夕方の営業(常連客編、その7)
前回の続編になります
あらかじめご了承下さい
さて、時計の針は17時45分に
なろうとしているその頃…
哲男【こんばんは~大将に
アコさ~ん】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラガラと開けて、
大きな声で入っていく
和邦【こんばんは~】
洋之【こんばんは~】
アコ【いらっしゃい!!来たわね~
今日もいつものでいいのね!
お父さ~ん日替わり3つ
お願い】
広志【はいよ…】と調理に取りかかる
哲男【アコさん、揚げ出し豆腐も
お願いしますよ~】と
言いながら
いつもの指定席のテーブルに
それぞれ座っていく
和邦【そうそう】
洋之【ONとOFFの食べ物
なんですから】
広志【今日の日替わりに入ってるよ!】
哲男【早く言って下さいよ~】
和邦【そういえば今日のお通しは
何ですか?】
洋之【もう残業で腹ペコなんですか
ら…】
アコ【はいはい】そう言いながら
コップに水を入れてテーブル
にそれぞれ置いていく
アコ【はいおしぼり】と渡している
哲男【ありがとうございます】
洋之【ありがとうございます】
和邦【ありがとうございます】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
源 【こちらお通しです】とすぐさま
テーブルにそれぞれ置いていく
哲男【出汁巻き玉子ですか~】
洋之【ありがたいですね~】
和邦【そうですね~】
哲男【さて、じゃあ】
広志【アコ、上がったよ】
アコ【はい!よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま!
めしあがれ】
哲男【はぁ~お待ちかね、今日も
良いね~ヤバイね~】
洋之【ありがとうございます!
いただきます】と割り箸を
割ってから手を合わせて
和邦【いただきます】
哲男【今日の日替わりは】
アコ【“ホルモン炒め”に
“揚げ出し豆腐”に
“おからの酢の物”ね】
和邦【ホルモン炒めには
海鮮も入ってるじゃない
ですか~】と嬉しそうに語る
広志【肉も魚も野菜も栄養考えてな】
哲男【へぇ~そうなんですか】
広志【そうなんですかって…】
アコ【哲男さん?大将はね、
暴飲暴食の酷かった
あなた達のあの頃に
ならないように考えてるのよ!
今日も美味しく
いただきましょうね~
なんでしたら今日の夜さ~
と・ま・る?】と満面の笑みで
3人に視線を向ける
哲男【いえいえ気持ちだけで
充分です本当に!】と冷や汗を
ダラダラ流しながら語ると…
洋之【アコさん!お気持ちだけで】
和邦【そうですよ~大将に誤解された
ら俺達のオアシス
無くなっちゃいますから…】
広志【いいぞ~持っていって】と
調理しながらも
笑いをこらえて話ている
アコ【いい加減に食べましょうね?】
店のカウンターでは市場関係の
メンバーが笑いをこらえるのと
恐怖感が入り混じっている
そして各々が料理を一口食べる…
哲男【うまい!マジでうまい!
さすがっすね~】
洋之【本当だうまい!】
和邦【安心の味ですね~】
広志【後“牛スジの煮込み”あるけど
どうする?】
哲男【もちろん食べます!】
洋之【僕の分もお願いします】
和邦【俺もお願いします】と3人が
一斉追加注文しながら
食べ進めている
哲男【いや~今日も名物に
ありつけました】
源 【そういえば哲男さん、
もう始まっていますよ】
和邦【あっ!本当だ】
洋之【もう18時過ぎてますよ】
哲男【アコさん、そろそろ
テレビ良いっすか】
アコ【はいはい、いいわよ!】
リモコンを持って電源をONにする
哲男…
実況【さあ、本日は浜横スタジアム
から浜横太陽ホエールズ対
京東トルクヤアトムズの
試合をお送りします予定でした
が現在降雨のため開始時間が
送れています!
今しばらくお待ち下さい】
哲男【あ~雨か~仕方ないか~】と
少しがっかりしている
和邦【他の試合見れば
いいじゃないですか~】
洋之【ジャビットが負ければ首位に
なる訳ですから】
哲男【始まるまでの間か~】
実況【先程、情報が入りました
あと10分で雨が上がる予報と
なっており18時45分に
試合開始予定となって
おります】
哲男【よ~し】と拍手を送っている
八百【哲男君はさ~野球観戦
行ったりはしないの?】
洋之【哲男さんはこの辺の球場なら
都合つけば頻繁に観戦
してますよ】
和邦【確か明日のデートも大正球場
でしたよね】
哲男【それを言うなって~】
アコ【上手くいくか心配ね~】
まだまだ今宵の夜の物語は
続いていきます




