カラス
はぁーーー
爽子は学校帰り川原の芝生の上で
寝転がっていた。
1人でぼぅ〜っとしたかったのだ。
川の流れる音
鳥の声、落ち着くわ
川の音で風間の田舎のことを思い出す。
不思議な出来事だったわ
あの時のカラスさん元気かしら?
私はこれまでいろんな動物に元気をもらってたわ
私は何かしてあげられる事はないのかしら?
などといろんなことを考えていた。
わっ!
急に目の前に風間が現れた!
「びっくりした!」
「何で先に帰るんだい?
探したよ」
「あら、約束したっけ?」
「いや、してないけどさぁ...」
と風間は顔を赤らめた。
「一緒に帰ろうと思ってたんだよ」
風間が赤くなるのをみて
爽子も恥ずかしくなって顔を赤らめた。
「そう、ごめんね。
なんだか1人になりたくて」
「どうしたの?何かあった?」
「いや、特に何かあった訳じゃないんだけどね。
なんか、
なんか、
自分がとってとちっぽけに感じて。」
「急にどうしたんだい?
そんな事ないよ。
少なくとも俺には大切な存在だよ」
「あ、ありがとう。
そんな風に言ってもらえると
恥ずかしいわ」
しばらく沈黙した、、、
「俺さ、女の子と付き合ったりしたことないから
よくわからないんだけど、木野原さんと
一緒にいると楽しいし、何でも話せるし、
これからもずっとそういう風に付き合って
いけたら嬉しいなって思ってる」
「あっ、えっ、あー」
爽子も同じ気持ちだったがこんな状況は
始めてて言葉がでてこない
「これからも一緒に支えあって
いかないかい?」
爽子はコクリと頷いた。
「ありがとう」
バサバサっっ、
一羽のカラスが飛んできた。
あれ、もしかしてあの時のカラス?
(そうだよ)
と聞こえる。
(あの時はありがとうね)
カラスが爽子と風間の上をぐるぐると回った。
「風間君、あの時のカラスさんよ」
「えっ!
あの時はありがとなー」
と叫んだ
カラスは川の方へと飛んで行く
すると、川がゴォーっと渦巻いている。
だんだん水が空の方へと吸い上げられている
ようだ。
やがて水柱になってキラキラと水滴が散らばってきた。
「風間君、あの水柱、見える?!」
「ああ、見えるよ・・・
すごいね!」
しばらくするとまた渦を巻いて元の川の姿へと
戻っていった。
「なんだったのかしら?」
「きっと、君を励ましにきたんだよ。
元気出せって!」
「そうなのかしら、」
「それか俺達を祝福しにきてくれたのかも!?」
と言って爽子に軽くキスをした。
カラスさん、ありがとう。
私、こらからも自分に何ができるか
考えてみるわ。




