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単発シリーズ  作者: 柴田優生


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26/30

たった一人だけ私を愛してくれる家族

 私は、お兄ちゃんが大好きなんだと思う。

 優しくて、愛おしい。そんなお兄ちゃんが。

 私は、何をしたらお兄ちゃんに好かれるかな。


____________________________


 僕には、2つ下の妹がいる。とても出来た妹だ。

 家事は全てこなし、人柄も良い。故に、学校では人気があるようだ。愛想もいい。頭もいい。全てにおいて、完璧。賢い言い方をするなら、非の打ち所がない。


 そんな、僕の妹。対照的に、僕は平凡極まりない。

 家事も、愛想も、頭脳も全てにおいて平凡。キラキラしている妹とは違って、僕はおそらく砂利道にある小石と同じくらいだろう。


 そんな妹がいる。


「お兄ちゃん!朝ごはん出来たよ!」


 今日も今日とて、妹が飯を作った。毎度毎度お世話になってて申し訳ないと思っている。だがどうしても、僕には一切家事をやらさせてくれない。

 ここは兄として、家事をやりたいところではあるが.......。


「あ、何飲む?」

「いつものやつでよろしく」

「ほんと好きだねー。飲んでて飽きないの?」

「あれは僕の生活習慣の一部。あれがなかったら1日のリズムが全て崩れるくらいには必須」

「そこまでなの。まぁ、お兄ちゃんからしたらそうなんだろうねぇ」


 あれ。とは、コーヒーのことだ。その辺の豆から作った物ではなく、ブラジルやコートジボワールなどのコーヒー豆の栽培がさかんな地域から直接取り寄せた豆を使用したコーヒー。

 何故そこにこだわるかは、コーヒーにはコクが大事だから。


「はい。どうぞ」

「ありがとう。......うん。いい豆だ」

「毎日それしか言ってないけど、そんなに美味しいの?」

「あぁ。この世のどんな飲み物にも劣らないほどに美味しい」

「じゃあさ、一回飲まさせてよ」

「やめとけ」


 僕の言うことも聞かずに、すみれはカップを取って自分の口に運んだ。


「あっつ!!・・・で、苦っ!!よくこんなの毎日飲めるね!?」

「だからやめとけって言っただろ」


 備考。僕の妹は苦いものが苦手。


「でもさ、毎日美味しいって言ってるから、美味しいんだって思っちゃうじゃん」

「ブラックコーヒーは大人の味だ。おこちゃまなお前には合わん」

「おこちゃま!?ちょっと、酷くない!?家事も全てやってるんだよ!?」


 たしかにそうかもしれんが、そこがおこちゃまなんだろうが。


____________________________


 そんなこんなで、妹は学校へ向かった。お前は学校に行かないのか・・・と思った人もいるだろう。

 僕は高校に進学しているが、学校へ行ってない。単位が危ないとかもある。

 別に、僕はそれで留年になろうが、退学になろうがなんだっていい。

 学校は行こうと思ったときしか行かない。だから、家族からも気に掛けられてないんだろうな。


 あれ。話していなかったか。あぁそうだ。僕は、家族に嫌われていると言っても過言じゃない。

 唯一僕を愛しているのは、それこそ妹だけじゃないだろうか。

 親父は、そもそも仕事の関係で中々家に帰ってこない。兄と姉は、とっくの前に家を出ているし、家を出る前も一切僕に愛情は感じなかった。

 母親も、僕以外を見ている。多分、僕が小学生の頃からもう興味がないんだろうな。

 

 それもこれも全部、僕がこの家のお荷物だからなんだろうな。僕以外は、この家計に泥を塗らないほどの功績を修めている。

 そんな優秀な家庭に、何一つ貢献しようとしないどころか、逆に泥を塗っているような人間は好きになれない。

 妹以外の家族にとって僕は、同じ家に住んでいるだけの他人の様な存在。だから、気にかける必要もない。


 18年生きた今でも、何故妹だけが僕を愛しているかがわからない。

 だからどこかで、僕にも愛せる要素があるんだろう。別に僕は、家族に好かれたい訳じゃないからそこを主張しようとも思わないが。


「しっかし、一人も暇だな」


 基本僕に構う相手はいないので、ずっと暇な1日を過ごしている。

 ネッ友は皆学校に言っている時間帯だし・・・やることがない。

この後何を書こうか思い付かなくなったので途中でやめます

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