夕方の営業(常連客編、その47)
さてさて時計の針はもうすぐ17時に
なろうとしています
外は寒さが厳しく季節が進んでおり
暗くなるのが日々早くなっています
そんな中でも近くの公園で賑やかに
遊んでいる子供達もバイバ~イと
家路へ足を運ぼうとしています
そうこうしていますと外から17時の
挨拶となるチャイムが鳴りはじめる
曲はふるさとであります
そんな中でもアコと広志は
夕方の営業に備えて
いつも通りの準備をしています
それから10分も経過しない内に
店の外からいつもの声がするなと
感じていたその時…
哲男【こんばんは~まいど~
大将にアコさ~ん】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラガラと開けて
大きな声で呼びかけながら
入っていく
和邦【こんばんは~】
洋之【こんばんは~】
アコ【いらっしゃい!!来たわね~
今日もいつものでいいのね!
お父さ~ん日替わり3つ
お願い】
広志【はいよ~その前に
言っておくけど
今日の日替わりはカレーだから
揚げ出し豆腐どうするかいと
3人に聞いていく】
哲男【大将!、シメなので
揚げ出し豆腐もお願いします】
と言いながら
いつもの指定席のテーブルに
それぞれ座っていく
和邦【僕もお願いします
切り替えの食べ物ですから】
洋之【あれを食べないと
仕事終わった気持ちに
ならないんですよ~】
広志【はいよ、了解】と
調理に取りかかる
哲男【お願いしま~す】
和邦【そういえば今日のお通しは
何ですか?】
洋之【もう腹ペコで…】
アコ【はいはい】そう言いながら
コップに麦茶を入れてテーブル
にそれぞれ置いていく
アコ【はいおしぼり】と渡している
哲男【ありがとうございます】
洋之【ありがとうございます】
和邦【ありがとうございます】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
アコ【少し待ってちょうだい】と
小皿に盛り付けてから
アコ【はい、お通しね】とそれぞれの
テーブル席に置いていく
哲男【今日の通しは
レバーと玉子の炒め物】
アコ【レバーは健康に良いからね~
年末年始は色々あるから】
洋之【昔は食べられなかったのですが
ここに通うようになってから
食べられるようになりました】
和邦【昔は食べれなかったのに
不思議だよね】
アコ【大人になると味覚が変わって
いくものなのよ】と
話していると
広志【アコ~、みんなの分
上がったよ】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【はい!よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま!
めしあがれ】とそれぞれの
テーブルに置いていく
哲男【今日の日替わりは】
“牛スジの煮込みカレー”に
“ブリとタラの塩焼き”に
“野菜サラダ”ね、ちゃんと
味噌汁もついているわよ】
あとは追加の揚げ出し豆腐】
哲男【いよっ!待ってました】と
思わず拍手している
洋之【久々です】
和邦【ありがとうございます】
アコ【はいはい、
早く食べちゃいなさい、
冷めちゃうわよ】と
手をパンパンしている
哲男【本当に今日もありがとう
ございます】
洋之【ありがとうございます!
いただきます】と割り箸を
割って手を合わせて
哲男【いただきます】
洋之【いただきます】
和邦【いただきます】
各々一口ずつ食べ始めている
哲男【うまいっす、マジで美味い!】
と一目散に食べている
洋之【本当に美味いです!】と
同じように一目散に食べている
和邦【身体が喜んでます】と
みんなでガツガツ食べている
広志【お代わりは全部食べてからな~】
と手を動かしながら話している
アコ【はいはいゆっくり食べなさい】
と言いながら
3人のコップを
持ち上げてから麦茶を注いで
それぞれ渡していったのでした
アコ【焼き魚もサラダ忘れないで
食べてちょうだいね】
広志【今日もお代わりのペースが
早そうだな】と
調理の手を動かしている
哲男【お代わりお願いしま~す】
洋之【お代わりお願いしま~す】
和邦【お代わりお願いしま~す】
同時に呼びかけている
広志【もう食べたのか】と
思わず手を止めて、
呆気にとられている
アコ【凄い食欲ね~
今盛るから待ってなさい
本当にもう】と
カレー皿を受け取ってから
ご飯とカレーを盛り付けている
さてさて、今宵も始まったばかりです




