2話
先ほど王国の見える方向へ、丘を降りながら森の中へ進んでいく。
見たことあるようでない、木々、花々、光を放つ植物さえ見える
私は確信した。ここは私のいた「地球」ではないことに。
地球ではないなら、ここはどこなのだろう。
そう思っていた矢先、木々が揺らめき、鳥達が飛んでいく。
嫌な予感がする。
恐らく後方から、重い足音のようなものが聞こえてきた。
これはやばいと直感したが、足が硬直してうごかない。
未知の恐怖に足がすくんで動けなくなってしまったのだ。
おそらくもう、すぐ後ろにいるのだろう、振り向けない。
その足音の持ち主は、大きな咆哮をあげる。
「ウガァァァァァ!!!!!」
「ヒュッ」と息が詰まる。
何もしないまま死ぬのか?
「あら~?なんでこんなところに人がいるのかしらぁ」
前方から人影が見える。
女性?いや今はそんなことどうでもいい
「は...やく...にげ...!!!」
か細い声で言ったって聞こえていないかもしれない
しかし、危険を知らせなければいけない。
そんな気持ちが前に走る。
「大丈夫よぉ~、いま助けるからね~」
人影は、何か棒のようなものを取り出し、恐らく後ろにいるであろう
大きな猛獣に向けていた。
「はい、どぉ~ん」
ビームのようなものが頭を通り過ぎた。
一瞬何が起きたのか理解ができなかった。
後ろにいたはずの魔物の覇気がなくなり、後ろを振り返る。
私がいた世界では絶対にいなかった猛獣、大型犬のさらに大型の大型にしたようなもの。
それが床に倒れ、体が霧散していっていた。
「ねぇ、大丈夫~?」
声がするほうを見ると、魔女ですか?というような恰好をしている
おそらく30代くらいであろうか、美しい女性が立っていた。
手には先端がダイヤモンドのように輝く棒を持っている。
「だ、大丈夫です。助けてくれたんですよね、ありがとうございひゃあ!」
緊張がほぐれたせいなのか、お礼を言った瞬間膝から崩れ落ちてしまった。
「あららぁ~。
あなた~....どこから来たのぉ~?王都の人じゃぁ~ないわねぇ。
もしかしてさっきの空の巨大な魔法陣の中から落ちてきたの~?」
彼女は私の体に杖を向けた。
私の体は宙に浮き、地面に立った。
何なのだ今のは、魔法?いわゆる魔法というやつなのか?
そうだ、返答しなければいけない。
「あの、空から落ちてきた、んだと思います。ここはいったいどこなのですか、
今あなたが使ったものって魔法なんですか.... 。」
女性は、「ふん~」と言いながら私を見て、いや私周囲を見ている?
そして、思いついたように「そうだわ!」といった。
「なにもわからないようだし、一緒に王都にいきましょぉ~!
デイジリア王国っていうのぉ~」
そして、ついてきてとでもいうように先を歩く。
私、一体どんなところに来ちゃったんだろう。




