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第47話 伝説の剣?を手に入れるまで!

「確かに性別は違うけど、異世界から来たやつが世界を救うって話だな。 まぁ俺は弱いけど」



「はい。 ですからソウタ様の今の状況は近からず遠からずなのです」



「まぁ、でも異世界から来た人間がいるなら神さまや天使も信じられるでしょ?」




「ルナさんの言う通りですね。 世の中知らないことだらけで私もまだまだです」




「でもまぁロマンチックな話じゃねーか。 あれだろ? この少年と少女は結ばれて異世界で仲良く暮らしましたってオチだろ? 俺は男だが、この昔話みたいに少女が現れてハッピーエンドと行くのかねー」



冗談半分にルナにそういったのだがルナは俯いて固まってる。

あれ? なんでだ? お腹でも壊したか?



ティアラの方を見るとやれやれといった顔をしている。

と2人が答えないのでイヴが



「いいえ、 ルナ様はそう、ウッ!」



何かを言いかけたのだがティアラがイヴの口を押さえて阻止する。

なんなんだ?




「なぁルナどうしたんだ? お腹でも壊したか?」



「あは、あはは、なんでもないなんでもない! さぁ明日に備えてさっさと寝よう! さぁ部屋戻ろう!」



急に立ち上がりそのまま慌ただしく部屋を出て行くルナ。



「はぁ、前途多難ですね」



そういってティアラも立ち上がり、



「ソウタさん、お話ありがとうございました。 聞けて嬉しかったです。 おやすみなさい」



「おやすみなさい、ソウタ様。 まだまだ人間の言う『空気を読む』は極めて困難です」



そういってイブもティアラに続いて部屋を出ていく。 

なんなんだ?



騒がしかった部屋も急に静かになる。 俺はベットにバタンと倒れ、あれこれ考えを巡らせてみる。


まずあの昔話だが、十中八九真実の話だろう。 おそらくだが、俺がキリにこの世界に送られたように昔の誰かがこの世界に勇者として送り込まれて無双したんだろう。 うちのじーちゃんがそうであったようにこの世界にくること自体はさほど難しくないんだろうな。 ここで1つ俺は不思議に思った。 そういえばじーちゃんがこの世界に飛ばされた理由ってなんだ? あの日記には最後の戦いに向かう的なことが書かれていたのだが、やはり魔王が現れたからなのか? そしたらまた新しい話ができてもいい気がするのだが…

もしかしたら、魔王を倒せなかったなのかもな。

でも、太平洋戦争時の日本の科学技術とそれなりに訓練されたであろう軍人で倒せない魔王なんて俺、倒せんのかよ。

レベルアップしてどうにかなんのか?



こんな感じで色々考えているだんだん睡魔が襲ってきた。

やめだ、考えるのはもうやめよう。

いざとなったらキリやガブリエルあたりが知ってそうだしな。

そこに聞けばいいや。




























次の日、俺らは街のメインストリートへ来ていた。




「おお、よくわかんねーもんがたくさんある!」



通りには様々なお店が立ち並び、様々な人種の人たちが行き交うとても賑わった場所だった。



「さて、とりあえず俺は武器屋かな。 どうやら剣の改造ができるらしいじゃないか。 俺の剣もグレードアップしてもらいてぇ!」



「あれ、失敗すると剣なくなっちゃうんだよ? それ大事な剣じゃないの?」



「そもそもソウタ様の所持金ではまともな改造はできません」



「悲しいこと言うなよ、イヴ。 なんか一気にテンション下がった」




俺らは別れて色々な店を回ることにした。 ルナは魔法系の専門店に、ティアラはこの街の知り合いの刀鍛冶のところへいき、剣の手入れを、そしてイヴは俺にくっついて色々な店を回ることになった。




「はぁ、色々な店覗いてみたけどこの所持金だとあまりすごいのは買えないなー」



俺たちは色々な店を回ったのだがいいものはどれもお高く手持ちでは全然足りなかった。

俺が肩を落としていると、イヴが



「ソウタ様、私は過去にこの街に闇市というものが存在することをマスターに聞きました。 そこに行ってみてはどうでしょう?」



と提案してくれた。


闇市?





物騒な感じはするけど確かに掘り出し物もありそうだよな。



「まだ集合時間まで時間があるし、そこも行ってみるか。 イヴ場所わかるか?」



「はい、それでは参りましょう」
















メインストリートから路地に入り、右へ左へまるで迷路のように路地裏を進んでいく。

これはぐれたら100%迷子だな。

俺は必死にイヴの後について行った。




しばらく歩くと薄暗い路地に何軒もお店が並ぶ道に出る。 そこにいる人はメインストリートを行き交う人たちは対象に絶対こいつら何かしらやらかしてるだろう感プンプンの人たちがいる。

今の俺すげー場違い。




俺がこの闇市の雰囲気に圧倒されているとイヴが聞いてきた。



「それではどこのお店を回りましょう」



「え、あ、ああ。 とりあえずまた色々なものを見に行きたいんだが」



「了解しました」



俺はイブに連れて行かれるまま、一軒のボロ小屋へ案内される。



ここ? 上を見上げるとところどころはげた看板があり、かすれて読みにくいが『カルバン商店』と書かれている。



「ここはミーナ様がよく行っていたというお店です。 ここは色々なものを扱う何でも屋だとか。 ミーナ様曰く『僕の欲するものはなんでもあるお店』だそうです」




他の闇市でも手に入らないものって何扱ってんだ? ここ?

俺は恐る恐る今にも崩れそうなドアを開け、店の中に入る。




中には訳のわからない(悪い意味で)ものがたくさんあり、奥のカウンターには背は小さいが眼光の鋭い老婆が椅子に座りこちらを睨んでいる。




「あんたら見ない顔だね。 それに見た感じ表の人間だね? 帰りな…あんたらに売るもんはないよ」



明らかに不機嫌そうな様子の店主。

しかしイヴはそんなことも気にせず店主に話す。



「私たちは、ミーナ・ウィルキンスの関係者です。 今日はこちらの冒険者を強くするための道具を買いにきました」




「ミーナ・ウィルキンス? ああ、あの『伝説の錬金術師の愛娘か。 証拠はあるのかい」




店主がそう言うとイヴは自分の体に魔力を込める。 そしていつかの戦闘で見た真っ白な翼を顕現させる。




「我マスターのものである私ではダメでしょうか?」



店主は大きく目を開いてとても驚いているようだ。



「なるほど、確かにミーナ・ウィルキンスの関係者のようだね。 表で騒ぎがあったらしいがあの娘が関わってるのかい?」



話していいものか迷ったがここは信頼を得るために必要最低限のことを話すことにした。



「関わってるが、やろうとしたのはミーナじゃない」



すると店主はフッと笑い、



「そんなことはわかってるよ。 ようこそカルバン商店へ。わしはこの店の店主ローラだ」



どうやら一応売ってはくれるらしい。









お店の中を改めてみると本当に用途のわからんものがたくさんあるがイヴに話を聞くとどれも皇国から禁止または制限されてる魔法液や魔法道具らしい。 さらには貴重な薬草や鉱石なんかもあるらしくその筋の人が見れば宝の山らしい。 さらには珍しい武器や呪われた武器など武器系のものもたくさん置いてある。ここで話してくれたのだが、どうやらイブの体を作る際この店にあった特殊な薬草を使ったらしく、その結果、他の『人造天使』にはなかった『感情』が芽生えたらしい。

すげーな、カルバン商店。




俺は自分じゃあまともに選べないと思ったのでローラに聞いてみることにした。




「あのー、この中でオススメの武器とかありますか? 一応メインはこの両手剣でやってるんですけど」



と俺は刀を差し出す。

ローラは刀をゆっくりと見定め、



「あんた、なかなか珍しい剣を持ってるじゃないか。 これはこの国のものじゃないね?」



「はい。 ソウタ様は異世界からきた人間です」



「ちょっ! イヴ!?」



そんな軽々しく他の人にも言っていいんだろうか?

するとローラは眉を上げ、異世界? と聞いてきた。



こうなったら仕方がないので持てる知識と所持道具を披露することで異世界からきたことを説明する。 後でイヴに聞いたのだが、こちらの秘密を話すことによって色々と情報を教えてくれたりものを安く売ってくれたりするらしい。 まぁそれもミーナに聞いたらしいのだが。




「なるほどね。 このワシでも見たことも使い方もわからないものだ。 どうだ小僧、これをワシに売らないか?」



「すみません。 こちらの『スマホ』に関してはミーナとの連絡なんかに使うので無理です。 でもこの『ライター』はいいです。 どうぞ」




「まぁこの魔法を使わず、火をつける装置なんてどういう構造になってるんだい? 小さな中に火を吹く魔物でも閉じ込めてるのかい?」


ローラがそう聞くので俺はライターの仕組みを自分の知る限り説明する。




「なるほど。 この上のくぼんだところを押すと火打ち石が擦れて火種ができてあとはこの細い管を通って油が上に上がってそれに日がつくと。 仕組みはわかったがこれは細かい仕事だね」




と、ローラは立ち上がりカウンターの奥へと消えしばらく奥からガサゴソ聞こえたと思ったら一本の刀を持ってこちらへ戻ってきた。



「面白い物も貰って、面白い話も聞けたから、うちの取って置きをやろうじゃないか」



その刀はあるだけでとんでもない存在感を放ち、素人の俺ですら名刀だとわかるものであった。 そもそもこの世界に日本刀がまだあったとは思わなかった。



「あんたもこの国に伝わる勇者の昔話くらい聞いたことあるだろ? その伝説に出てくる勇者の剣だ。 これをくれてやるよ」



なっ!? そんなものだったのか。

いや、それパチもんだろ! 物語になるほど昔の人の剣なんて錆びて使えないだろ!



「この剣なのだけども」



とローラが濃口を切るととんでもない魔力が溢れ出す。 するとローラがなぜか体調の悪そうな顔をする。



「ど、どうしたんですか? 大丈夫ですか?」




「ああ、普通の人間がこの刀を使おうとするとこんなになっちまう。 この溢れる魔力でな」




魔毒の剣かよ! 勇者の剣どころか呪いの剣じゃねーか!




「いいえ、その剣から発せられるのは魔毒ではありません。 ですが我々の普段使用する魔力とも異なります。 ゆえにローラ様が体調を崩されたのはそのためでしょう」



「へー、そこの『人造天使(おにんぎょう)』もやるじゃないか。 その通りこれは正体不明の魔力を帯びている。 どうだい? 信憑性があるだろ?」




信憑性は出たけど俺そんな剣使えるのかよ…

俺がそんな顔をしているとイヴの方が大丈夫ですと言ってきた。




「先ほどの魔力でソウタ様は何も異常をきたさなかったので大丈夫だと思われます。 なのでこの剣を現状使えるのは異世界からきたというソウタ様だけです」



なるほどな。 それなら買おうかな。



「ローラさん、 これいくらなんですか?」



「さっきも言っただろ。 いいものはもらったしそれはプレゼントだ。 持って行きな」



ライターと伝説の剣が等価で交換されるとかあまり考えたくないなー。




「それとさっきの話だとあんたら皇都へ行くんだろ?」



と挨拶をして店から出ようとする俺たちをローラが引き留めた。




「なんでも最近『戦争屋』とかいうのがよからぬことを企んでるらしい。 しかもその標的が第一皇女らしい。 信頼できる筋からの情報だ。 役に立ったかい?」




どうやら相手を探さなくても俺たちの行こうとしている場所で待っててくれてるようだ。





















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