資料12 第一級複合神霊7ー2020ー1号『アンラ・ミスラ』関連資料
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南極卿財団神霊管理目録番号7-2020-1号、通称『アンラ・ミスラ』、目録から一部抜粋。
概要
2001年1月1日、1時2分。南極卿執務室より『予言』が記録。2020年12月31日までに発生する事象の中で確実に発生する事象、およびそれに関連した魔術師、魔術、神霊、秘匿物品の情報が示された。その中で発生が予見された神霊の一体である。
名称の通り、ヨーロッパからインドにかけて主として中東で信仰され、様々な信仰、神話、説話に名前が登場するミスラ神への信仰心を中核とした儀式魔術によって組成される神霊。姿としては生贄たる猛牛に跨る阿修羅像のような虚像を映す。
広義のミスラ神への信仰心を集めて成立している神霊であるため本来は像として出現させることは難しいが複数の言語、神話、説話を取り入れた現代的魔術構成をとる儀式魔術によって第一級神霊として顕現する。
多数の文化圏において信仰されることから様々な文化圏の怨霊、精霊、妖精、妖怪、怪異の姿と能力を持つ霊を眷属として魔術により大量に生み出し、周囲を制圧する性格を持つ。
召喚儀式を経る第一級神霊としては珍しく自律していながら確立した自我、言語能力を持たない。ミスラ神の非常に膨大な神話情報や様々な人格情報の混在という性質からか人格を成立させることが困難であったためか、単なる暴力装置として利用する目的であったためか、人格は完全に崩壊しておりコミュニケーション能力はほとんど持ち合わせていない。
2001年の2020年末までの予言に、この神霊に関連した魔術的事件の記録は存在しない。
・能力評価
B評:≪第一級評価≫:強力な由来に起因する莫大な魔力を有し、攻撃性も高い。完全な霊体であり、魔力による攻撃に対して脆弱であるがその最大魔力量によってそれをカバーする。
I評:≪第一級評価≫:失われた古代魔術に対する知識を有する。人間としてのコミュニケーションは不能であるが戦いに関する判断力は存在している。
M評:≪第一級評価≫:複雑な伝承が入り混じる存在ながら現代魔術による組成のためか姿の統合性を保ち、莫大な魔力を維持している。存在を保つだけで魔力を常時消費するが、回復量はその消費を大きく上回り、第一級魔術師との激しい戦闘にも耐えうる。
S評:≪第一級評価≫:半径200mの感知圏内を正確に把握。第一級魔術師による隠匿術でなければほぼすべての魔術結合を精密に把握可能。
P評:≪第一級評価≫:高い予知能力・予見能力を持ち、つねに三手先を見通す。
T評:≪第二級評価≫:高度な魔力操作により霊体という魔力に対して脆弱な存在でありながら第一級魔術師とも互角以上に渡り合う。少ない魔力消費で莫大な破壊力を示す。
総合:≪第一級相当≫:その性質から封印も困難な存在であり、第一級魔術師複数人による対処が望ましい。
・神霊詳細情報
種別:信仰型霊体式自律神霊
最大魔力量:314kg
強度:314Mt
発生時期:2020年9月21日
発生場所:日本、北海道、胆振地域、阿嘉霧市、谷地町
使用魔術:複数の文化圏をまたぐ姿と能力を示す四~三級相当怨霊の創出、それを任意の時点で爆破する魔術。怨霊を火球に変換する魔術。自身の身体を覆う魔力の性質を熱に変換する魔術。自身を中心とした熱と光の放射。
召喚魔術消費魔力量:314kg
南極卿財団による対処の必要性:なし
秘匿保障委員会への指令:現状必要なし
特筆事項:術者の特定が不能。違法魔術師および違法魔術団体による儀式と推定されるが、秘匿保障委員会による魔力探知記録は無いため存在の立証が不可能。神霊による事件発生を待つ必要がある。




