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おわりに
繰り返し言いますが、この方法論は「小説を書き終わる」ためのものであり、「面白い小説を書く」ためのものではありません。そのため、このようなド素人が偉そうに語っております。とはいえ、25年以上小説を書き終えることのできなかったモリが、17万字以上の文字を費やして2作の長編小説を発表した方法がこれなのです。モリはこれからもまったく同じ手順で小説を生み出していくと思います。
何度でも言いましょう。小説を書くために必要なのは『才能』ではありません。『努力』と『根性』です。これは誰にでも備わっているものですが、諦めてしまうことは簡単です。ということは恐らく、『熱意』も少なからず必要なのでしょう。しかし、このようなエッセイを探し出してお読みになっているということは、あなたにも小説に対する『熱意』があるのだと思います。
あなたの小説が書き上がるか否かは、すべてあなたにかかっています。末尾になりますが、このエッセイをお読みになった皆様にご武運をお祈りいたします。いつか、あなたが「小説を書いた」という達成感で満たされますよう。