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セミ・ファイナル?:とってもくだらない系のショート・エッセイ  作者: 秋月心文


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1/9

セミ・ファイナル?

 その日、道端にセミが止まっていた。

 壁じゃなく、道端に……。


 おいおい、危ないじゃん。

 そのままじゃ、踏まれちゃうぞ。

 そう思って注意すべく近づくと……。


 セミが私の接近に驚いて、翅を大きく震わせた。

 結果、セミはひっくり返った。


 おいおい。

 何やってるんだ。


 その状態で足をバタバタさせる。

 翅を何度も震わせる。


 しかし、体はひっくり返ったままだ。


 結局、私の見ている前では、復帰することができなかった。

 あぁ、このコ、終わったなと思った。


 本来なら、助けるべきところだ。

 だが、私は虫にはトラウマを抱えているので、触ることができない。

 

 家まで戻れば、紙とか何かを取り出してきて救助もできただろう。

 だけど私も、用事があったので救出は試みず、そのまま出かけた。


 あのセミ、終わったな。

 セミ、ファイナルだなと思った。


 用事を終えて、帰ってくるとセミはいなかった。

 どうやら、セミ・ファイナルは回避されたようだ。

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