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最終遭遇

あの事件から二週間の時間がたったが、あの事件は世間にはいっさい出回らなかった。というより、周りの住民が気がつかなかったのだ。


「ありえない」


怜奈が腕を組みながら教室の机に突っ伏しながら寝ている雄夜に向けて言った。その声に気づいたのか雄夜は顔を上げて怜奈を見る。


「どうかしたか?」

「どうかしたか?じゃない!テストの点数が散々だったみたいじゃない」

「な、なんでそれを知ってる!?」


そうなのだ、つい最近に期末テストをして三日前からテストは返されているのでほとんどのテストは生徒の手元にあるのだ。この高校は進学校でもあるので、赤点は七十点以下という厳しいものなのだ。


「テストを見せてみなさい」

「なんでお前に教えないといけないんだよ」

「補習にでもなったら一緒に行動する時間がなくなっちゃうじゃん」

「そ、それはつまり…」

「あんたみたいに奴隷のようにつかえる人はいないってこと」

「やっぱりね!そんなことかと思ってましたよ!」

「ということで」


怜奈が机に近づくと雄夜は机の横にかけている鞄をすぐにとって廊下に走り出した。あとから怜奈が追ってくる。


「なんで逃げるのよ!」

「俺は直感で察した。お前は俺のテストの点数を写メると!」

「………」

「ついでに言えばそれを脅しの材料にする!」

「………正解。しかし!」


いきなり廊下の角から優衣が雄夜に向かって飛び付いてきた。すぐに雄夜は地面に押さえつけられるような体勢になった。


「くそっ…だが見せないぞ!」


雄夜はギリギリ鞄を体の下に入れていた。


「見せなくてもいいわ」


怜奈がそう言った瞬間雄夜の目にはある人が映った。雫だ。


「怜奈、卑怯だぞ!」

「雄夜さんすみません」


雫の目は怯えていた。雄夜は理解した、怜奈が雫の弱味を握ったんだと…。


雄夜は歯を噛み締めながら笑顔の怜奈を睨む。


ゆっくりと雫の手が雄夜の頭に触れる。


「今回のテストの点数はどんな感じでしたか?」


雫が雄夜に質問をすると、雄夜は頭のなかで反射的に点数を思い出してしまう。


「数A三十八点、数Ⅰ四十点、古典二十点、現代文四十五点、生物七十点、科学七十二点、現社五十六点です」

「怜奈ぁ!必死にメモんじゃねぇ!」

「ギリギリ理科が受かっただけじゃねぇか」


そう言いながら雄夜の上にいる優衣は締める力を強くする。


「折れる折れる!力強すぎだ!痛いぃ!」

「点数も聞けたしもういいわ」


怜奈の言葉に優衣が反応して雄夜の上からどける。


「まぁいいわ。このごろ私が引っ張り回したせいでもあるかもしれないしね」


怜奈はクククといたずらに笑いながら雫と優衣と一緒に立ち去ろうとする。


「お前らは何点なんだよ」


雄夜が三人の背中に向かって言うと怜奈は得意気に振り返り、点数を雫、優衣自分の順番で言っていった。


雫の全教科の平均は八十後半、優衣は八十前半、怜奈は九十後半だった。


雄夜はなにも言い返せず、地面に顔を突っ伏した。



∇▲∇▲∇



「しごかれたぁ。んで、疲れた~」


雄夜は怜奈の家で開かれた勉強会、いや三人の教師に睨まれながら勉強をしたといった方が正しいと言えるであろう事から勉強を死ぬほどしてから帰ってきたのだ。


雄夜は自室のベッドに寝転がり天井を見上げる。


「おーい、今日もお留守か?」


雄夜は机の上にある黒い玉に対して話すが反応はない。


事件から家に帰って、すぐに黒い玉に戻りずっと音沙汰なしなのだ。


雄夜はため息をついて目をつぶる。


今日は疲れたしこのまま寝てしまおうと雄夜は思った。


その時、窓が叩き割られた。


「ヘーイヘイ。ちょっとごようするぜ」

刹那主義者と異星少女は中途半端ですがここで終わりです。


なんか書いてて思ったことは、ギャグ少ないなというところです。次の作品も頑張っていきたいです。よろしくおねがいします。

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