第三部番外編 怪異ハンター 十二使徒の造反 中 5
「いろいろ出て来すぎて、収拾がつかなくなってきたな」
そうオリジナルユウキが呻いた。
「結構、いろいろとコオロギとか出過ぎだもんな」
そう親父が横で笑った。
「いろいろと面倒臭くなり過ぎだよなぁ」
光の創造主も愚痴った。
「そこで逃げるって選択は無いよね」
「そうそう、すぐそうやって逃げようとするし」
オリジナルユウキの母親が親父とオリジナルユウキの腕を掴むと、光の創造主の后神は光の創造主の腕を掴んだ。
「くっ! 」
先手を取られた形になってオリジナルユウキ達が呻く。
「やれやれ、結局、逃げようとするからなぁ」
スカーフェイスが呆れたように呻いた。
「待て待て、逃げるな。未来はどうなっているか聞いているんだ」
そうクアムが空で大騒ぎしている。
「やれやれ、まだ会う運命でも無いのに、面倒くさいな」
そうオリジナルユウキがため息ついた。
「ん? 」
その中でミツキだけが降りて来ようとするクアムの前に出た。
「どうした? 」
ほんの一瞬だけだが違和感が出た。
それでオリジナルユウキだけでなく親父も何かを感じたように動く。
その瞬間にクアムの背後に巨大な鎌のようなカマキリの腕を十本持つ数百メートルある巨大な楕円形のタガメのような生物がテレポートして現れる。
一斉にその鎌がクアムを襲った。
「ハマリエル? 」
オリジナルユウキの母親がその巨大な生物を見て驚いた声をあげた。
その凄まじい勢いの鎌のカマイタチのような攻撃でクアムはズタズタにされた。
だが、それは皮のようなものだった。
「いやいや、大したものだ。十二使徒は君が戦う為の兵器であるとともに君の守りを行うものなのだな」
そうクアムの中から出て来たものは笑った。
あの反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男だった。
その瞬間、髪をショートにした女性がミツキの前に現れた。
「ええ? 」
オリジナルユウキが驚いたが、それは間違いなくムラサキだった。
「ムラサキの気配だったんだ」
ミツキがそう呟いた。
ミツキは恵まれた戦闘スキルから、ムラサキがこちらに殺意を持たないまま、オリジナルユウキの前に危機感を感じて転移してくる気配を感じて前に出たのだった。
「気を付けてくださいっ! 時間への介入をあれもやってますっ! 」
ムラサキが叫ぶ。
「いやいや、オリジナルのユウキは見知った者に対して油断する男だからな。しかも、まだ君に会っていないクアムに化けたならば、こちらの態度を不審がらずに油断すると見たのだが、見事に周りに防がれてしまったか」
そう反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男が笑った。
それは見事にムラサキとミツキの雷撃のような直接攻撃の範囲に入る前の中空に浮いていた。
「お前……俺じゃないじゃん」
オリジナルユウキが一瞬にして、それを悟って呟いた。
それが皆にさらに驚愕と警戒を与えた。
「なるほど、油断していると思ったが、それほどでも無いか」
反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男が笑った。
「何故、貴方が十二使徒の気配を持っているのですか? 」
孔明が驚いたように、その反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男に聞いた。
「ふはっ、さて、なんででしょうか? 」
反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男がたまらないって感じで笑った。
たが、その巨体で信じがたい速度で再度ハマリエルが全ての鎌を使って、反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男に連撃を食らわせる。
それすらも読んでいたように反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男は避けた。
「さて、仲間同士で戦うのはどうかな? 」
反ユウキ同盟のシュメール人の金色の仮面をつけた男が再度笑った。
それと同時に身体が二つに割れて、巨大な巨大なクモのような生命体が身体を降りた空間で巨体に戻しながら現れた。




