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タイム・スパイラル  作者: やあやあやあ
Angel

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間違えちゃった!(番外編)

「間違えちゃった!」彼女はそう叫び声をあげながら、階段を転がり落ちていく。嗚呼、またか。そう思った僕のあきれた表情を彼女は見上げている。そこに今にも泣きだしてしまいそうな表情を描いて。


「やれやれだな。今度は一体、何を間違えたのかな?」そう俺は呟いt「聞いてくれるのッ♪」俺の思考を遮るように、彼女は嬉々として言葉を捲し立てきた。その勢いに気圧されてしまう。「私、今日は忘れ物なんてしないつもりだったの。」どうして俺は気圧されてしまったのだろうか?彼女はおちょこちょいで不器用だった。そのことを彼女自身も自覚していて、彼女はそのために自分自身に自信が無かったように、普段から俯いたような表情をしていた。彼女は間違いを自覚するたびに、彼女は恥ずかしいと感じて、その恥ずかしさが焦りとなって彼女の気持ちを逸らせていく、まさにそんな勢いのために、こんなに風にいつも俺に突っかかってきていた。そう、これはそんな日常だった。だから、彼女の勢いに今更、俺が気圧されるなんて、ありえない。ありえないのに、どうしt「ねえ、聞いているの?」まただ、彼女の声が、俺の思考を遮るように現れてくる。俺はその声が、とても煩わしい、不快な鬱陶しいノイズのように思えてしまう。「ねえ、どうして黙っているの?」うるさいなぁ。「少し、黙ってくれないか?」


~~~

「私、もう駄目なんだ。何度も何度も間違えてばっかりでさ。嗚呼、そう、こんな風にあなたに自分の至らなさを話すのだって、本当は良くないことだってわかっているんだ。あなたのやさしさに付け込んで、こんな自分の自業自得の傷を見せて慰めてもらおうとしているなんて。そう、たぶん私は諦めているんだ。こんな自分の意思が導く、自分じゃない自分の姿を追いかける今が苦痛で、そう、そんな苦痛を感じる自分がいることが気持ちが悪いと思って、そして貴方にこの苦しみを話すことで、そんな苦痛を抱えている私を否定してしまいたいなんてさッ!本当に、馬鹿みたいだって思わない?」「・・・」「アハハ。こんな私を見て絶句しているの?こんな傷だらけの私を?そう、この傷で私はもう死んでいるはずなんだ。なのに、私はこうして生きてしまっている。変だよね。痛みだって一切感じないんだ。一様、首筋や、手筋みたいな見えるところにはわからないようにガーゼを巻いているんだけど、そんな誤魔化しも意味が無いみたいで......もうバレているかもね。でも、良かったよ。あなたにはバレていなくて。もし、貴方にこの傷痕のことが気づかれていたなら、もう私は......」「・・・」「ねえ、教えてくれない?私はどうすればよかったの?」「・・・」彼はなぜか黙っている。その様子はとても不気味で、そんな彼を私は見たことが無かった。「ねえ、話してくれない?こんな私を救っt「・・・」どうしてッ!そんな風に黙っていられるのッ!」頭が痛くなってしまう。彼は本当に彼なのだろうか?私はまた間違えてしまったのだろうか?彼は彼なんかじゃなかった、私の知っている彼じゃなかった。だったなら、私は一体誰と話していっていうの?


「どうやら、バレてしまったようだな。」彼は取り繕うことを止めて流暢に言葉を紡いでいく。その言葉を聞いて、私は間違いを悟る。でも、同時に希望が見えたとも思えた。まだ、何とでもなる。まだ......「あなたは誰?」「俺は万華鏡。しがない探偵さ。」

続く

読んでくださってありがとうございます。

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