第百十四部 第五章 出陣
全土に散った軍曹達が次々と封鎖区域に集合を始める。
迎え撃つ蜘蛛軍団と言う言葉がふさわしい。
だが、障壁が無くなったせいか、壁を破壊して出てくる強者のモンスターも現れて、状況は一進一退になって来た。
「とりあえず、まだ、封鎖区域の壁があるうちに対処した方が良いな」
カルロス一世がそう皆を見回した。
「核攻撃しましょうか」
ジョン・F・ロックフォードの親父さんが答えた。
「待ってくれ。放射能で大変な事になる」
中国の神族の長老が拒否した。
「そもそも、あの手の攻撃に強い厄介なのもいるはずだぞ。太古の妖魔もいるはずだから」
国王も、それに否定的だ。
「では、どうするんだ? 」
レノー・エドガール・マティアス・ローチルドさんが聞いた。
「うちの子にやらせます」
母さんがキリリと答えた。
「は? 」
俺が驚いた顔をした。
「ああ、それは良い。多分、戦闘能力では間違いなくトップクラスだしの」
祝融さんも同意した。
「ええええええええ? 」
俺が動揺した。
「行ってくれるかね」
レノー・エドガール・マティアス・ローチルドさんが聞いてきた。
ちょっと躊躇した。
太古の妖魔は困るしなぁ。
親父が肘でついてきた。
受けろという事だろうが、ちょっと悩む。
「君とは遺恨もあるが、この星の為に頼まれてくれないか? 」
ジョン・F・ロックフォードの親父さんが頼むように聞いてきた。
「分かったよ。パピイ」
思わず言ってしまった。
ジョン・F・ロックフォードの親父さんが訝し気な顔をしている。
スカーフェイスが肘でドンドンついて来る。
「やりましょう」
俺が受けると同時に神族の長老達がどよめいた。
「よろしく頼む」
レノー・エドガール・マティアス・ローチルドさんが深く頭を下げた。
「とりあえず、どうする? 」
ミツキが聞いてきた。
「まずは龍女さんの蒼穹船と燐女さんの強襲艦で攻めよう」
俺が言うと、許嫁達が頷いた。
「爆龍王ゴウオウが向かったみたいですよ。リヴァイアも続くみたいです」
アオイが教えてくれた。
母さんのフォログラフィの中で突然、巨大な猛爆攻撃が壁の中に浴びせられる映像が出た。
皆がどよめく中で爆龍王ゴウオウが降りて来た。
「あれ? どこかで見たような気が……」
レノー・エドガール・マティアス・ローチルドさんが首を傾げる。
「「「「「「「「「「「いやいや、気のせいです」」」」」」」」」」」」」」
こちら側の全員できりりと答えた。
慌てて、小声で爆龍王ゴウオウに巨大化しないようにアオイに伝えて貰った。
やべーやべー、白を切り通さなくては。
ヨーロッパを灰にした怪獣だとばれたらまずい。




