第三部番外編 怪異ハンター 桜の木の章 9
「やっちまったな」
「ふふふふ」
破壊されまくった近隣を見て、ほっこりしているオリジナルユウキと親父だった。
「まあ、良いや。巻き戻しでもすれば適当に終わるだろう」
オリジナルユウキが笑った。
「便利だよな。部分だけ巻き戻せるもんな」
スカーフェイスも呆れている。
「「馬鹿どもがぁぁぁ! 」」
その時、時空が歪んでオリジナルユウキの母親と光の創造主の后神が現れて、親父と光の創造主にそれぞれキックと膝蹴りを加えた。
「「ほんげぇぇぇぇ! 」」
親父と光の創造主がのたうち回る。
「な、何で? 」
オリジナルユウキが動揺した。
「こんなもんだして、どうすんのぉぉ! 」
オリジナルユウキの母親がムリエルを見て叫んだので、ムリエルの植物で出来た身体が枯れていく。
こんなもんと言われたのが余程ショックだったのだろう。
「ちょっと! 母さん! ムリエルが可哀想! 」
「いや、この時代が無茶苦茶だろうがぁぁ! ほら、そこの人達も茫然として立ちすくんでいるでしょうがっ! 」
見たらローレンスとベンさんが茫然として立ちすくんでいた。
「いや、そりゃ、こんな状況だからしょうがないし、そもそも、あんな宇宙人とか出てくる方がおかしいし」
そうオリジナルユウキが突っ込んだ。
「世界が無茶苦茶になるから連れ戻せって言ったのに」
そうオリジナルユウキの母親がミツキを見たら、ミツキが横を向いて知らないふりをしていた。
「いや、それなら、わしは何で蹴られたの? 」
そう光の創造主が后神に抗議した。
「勝小吉がえらい事してるんだけど」
そう后神が呆れた顔で突っ込んだ。
「「「ええええっ? 」」」
オリジナルユウキと親父と光の創造主の目がキラキラと光る。
「いや、喜んだら駄目じゃん! 」
后神が呆れて突っ込んだ。
「な、何をやったんだ? 」
「インディアンに間違われて、市民軍にマスケット銃を突き付けられたけど、あっさりそれを奪ってボコボコにして。それから、それを売りに行って、逆にさらにインディアンと間違えられて銃撃を受けたけど、それをあっさりと撃退して、お金を奪って街に火をつけて撤退したわ」
光の創造主の言葉に后神が答えた。
「おおおおお、流石だ」
「史実でも、千葉かどっかの道場に趣味で道場破りに行ってボコボコにした挙句、看板を貰ったけど、こんなの金になんねぇなってんで、その道場の門前で百文で叩き売りを始めて、見かねた男谷信友にいくら何でもやめてやってくれと頼まれてやめた人だからな」
「どっかの派出所にいそうなキャラクターだよな」
オリジナルユウキと親父が無茶苦茶盛り上がっている。
「いや、それよりもインディアンの神話で白い人が現れてってのがあって、インディアンは白人を受け入れたのに、現れた白い人は神話のように富と繁栄をもたらすもののはずが、何もかもインディアンは奪われたって話を知ってるでしょう。勝小吉がその白い人では無いかって話がインディアンの間で広まりだしてるの。何しろ、たった一人で市民軍を潰したから……」
そう后神がため息をついた。
「それで先を見ると、お兄さんの光の創造主が勝小吉に破壊的な力を付与してるよね」
そう、オリジナルユウキの母親がじっと光の創造主を見た。
「ああ、斬撃スキルな。タメを付けた後で使うと、前側数百メートルの幅五百メートルくらいが全部上下に真っ二つに出来るんだ」
「おお、ヒーローにありがちな技だな」
「確かに」
光の創造主の言葉にオリジナルユウキと親父が喜んだ。
「先の未来を見ると、その力でインディアンの連合軍作って、アメリかの独立戦争を戦うはずの市民軍を壊滅させていくのよ。最悪、インディアンが勝つかもしれない」
后神がそう続けた。
「何という神展開」
「凄いな。素晴らしいわ」
「わしもそう思う」
オリジナルユウキ達が感動していた。
「そうじゃねぇだろ! 」
とうとうたまりかねてオリジナルユウキの母親が光の創造主を蹴った。
「良いから、止めて来て! すでに勝小吉の事を本当の白い人が我々の為に現れたって言ってインディアンの部族が次々と集まってきてるの! 」
光の創造主の后神がそう慌てて話す。
「しかし、何で白い人になんの? 日本人だよ? 」
「日の当たり方が違うから、日本人はまだ色が白いしね」
ミツキの疑問にオリジナルユウキの母親が答えた。
「とにかく、何とかしなさいっ! 」
そう后神がオリジナルユウキと光の創造主と親父に命令した。
「「「わかりましたっ! 」」」
そうオリジナルユウキ達が敬礼して答えたが、オリジナルユウキの母親も后神も不安そうな顔でそれを見ていた。
「国盗り合戦ですね……」
孔明が小さく囁きながら嬉しそうに笑っているのに残念ながら誰も気が付かなかった。
ちょっと早いけど投稿します。
続けてキャラクター紹介も投稿して終わりです。




