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滅亡4

キーデル

さっきフレロレから連絡があった。

スライルさんの救出に成功したと……。

ここまでは計画通りだが、ここからが問題だ。

昨日のうちにグレンからすでに話は聞いている。

スライルさんの奪還のついでに5人会議に乗り込むという話は……。


今、会議場でどうなっているかはわからない……。

今頃真犯人の名が割れているころなのか……。

もしくはまったく想像してない事態に転がり込んでいるのか……。

何もわからずに何人か死んでいるころか……。

何にせよ、悔いのないようにな!


さて、俺はこっちの仕事をしないと……。

せっかく王宮前の全兵士の指揮を執る権限が入ったんだからな……。

本来なら、ゴルジオがいない間はそう言った権限はゴルジオ軍参謀のギミーにあるんだが、あいつはゴルジオのコネでそのポジションについているだけだからな……。

ゴルジオも他の人も何より本人が実力を知っているから俺に総指揮の椅子が回ってきた。

オーネンスさんはメンデル将軍の方にいってるし、まあ必然だろうけども……。


この両軍見つめ合っている状況を動かさなくては……。

乱戦にならないとそれに紛れられないからあいつらが抜け出せない。

人数も武器も兵の質もこっちの方が上なのだから本来こっちから仕掛けるのはおかしいのだが、メンデル将軍に敬意を表していかせていただきますか!


この王宮に入る、もしかは出るには今メンデル軍が塞いでいる大きな門、そこを通るしかない。

いや、しかないわけではないがそこ以外は高い塀に囲まれている。

その壁をどうにかして登っても周りは崖だ。

逃げ場などない。

その下には死者の川と呼ばれるボーヌル川がある。

ひどい臭いとどす黒い色、粘り気のある水……。

有名な自殺スポットだ。


何でこのイーリス共和国がそんなところを首都にしたのか……。

そもそもこの国に王様なんていないのにこの国の中心の建物が王宮であり、そこを拠点としているのか……。

それはガルネシアの奇跡に起因しているわけだが、詳しい話は当事者だった人に聞かないとわからない。

グレンに何だか聞いたことがあるが結局教えてもらったことはなかったな……。


そんなことは今はどうでもいい。

俺がすべきこと……。

時計を見るとフレロレが連絡してきてから10分は経っていた……。

とりあえず俺がすべきことは場をつくること。


全軍突撃の合図を出す。

2500対1000とこちらが圧倒的に有利な展開だが、メンデル将軍が追いつめられた末に死ぬ……。

そんなことは絶対にあり得ない。

あの人の戦い方は危険を冒さない。それでいて隙をつくのがうまい。

それに対しこちらは人数が多く訓練もしているが、ここまで大規模の人数で合同訓練をしてはいない。

俺の指揮が100%伝達できないのに対して、向こうは一蓮托生。

おそらくこのまま続けても展開は互角……。

いや、俺がこっちの指示を細かく出す気がない分こちらの方が不利か……。

ただ、望み通り乱戦になるのは間違いない。


こっちは全く問題ない。


やはり、グレンたちの方が心配だ……。

結構時間がかかっているのに何の連絡もない……。

見に行った方がいいだろうか……。


……こっちはもうやることないし、よし、行こう!



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