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どうだろうね

とある休日の夜、ベランダから星空を眺めていると息子がこんな事を言った。


「ねえお父さん。この空の星のどこかには悪い奴らが居て、僕たちが悪い事をすると連れ攫ってしまうって、本当なの?」


不安そうに、でもどこか期待するような顔を向ける。息子の頭に手を置いて少し迷いながらも答える。


「どうだろうね。なにしろ会った事がないからね──でも、こんなにも星があるのだから宇宙人は居るのかもしれないね」

「本当に?」


私の言葉に息子の瞳が夜空に浮かぶ星々のようにキラキラと輝く。


「ああ、私はそう思うよ」

「そっかあ」


嬉しそうに夜空を見上げる息子の姿に目を細める。


「二人ともご飯ですよ」


振り返ると割烹着姿の妻があった。


「冷めないうちにいただきましょう」

「さて、戻ろうか」

「はーい」


異様に長い三本足を忙しなく動かしながら三人は夕食の席に着くのだった。


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