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第二十七章~トーナメント準決勝/マリア・テレジア~

Tさんチームが霊界トーナメントを勝ち進み、次なる準決勝の相手は


「マリア・テレジア」。若く将来有望な勢いのあるチームだ。




Tさん


「今回もオレが初戦を行かせて貰うぜ。


 どれ、先に霊力を測っておくか。


 青髪の男7800、水色髪の少女6800、銀髪の少女6900、


 金髪の少女6500、緑髪の少女5800、か。


 ん?意外と霊力は高くねぇな。」




白みぎゃ子


「もしかしたら、特殊能力で勝負するチームかもですね。


 何にせよ、油断したらダメです。」




黒みぎゃ子


「案外、初戦で当たった相手がもっと弱くて、単純に運が良かった


 だけだったりしてな~(笑)」




白みぎゃ子


「もう!黒ちゃん、そんな風にして、すぐに相手をバカにするんだから。


 慢心は敗北の元だよ!」




そしてマリア・テレジアの先鋒は青髪の男性だった。




「ジェリル・アンカだ。よろしく。」




言葉静かに佇むその姿からは、言い知れぬ雰囲気が漂う。




Tさん


「前回の霊界バトルロワイヤルから今回の初戦と言い、


 負けっ放しだからな、ここらで良い所を見せねぇと!!」




ジェリルはまず、護符を取り出して防御結界を築き始めた。


しかしそこに、Tさんの突然の拳が飛んで来た。




Tさん


「術式防御なんてオレには無意味だ!!


 物理で殴る!!オラァ!!!!!!!」




ジェリル


「!?しまった・・・・!!」




ドッガァァァァァーーーーン!!!!!


見事にTさんのストレートパンチがジェリルの頬に入り、


脳を揺さぶりながらジェリルはステージ外へと吹っ飛んだ。




ジェリル


「ぐ・・・物理などと、それでもお前、術者か!!」




Tさん


「悪いね。オレ、昔は物理で殴る系の霊能力者だったんだよ。


 って、あ、今もか(笑)」




ジェリル


「ならば、物理結界を張るまで!!


 ハァッ!!」




ジェリルの前に強力な結界が張られた。


しかし・・・!!




「破ぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」


次はTさんは霊力を使い、波動を打ち込んで来た。


こちらへの防御が出来ていなかったジェリルはまもとに食らい、


またも吹き飛ばされてしまう。




ジェリル


「グッ、霊力での攻撃も出来るのか!!」




Tさん


「一応、霊能力者なんでな。」




ジェリルが立ち上がり、次はこちらから攻撃を仕掛けようとす・・


るが、先ほどのダメージの蓄積で脳がそれを拒む。


そのままジェリルはステージ上で倒れ込み、意識を失ってしまった。




Tさん


「勝負あった、な。」




Tさんは見事に初戦を白星で終え、面目躍如となった。




みぎゃ子


「Tさん、やったじゃん!!あ、痛てて・・・。」




先ほどの初戦でのダメージが深く、いまだにユキちゃんからの回復を


受けながら、みぎゃ子はTさんをねぎらった。




Tさん


「あぁ、サンキュな。しかし、みぎゃ子が無理となると、


 次はオレか白みぎゃ子、黒みぎゃ子か・・・。」




黒みぎゃ子


「ってかさ、アイツら絶対弱いって!!


 もう面倒だし、アタシが全員一気にやっちゃうよ?」




白みぎゃ子


「もう!黒ちゃんったら、またそんな突飛な事言って!


 勝てる自信があるのだとしても、一人ずつと戦えば良いじゃない。


 一気に4人と戦うメリットなんて無いよ。」




黒みぎゃ子


「だって面倒じゃん。大丈夫だってー。


 アタシの強さ、この会場中のヤツらに見せつけてやりたいのー。」




白みぎゃ子


「もう、やめなさいってば。」




黒みぎゃ子


「ねぇ、対戦相手さん達ー、良いよね?


 アンタらからしたら悪くない話だろ?


 一人を4人でいたぶれば、対戦相手を一人消して、


 楽に一勝出来るよ?」




銀髪の少女が仲間達と顔を見合わせながら、答える。




「あ、アタシ達はもちろんありがたい申し出だけど、


 本当に良いのかしら?


 手加減はしないし、多分一瞬でチリになるよ、貴女。」




黒みぎゃ子


「(ニヤリ)オッケー、相手の了解は取れたし、じゃあ


 早速やりますかねー。」




白みぎゃ子


「もう!黒ちゃんが負けたら、みぎゃ子ちゃんが回復中の今、


 Tさんと私しか戦えないのよ!?」




黒みぎゃ子はステージに向かって歩きながら、手のひらを後ろに向けて


ヒラヒラとさせながら言う。




「要は勝てば良いんだろー。アタシがいかに最強か、見せてやるよ。」




白みぎゃ子


「黒ちゃん、確かに強いんだけど、調子に乗り過ぎちゃうんだよね。


 本当に言った通り勝てたら良いんだけど・・・4人相手だよ?


 それに初戦じゃなく、勝ちあがって来たチームなんだから・・。」




黒みぎゃ子がステージに上がると、既に4人は臨戦態勢に入っていた。


そしてそれぞれが霊力を込めたエネルギー体を放って来た。




「ハァーーーー!!!!!」


しかし黒みぎゃ子はそれを避けようともせず、片手を前に出し、


力を込めて応戦する。




「ヴァニッシュメント・マリス!!!」




黒みぎゃ子の片手から放たれた黒と銀と白の混ざりあった光弾が、


4人の放ったエネルギー体を飲み込み、そのまま飛び散った。




「!?」




4人は突然の事に驚いた。


しかし黒みぎゃ子は至って冷静だった。




黒みぎゃ子


「あのさぁ、アンタ達が相対しているこのアタシが何者なのか、


 教えてあげるよ。悪魔、だよ。わかる?人間風情が勝てるような


 生半可な相手じゃないの。」




金髪の少女が答える。




「ヘェ、珍しいね。だけど悪魔なら、アタシも戦った事あるよ。


 苦戦したけど、結局勝ったけどね。人外だからって、


 人間をバカにすんじゃねぇ!アタシらにだってプライドってモンが


 あるんだよ!!」




黒みぎゃ子


「ふぅん。それ、絶対小悪魔でしょ。


 アンタくらいが勝てるような悪魔なんて絶対小悪魔だよ。


 子猫をイジめて楽しんで勝ち誇ってるのと同じ。


 凄くダサいよ、アンタ。」




金髪の少女


「このっ!!何を~!!」




怒る金髪の少女を、水色髪の少女と緑髪の少女が諫める。




「落ち着きなさい。悪魔は挑発が上手いのよ。


 冷静さを失ったら負けだわ。」




黒みぎゃ子


「へぇ、感情コントロールがちゃんと出来てる子もいるんだねぇ。


 偉い偉い。でもね、圧倒的な力の前では、小手先の技術なんて


 無駄になるって事をわからせてあげるよ。」




黒みぎゃ子は両手を大きく横に広げて、大きな黒い球を作り出す。


それは急速に膨れ上がり、相対する4人は理解が追い付かない。




銀髪の少女


「な、何コレ!?逃げなきゃだけど、一体どこに!?」




黒みぎゃ子


「ハッ、逃げる隙なんて与えるワケないでしょ!!


 観客の皆に被害が及ばないよう、アンタらだけでこの痛みを負いなよ!


 アブソリュート・ブラック!!!!」




ドッゴオオオオォォォオォ!!!!!!!!





それは、とてつもない出来事だった。


観客には当たらないよう、対戦相手達だけに標的を絞ったエネルギーは


何と彼女達4人の存在丸ごとをそのまま消してしまった。




ユキちゃん


「す、凄い・・・黒みぎゃ子ちゃん、物凄く強い・・・。」




Tさん


「オイオイ、こりゃあ反則級だろ・・・敵だったらと思うと、


 背筋が寒くなるぜ。お~怖(汗」




白みぎゃ子


「もう、黒ちゃん、ちゃんと一人一人と戦えば良いのに・・。


 いつもやり過ぎちゃうんだよ、何も消す事無かったじゃん。」




みぎゃ子


「こんな子が、アタシ達の仲間になってくれていたなんて・・。


 まだ見習いの悪魔なのにこの力、本当の悪魔になったら、


 一体どれほど人知を超えた力を得てしまうの?」




黒みぎゃ子


「あー、スッキリした~。Tさんやみぎゃ子達の所に来てから、


 おっきいのぶっ放して無かったからな~、ストレス溜まってたんだわ。


 どうかな、皆コレでアタシの強さがわかったかな?」




圧倒的な黒みぎゃ子の力の前に、一同は開いた口が塞がらなかった。


確かに彼女の霊力は9500で、チーム1強い。


しかし数字以上の強さが彼女にはあった。


Tさんやみぎゃ子、ユキちゃんは改めて、悪魔が自分達の仲間にいるという


この異常事態についてを認識したのだった。

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