、ジーニスさん。

まぁシャナさんもそう簡単には起こらないだろうけど。


「全く、それで? いつ行動を起す?」

「明日からだね、補充拠点は多く用意したい」

「そうだな、特にラングレーは消耗品が多い。

 では、急いで行動するか」

「りょうかーい」


じゃ、私も急いで準備しましょうか。

作戦決行後は激戦になるだろうし

少しは体を休めた方が良いかしらね。

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