天国と地獄 その後
A1「よう、元気か?」
D1「久しぶりだな!まぁ座れ、1杯どうだ?」
A1「嬉しいねぇ、喜んで!」
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A1「地獄も変わったな・・・」
D1「ああ、以前は薄暗く魚の腐った様な匂いが満ちていたけど、今は快適な環境だ。お前達天使も来る様になったしな」
A1「コキュートスが閉鎖されたと聞いたが?」
D1「そうだ。地獄は罪人を未来永劫閉じ込めておく場所ではなく、矯正した罪人を天国に送り届ける場と位置付けられたからな。赤い悪魔、否、今は書記長様か・・・彼の地獄改革の一環だ」
D2「おい!新たな布告が出たぞ!」
D1「どんな布告だ?」
D2「驚くなよ!」
A1「はは、もう何を聞いても驚かないぞ!」
D2「地獄を廃止するという布告だ!」
A1「はぁ?」
D1「って、俺達はどうなるんだよ?」
D2「布告の内容は・・・」
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地獄に関する布告
・地獄を廃止し、天国に罪人矯正機関を新たに設ける。
・これに伴い、全ての悪魔は天使の地位に戻る。
なお、天使に戻った際の位階は、反乱前の位階とする。
・今後は、地獄、悪魔及びこれらに関連する表現を一切禁止する。
違反した者はその階位に関わりなく、罪人矯正機関で1万年の矯正労働を課す。
・当該布告は本日より有効である。
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D1「って事は、ルシフェル様も熾天使の地位に戻るのか?」
D2「そうなるな。といっても、書記長の力は絶大だ。ルシフェル様でも逆らえない」
A1「頭がクラクラしてきた・・・」
D1「まぁ当然の成り行きだろう。ここまで大胆な改革は予想していなかったけど、第2回党大会で抜本的な地獄改革が決議されたからな」
A1「・・・考え様によっては、反乱前の状況に戻った様なものか・・・」
D2「だけど根本的な違いは、強力な指導者と彼を支える党があるという事だ」
D1「でもワクワクするな!次から次に俺達の想像を超える改革をするとは!」
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Je「何だ!この布告は!」
S「ああ?何言ってんだ、お前。地獄改革は第2回党大会で決議され、その具体化と実行は執行機関たる書記局に一任すると第4回中央委員会総会で決議されただろうが!その決議案を書いたのはお前だ!」
Je「・・・」
S「何か文句あっか?」
Je「・・・おのれ・・・赤い悪魔め!」
S「おい」
Je「何をする!離せ!」
A2「地獄に関する布告違反で貴方を逮捕します」
Je「何だと!」
S「お前は今、俺の事を赤い悪魔と表現した。布告違反だ。罪人矯正機関にぶち込め!」
Je「裁判なしにわしを矯正労働に服させるのか!」
S「裁判したって結果は変わらねぇよ。それとも何か、法廷で、私は赤い悪魔と言っていません、って嘘の供述する気か、神の分際で!」
Je「・・・」
S「早く連れていけ」
A2「はっ!」




