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365日の間、きみを忘れてごめん。

「僕は思い出す。彼女のことを。一年の狭間に隠れた、真っ白な時間に」

グレゴリウス暦が廃止され、一年が365日に固定された時代。
人々は時間管理AI「クロノス」の示す世界時間に則って生活を送っていた。

本来、一年の周期は365.25日という半端な日数だが、クロノスが余分の0.25日を適切に振り分け、一年の中に配分することで、人々は快適で安定した時間を手に入れたのだった。

2102年12月31日。
緒方和希は、恋人の水無瀬香織を実家に見送り、一人で年の瀬を迎えようとしていた。
時計の針が12を指し示し、2102年が終わりを迎えた、その時。
腕に巻いたクロノスが、突如アラートを発した。

【365日が経過しました。プロトコルに従い、ゴート・シンドローム治療プログラムを展開します】

そして、和希は思い出す。
自分が365日の間忘れていた――忘れさせられていた、過去に失った大切な彼女のことを。

時間の狭間に消えた記憶をたどる、過去と未来の物語。
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