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「すず様 この先の街に裏切り者の英雄がいるようです」


「そう それじゃあ みんなはここで待っていて 私が様子を見てくるから」


「危険では」


「大丈夫よ 私は英雄よ」


すずは1人で街に向かっていった


・・・


だが


・・・


ザイアがすずの後をつけていた


・・・


すずを守るためなのか


・・・


それとも


・・・







すずは街の門に 隠れもせずに歩いていく


そして 門にいた魔族に話しかけた


警戒する魔族に すずは剣と盾を渡して


「私の名前は すず この街に英雄の あつしがいると聞いたんだけど いるの」


魔族は何も答えない


「警戒しているのは分かるけど 伝えて欲しいの すずが会いに来たと」


魔族は何も答えず すずを取り囲み 1人だけが街の中に


・・・













「えっ すずが」


すずって すずなのか えっ そんなはずは


・・・


「フィム 異世界の転生者が新たに この世界に来ることはあるのか」


「ご主人様 それは無いと思います 異世界の転生者は千年に1度しか この世界には来ることが出来ませんよ」


「ふん 神の力を使えば 来れないこともないぞ まあ かなりの力を使わなければならないだろうがな」


「へぇ~ ルシは物知りなんだな」


「そうなんですか う~ん 天使の私も聞いたことありませんが」


フィムが無知なだけなのか それともルシが詳しいだけなのか


・・・


それより 本当にすずが


・・・


「あつしくん 顔が赤いけど どうしたの」


「えっ 何でもない ちょっと 様子を見てくるよ」


「自分で行くなんて珍しいわね」


俺は歩いて門の方へ


皆から見えない位置までいくと


走って門へ


すずが この世界に


・・・


恐る恐る 門の外を覗くと


・・・


すず


・・・


俺は走って門の外に


・・・


俺を見た すずは


・・・


微笑み


・・・


涙を


・・・


えっ


すずは俺に抱きついてきた


・・・


俺はすずのことが大好きだった


・・・


俺の片思い


・・・


だと思っていた


・・・


俺が戸惑っていると


後ろから


クスクスと笑い声が


・・・


「ご主人様って 初心なんですね」


「あつしくんは女心が分からないだけよ」


「うむ 馬鹿なだけだな おい あつし 抱きしめて キスの一つでもしてやれ」


えっ 俺がすずと


俺がすずを見つめると


すずは はにかみ


目を瞑った


・・・


えっ


・・・


「ご主人様 ファイトです」


えっ


いいのか


・・・


俺は そっと唇を重ねた


・・・


フィムと アカリと アオイと イリスと ルシと


何度もキスをしてきたのに


・・・


何度も抱いてきたのに


・・・


キスだけなのに


・・・


俺の鼓動は爆発しそうなくらい高まっている


・・・


「あつし 会いに来たよ」


すずは微笑み涙を


「俺は 俺は すずが好きだ ずっと好きだった」


「知ってたよ やっと言ってくれたね」


・・・


俺の目からも涙が流れていた


・・・


それから 俺は


・・・


何を言ったのか覚えていない


・・・


すずを抱きしめ


今までのことを話続けていたのは


何となく覚えているが


・・・


アオイも ルシも 呆れたように 俺を見ていた


・・・


フィムは


・・・


呟いた


・・・


私が


・・・


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