8.切片篇・科学技術・軍事・筋肉駆動装備
切片篇・科学技術・軍事・筋肉駆動装備
財政が逼迫する中、バターだけでなく、大砲もまたその影響を免れなかった。
16人式戦車
そう、16人式であって、16式ではない。
燃料、バッテリー、合金——これらに共通する特徴はただ一つ、金がかかるということだ。写真集では、これらと交換することはできない。
後2040の日本の軍事装備もまた、人力ハイブリッド化へと向かっていった。
16名の若者を車体に詰め込み、筋肉駆動の隊列を編成する。彼らの筋肉が、常用の動力を供給するのだ。これらの動力マトリクスたちは、バターポテトや各種合成食品を食らい、物質に込められたエネルギーを機械的な運動エネルギーへと変換していく。
自動装填システムもまた、乗員たちが手で回し、足で踏むことによって駆動される。
車体表面は、よくある合金素材ではなく、「高密度紙幣板」——回収された円で作られている。首相の肖像が、独特の迷彩模様となっていた。
この戦車の実戦能力については、外部から多くの疑問の声が上がっていた。だが日本政府は意に介さなかった。彼らにとっては、丸腰で、継ぎ当てだらけのロリータドレスを着て自転車を漕ぐ脱税少女を轢き潰せれば、それで十分だったのだ。
人力ヘリコプター
サイバー廃墟化した日本には、十分な資材を輸入する能力もなければ、巨大なインフラを維持するだけの人手もなかった。多くの交通路は、災害の後も速やかに復旧されることがない。緊急事態に見舞われた際には、ヘリコプターが不可欠となる。
タンデムローター式ヘリコプター・16人ハイブリッド版
前後に一組ずつ配置された、太陽光発電コーティングで覆われたローター。そしてその中間に伸びる、太陽光発電外殻で覆われた長い機体。これこそが、廃墟日本における典型的な人力・オイル・電気ハイブリッドヘリコプターである。
キャビンの中には、数列の動力自転車が並んでいる——そう、他の乗り物とまったく同じだ。燃料は緊急時用。電気は補助で、主に日照状況次第。そして人力こそが、最も常用の動力なのである。
宣伝小冊子:『16人の光芒! 緊急救援活動——筋肉を礎として、税務の大黒柱を救え』
燃料は尽き、暗雲が太陽を覆い隠す。動力不足に陥ったヘリコプターは急速に高度を失っていく——しかし16名の自衛官は、自らの筋肉を太陽へと変え、大和ヘリコプターを照らし、救援の神話を書き記した!
山崩れが発生、道路は損壊し、税務官は断崖に取り残された——鉄砲水が今まさに迫っている!
ハイブリッドヘリが緊急出動! ウインチが救命索を下ろし、税務官を吊り上げ、緊急撤退!
突如として強風に見舞われ、過負荷のもと燃料は尽きる! 暗雲が太陽を覆い、機体は急速に落下していく!
「全員、筋肉オーバークロック!」
筋肉が盛り上がり、ペダルが猛烈に回転する——機体の落下速度が緩まる!
回転数がさらに上昇し、機体の沈下が止まる!
残像を生むほどの極限状態、機体は上昇に転じる!
大和の烈日が、人の力によって昇る——救援成功!
小型ヘリコプター・「小鳥」(節油神話号)
後2040時代、廃墟日本の新装備発表会。
今回の発表会で最も注目を集めたのは、一機の青い小型ヘリコプター——「小鳥」、またの名を節油神話号である。極限までの燃費節約を売りとし、超軽量設計によって自重を削減、機体一面には柔軟性太陽光外殻が施され、ローターも太陽光発電コーティングで覆われている。——これもまた、人力・オイル・電気ハイブリッドヘリコプターの一機種だ。だが超軽量設計という理念を採用しており、キャビン内に直接見える動力自転車はわずか二台——操縦士と副操縦士によって駆動され、乗客は後方のゆったりとした座席に座ることができる。
今回の発表会のゲストである佐藤次官は、ゆったりとした座席に腰掛け、メディアに向けて演説をしていた。高級スーツに身を包んだ佐藤次官は体格が大きく、でっぷりとした腹が座席の空間をすっかり埋め尽くしていた。
「これより私自ら小鳥号に搭乗し、我が国の節油神話を皆様にお見せいたします。」
操縦士がヘリコプターを操縦し、上空へと舞い上がる。
突然、空に小さな暗雲が流れてきて、ちょうどぴったりとヘリコプターの上の陽光を覆い隠してしまった。
「警告! 太陽光出力不足!」
操縦士の表情が険しくなる——財政が逼迫しているため、今回の初飛行ではごくわずかな予備燃料しか積んでいなかったのだ。彼は副操縦士と目配せを交わすと、ヘリコプターを操って暗雲の陰から逃れようとした。だがまるで意志を持っているかのように、暗雲はヘリコプターが飛ぶ先々へとついてくる。
「警告、メインローター回転数が臨界値を下回りました!」
操縦士は顔色を変え、即座に緊急モードを起動すると、後部座席の佐藤次官へと振り返りながら叫んだ。「閣下! 緊急事態です! 直結駆動への給電にご協力を!」
佐藤次官はまだ状況を飲み込めていないらしく、目の前に飛び出してきた緊急動力自転車を前に、茫然としていた。
「私は……高級官僚で、この後演説もありまして……スーツも着ておりますし……腰椎椎間板ヘルニアも持っておりまして……」
「警告! 燃料枯渇!」数筋の黒煙を噴き上げた後、燃料エンジンは完全に沈黙した。
「小鳥」は急速に落下し始めた。200メートル……150メートル……80メートル……
観覧席の観客たちから、悲鳴が上がった。
「漕げ!」副操縦士が佐藤次官に向かって怒鳴った。「今漕がなきゃ、椎間板ヘルニアの心配なんて一生しなくて済むようになるぞ!」
「小鳥」はさらに高度を落とし、機体が激しく揺れる中、佐藤次官は座席から転げ落ち、緊急動力自転車の座席に勢いよくぶつかった。
生存本能が、あらゆる体裁と躊躇を粉々に打ち砕いた。佐藤次官はネクタイを引きちぎり、上着を脱ぎ捨て、シャツを引き裂くと、顔の筋肉を歪めながら、人生で一度も出したことのないペースでペダルを漕ぎ始めた。
60rpm、120rpm、145rpm…… 佐藤次官のペダル回転数は、60歳以上の官僚の記録を塗り替えた!
三対の生身の脚による奮闘のもと、メインローターの回転数は、高度がわずか12メートルとなったところでようやく下げ止まり、上昇へと転じた。巨大な波のような風切り音を立てながら、ふらふらと不恰好に上昇していき、最後には滑稽だが安全な姿勢で、傍らの草地へと着陸した。
ハッチが開いた時、床には溢れ出た体液やら何やらが散らばっていた。佐藤次官は全身がずぶ濡れで、まるで水から引き上げられたかのようだった。両脚は茹で上がった麺のようにだらりと力をなくし、口からは泡を吹き、ハンドルから離れた手は、ペダルを漕いでいた時の握りの形のまま、固まっていた……
宣伝記事:『30斤の奉献——佐藤次官、脂肪を油とし、大和の動力へと変える』
奉献とは実体のない、重さのないものだと言う者もいる。だが佐藤次官の奉献は、私たちに教えてくれた——奉献とは、ずっしりと重く、秤にかけられるものでもあり得るのだと。
異常気象に見舞われ、メディアが新型機発表に注目する中、大和の栄光がまさに墜落せんとした、その時。佐藤次官は勇敢にも身を挺し、自らの肉体を伝動機構へと繋げ、ずっしりと重い自らの脂肪をエネルギーへと変え、奇跡を起こして危機を覆したのである。
30斤——それは、佐藤次官が事後に計量して減っていた重さである。
30斤——それは、佐藤次官が大和のために捧げた、身を挺しての奉献である。
30斤の奉献は、私たちに教えてくれる。大和の官僚は、決して無駄飯を食らう者などではなく、中傷する者たちが言うような、ただ脂肪を溜め込んでいるだけの存在でもない。彼らは食べ物を、来るべき危機への戦略的備蓄へと変え、大和が危機に見舞われたその瞬間、いつでも奉献する覚悟を持ち続けているのだ!
佐藤次官に敬意を! そして、30斤の脂肪に敬意を!
流亡姫避難所
高麗姫はソファの上を転げ回りながら笑い転げた。「あはははは! 30斤! 数分で30斤も減っただなんて? これのどこが脂肪燃焼よ、どう見たってビビって一生分の糞と小便と汗を全部出し切っただけじゃない!」
ツァーリ姫は組んだ脚を組み替えながら言った。「生理学的に見れば、これは明らかにパニックによる重度の脱水症状だ。だが宣伝記事はそれを脂肪燃焼と呼び、資源不足ゆえに極端な設計を強いられたことで起きた事故を、奉献という名で包み直している。日本政府の悪徳は、ついに頂点に達したというわけだ。」
「『奉献』とは、本来、形のない貢献を指す言葉です。けれどこの時代において、それは『脂肪と体液の貢献』にまで成り下がってしまいました。」日本姫は、画面に映し出された——事後に撮り直された「佐藤次官の毅然とした笑顔」を拡大した写真を見つめながら、瞳に笑みの色はなく、ただかすかな哀しみだけを滲ませていた。「そしてあの官僚に捧げられる30斤もの脂肪があったのは、普段から高みに座り、数え切れないほどの民の膏血を吸い上げてきたからです。その一方で、底辺の若者たちには、30グラムの余分な脂肪すらありません——彼らに差し出せるのは、自分自身の靭帯だけなのです。この宣伝記事は、何か立派な作品などではありません。これは、この死にゆく国の死体の上にかけられた、白い布なのです。文字によって偽造された感動によって、とうに腐臭を放ち、朽ち果てながらも、人の力を搾り取ることでしか動けなくなった、あの国を動かそうとしているに過ぎません。」




