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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三部番外編 怪異ハンター 十二使徒の造反 前 5

「おい……」


「参ったな」


 親父と光の創造主がそちらを見た。


「ど、どういう事? 」


 オリジナルユウキの母親の顔が歪む。


「ど、どうしたんだ? 」


 スカーフェイスが只ならぬ気配を感じて、動揺して皆を見回した。


「何となく、知ったような気配なんだが……」


 オリジナルユウキがおどおどして呟いた。


「いや、お前の十二使徒だ」


 親父がそう答える。


「確か、ワイトエンペラーのバキエルだな」


 光の創造主が続いた。


「何で、十二使徒が勝手に動くわけ? 」


 ミツキが驚いて聞いた。


「孔明かな? 困ったな……」


 親父がそう呻く。


「どうすんの? この時代でも同じ世界だから十二使徒は全ての攻撃を無効にするはずでしょ? 」


「いや、勝小吉とやり合ったみたいだな。一応、わしが作った偉人カプセルだから分かるが」


 オリジナルユウキの突っ込みに光の創造主が答えた。


「あれもある意味十二使徒と同じって事なの? 」


 光の創造主の后神がそう聞いた。


「いや、十二使徒ほどでは無いな。十二使徒は長い年月かけて作られたものだからな。ただ、わしの偉人カプセルもそれなりに力を与えて作っておる。わしが直接戦闘が苦手だから、勝小吉は特にな」


「だとすると、ここで戦うとこの世界がやばいのでは? 」


 親父がそう慌てた。


「どうするんですか? 」


「貴方の十二使徒でしょ? 」


 そうミクとゼブがオリジナルユウキに聞いた。


「……仕方ない。ここは<並び立つもの>さんを呼んで頼もう」


 オリジナルユウキが考え込んで、そう答えた。


「はあああああああ? 全部振るわけ? 」


「結局、ぶん投げじゃ無いか」


「いやいや、面倒くさくなったからって投げるのはどうかな? 」


「変わんないなぁ」


 それぞれ皆が呆れて吐き捨てた。


「いやだって、本来は<並び立つもの>が本体なんだし」


「それ微妙だと思うけどね」


「ああ、実は私もそう思う」


 オリジナルユウキの言葉にミツキとアイがそう答える。


「どういうことよ? 」


 オリジナルユウキが動揺して聞いた。


「多分、<並び立つもの>よりお兄ちゃんの方が強いと思う」


「ああ、それ」


「それ分かる」


 ミツキの言葉が一斉にミクやアイやゼブに肯定された。


「あり得るかもなぁ。ひょっとしたらとは思ってたんだが……」


 親父がそう苦笑した。


「まあ、そうだよな。あれ本体じゃないんじゃないかってわしも思うもの」


 そう光の創造主までが同意した。


「どういう事よっ? 」


 たまりかねて、オリジナルユウキが叫んだ。


「俺達もミツキ達も十二使徒も皆、お前の方に居るだろ。ひょっとして、あれもお前のコピーなんじゃ無いかと思うんだがな」


「ええ? 」


「お前にとって、あのキラキラしたのは拒絶するものだろ。だから、実は本体はお前の可能性がある。大妃も薄々気が付いてるかもしれんけどな」


「いや、それは無いんじゃないかなっ? 」


 オリジナルユウキが必死に否定した。


「いや、<滅ぼすもの>がお前だけが持っている特殊なスキルがあるって言ってたろ」


「いや、でも思いつかないし」


「そうでは無いかってのはあるんだが、俺も今の予想程度で口には出せないがな」


 そう親父が苦笑した。


「とりあえず、孔明を呼びなさい。彼に止めさせるしかないし」


 そうオリジナルユウキの母親が困惑した顔で答えた。


「いや、それがねぇ、呼んでるけど来ないんだよね」


 オリジナルユウキがそう答える。


「じゃあ、あいつか」


「あいつだな」


「困ったもんだ」


 日頃の行いが悪いせいか一斉に孔明が悪いと言う感じで皆が決めつけた。


「参ったな」


 そうオリジナルユウキが珍しく弱弱しく呻いた。


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