表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/114

第16話 次期当主に協力するまで!

髪はショートのボブで背丈などからは中学生くらいの女の子。

その子はリューンと名乗った。



つまりはランダスの街の領主の家のものということになる。



「家にってきみの家にってこと?」


「は、はい。 迷惑でしょうか?」


とティアラはおずおずと聞いてくる。

その様子はまるで小動物ようだった。


可愛すぎだろ!





「いや、俺たちもこれからランダスの街に行こうとしてたから街に行くのはいいけどお礼はいらないよ。 俺の名前はソウタ、こっちはルナ。 よろしくな。 それにこれは当然のことをしたまでだからね」


「ロリコン、顔に出てるよ」




かっこよく言った俺に対してルナが冷たいことを言ってくる。

見た目中学生に話しかけたくらいでこれである。世の中世知辛くなったものだ。




「あ、あの、でもいいんでしょうか?」


「いいですよ、そんなのこのバカにはいりませんから。 それよりもまた襲われたら危ないので家までお送りしますよ」


とルナはティアラに言う。



「え、でも…」


「さっきも隣の変態が言った通り私たちも街を目指すので」


「そうそう。 俺たちがしっかり送ってやるよ!」


「そ、それでは…お言葉に甘えて…」





そういうことでティアラとともに街まで行くことになったしばらく歩くと大きな城壁と門が目の前に現れた。

入り口には衛兵が数人いて、関所のようになっていた。




「ティアラ様!? どうなさったんですか!?」



傷は治っているものの服とかは汚れてしまっていたので、それを見て心配した衛兵が飛んできた。


「大丈夫です。 これは魔物に襲われていたときのもので、そこをこの人たちに助けてもらいましたから」


「そうでしたか、とりあえずお屋敷の方までお送りします! そこのものたち! ケント様にこのことを報告するのでお前たちも一緒に来てもらおう」



と、衛兵はティアラを連れて街に入っていく。 俺らもそれらに続いていく。 そして小声でルナに聞いた。


「なぁ、ケントって誰だ?」


「何言ってるの。この街の領主だよ」


「それじゃあ家のものを助けたお礼に褒美を取らせようって展開になるのか?」


「ソウタ、さっきいらないって言ったじゃない。 女の子の前だけかっこつけて」


「俺の国では一応建前でいらないって言っておくのがルールなんだよ」


「何それ」



ルナと話しているうちに塀に囲まれた大きな家につく。

これが領主様の家か。

やっぱでけーな。






そして俺らは屋敷の中の応接間のようなところに案内させられる。

そしてしばらく待っていると、歴戦の戦士を思わせるいでたちの男が入ってきた。



「私はこのランダスの街の領主にして、リューン家当主リューン・アルダーウル・ケントという。うちの娘が世話になったな。 お主らは冒険者だな?」


「い、いえ、当然のことをしたまでですから! そうです、冒険者をやってます」



声が少し上ずってしまった。

なんというか話してるだけですごい緊張感があるんだけどこの人。



「そうか、娘から聞いたぞ。 あのジャックパンサーを倒したんだってな」


「はい、これも運が良かったからですよ」


「いや、私にはわかる。 お前たちには運だけではなくしっかり実力があることを。 実はそれを見込んで頼みたいことがある」



と、領主様はきりだす。



「頼み事ですか?」



俺は聞き返した。



「そうだ、もちろん礼ははずむ。 どうだ?」


「どうだといわれても…」



俺は困ったようにルナの方を見る。

俺に変わってルナは領主様にいった。



「その内容というのはなんなんですか? 私たちは領主様の思ってるほどきっと強くはありませんよ?」


「ジャックパンサーを倒したほどの腕があれば大丈夫だ。 以来の内容というのは…」



と、ここで領主様は一息入れていった。



「うちの娘を鍛えてくれないか?」













「で、どうするのソウタ」



今俺らは客間に案内され、領主様の話をどうするか話し合っていた。



「どうするも何も受けちまったんだから仕方ないだろ、 褒美も取らせるって言ってたし」


「そうなんだけど、うまくいかなかったら大変なことになるよっ」


「まぁでも、簡単な任務だって言ってたし、そもそも歴代の領主はみんな子供のうちにやってるんだろ? だったら危険も少ないんじゃないか?」


「うーん、そうかな…」



とルナは心配そうな顔をする。

領主に任された仕事というのはティアラの護衛である。

どうやらこの家の歴代の当主となるには試練の祠というところにいき、祝詞を唱えないといけないらしい。

ふつうは1人で行くらしいのだが、ティアラは女の子で心配なので従者をつけたいとのことだった。

そこで白羽の矢が立ったのがジャックパンサーからティアラを救い出した俺たちということだ。



「ソウタも聞いたでしょ? 最近の家中の不穏な動きとか」


「ああ、それか。 確かにそれが1番の懸案事項だよなー」



俺らが選ばれたのはそれだけではない。

それがリューン家で最近よくない噂があるからだ。

曰く家中の中でティアラを次期当主として認めないという派閥がいるらしい。

もともと当主は代々男系なのだが、ケントさんには男子の子はなく、ティアラしかいない。 なので、自動的にティアラが次期当主となるのだが、それを良しとしないものがいるとのことだ。



それがまだ誰かわからないので、外からきた冒険者である、見返りなしでティアラを助けた俺らのほうが信用できるとのことだ。


「犯人探しをしようもできないし、きたらそれを迎え撃つ感じでいこう」


「そんなの行き当たりばったりな… でも私もティアラちゃんが心配だし頑張ろ!」


とルナは呆れながらも協力してくれるみたいだ。




























「あ、あの、今日はよろしくお願いします」



ティアラはぺこりとお辞儀をした



「おう! さぁいくか!」


次の朝、俺らは準備を整えティアラとともに試練の祠へ出発した。


不安要素はあるけども、ティアラは絶対守ってみせる!












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ