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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三部番外編 怪異ハンター 十二使徒の造反 中 2

「あの……」


 ゼブが近くにある大木の上の方を見てオリジナルユウキの服の裾を引っ張った。


「いやいや、それは相手にしなくて良いから」


「そうそう。どう見ても地雷だろ? 」


 オリジナルユウキと親父も苦笑した。


「ふふふふふふふふ、呆れた根性よのう! 」


 それが大木の上で高らかに叫んだ。


「あぶり出されたんじゃないんですか? 」


 ミクもそうオリジナルユウキに突っ込んできた。


「いや、ちょっと、想像してたのと違った」


 そうオリジナルユウキが困ったような顔をした。


「あれが黒幕じゃ無いの? 」


 ミツキがそう話す。


「黒幕かもしれんけどなぁ」


 そう、それは昆虫が杖を突いてマントを背負っていた。


 人間型の一対ずつの手と足であったが、その姿はコオロギだった。


 コオロギに白い髭が生えたようなものがそこの大木の上で立ったているのだ。


「間違いないですね。地雷ではありませんか」


 孔明までオリジナルユウキに同意した。


「ふっ、容姿でどうのとはこの世界の創造神にしては大したことはないな」


 そうコオロギは呟いた。


「良し、とりあえず戻ろう。元の世界へ」


 オリジナルユウキがそう笑った。


「貴様っ! あらゆる世界の監察官たるわしを無視する気かっ! 」


 コオロギが怒鳴った。


「いやいや、あれはともかくもアメリカを無茶苦茶にして逃げるなよっ! 俺にとってはここは母国なんだし! 」


 スカーフェイスも同じように怒鳴った。


「いや、何と言うか。許嫁の問題だけでもお腹一杯なのに、この上に十二使徒の内紛まで来て、ちょっとコオロギさんはねぇ」


「コオロギでは無いわっ! 高次の生命体の身体などいかようにもなるのは貴様も創造主の一角なら分かっているだろうに! 」


「せめて、その辺はトノサマバッタとかでは無いかな? 」


「だから、この星の昆虫類の話など知らんと言うのにっ! 」


 オリジナルユウキとコオロギが怒鳴り合う。


「いやいや、そもそも監察官って何? 高位の創造主としては初めて会うんだが? 」  


 光の創造主がそう聞いた。


「ふふふふふ、今、多重多次元世界の中で創造主としての力量があるものが集まってルールを作る動きが出ているのだ。いずれ、この世界にも参加は呼びかけられるだろう。ただ、その中でたった一人で何度も時間を戻す暴挙をする者がいるのだ」


「暴挙も何もなんか迷惑をかけたっけ? 」


 そうオリジナルユウキが返答した。


「確かに、未来でそういう言のがあるのを見て知ったが、特に問題にされてはいなかったよな。嫌われてるだけで」


 そう親父も同意した。


「いや、嫌われるって時点で問題だろうよ」


 そうコオロギが呻く。


「いや、別に連合に入ってるわけでは無いしな。将来的にはどうか知らんが現時点でこっちに偉そうに監察とか辞めて貰おうか? 」


「「「「「「え? 」」」」」」


 光の創造主がそうバーンと言い返したら全員が唖然とした顔で見た。


「え? って何よ? 」


「いや、お父さん、そう言うの言うキャラに見えない」


「いや、わしだって戦う時は戦うよっ! 」


「そうそう、まずは逃げてるだけだから」


 親父が光の創造主にフォローした。


「そもそも、逃げるが勝ちと言うし」


 オリジナルユウキも熱く語った。


「逃げて解決するのか? 」


 コオロギがびしっと言う感じで突っ込んできた。


「少なくともうやむやにはなる」


「追っかけてまで戦おうってのは少ないからな」


「こっちが弱いと侮ってくれたら、逆に次の時にやりやすくなるし」


 オリジナルユウキと親父と光の創造主が続いて反論した。


「うわぁ、最悪や」


「最低だよね」


「本当だ」


 スカーフェイスの言葉にミツキ達が同意した。




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