表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
811/814

皆さんはGWをどのように過ごしましたか

 体感、今年のGWは観光地が賑わったんじゃないかと思う。

 テレビをつけても、SNSを見ても、各地であふれる人、人、人……そして車。感染症への危機感の薄まりや、もしかすると中東情勢由来のガソリン急騰を見据えて今のうちに旅行しておこうという心理が働いたのかもしれない。まあ、いい感じに休日が重なってくれたのが一番の要因だろう。


「かたや、我が家は何ら動きがなかった!!!!」


 ニュースを見ながら、憤懣やるかたなしといったふうに武士が言う。そう、今年のGW、私たちはどこにも出かけなかった。

 仕方ないだろ、私が仕事だったんだから。


「ぬうう……しかし、某も味わってみたかったぞ」


 何を。観光地の特産品?


「ジュータイ」


 渋滞!!!?


「えれきてる車にて」


 しかも車で!!!??

 正気か!!!????


「ほれ、この絵を見てみよ。いくつも車が連なっておろう」


 ちょうどGWの振り返りをやってるね。これは高速道路の渋滞だ。すげぇ、何キロぐらいあるんだろ……。


「某もこれに混ざってみたかった」


 生まれて初めて見たわ、高速道路の渋滞に混ざりたいって言うやつ。こんなもん、叶うなら一生出会したくないだろ。


「そうなのか? これはそういう催しではないのか?」


 催し?


「うむ。道を皆の車で埋めて、空から絵を描こうという」


 ああ、なるほどね。お前は交通渋滞を、車が集結して記念撮影するイベントだと思ってたんだ。

 違うよ。


「違うのか?」


 これはね、目的地に行くためにみんながみんな同じ道路を使おうとして、結果車で立ち往生している現象だよ。


「なんと!!? この長さで!!? 尿意はどうするのだ!!」


 耐えるしかないだろうよ……。


「おお、おお……!!」


 あまりのことに、武士がテレビに向かって合掌していた。

 しかしその間にCMへと切り替わったために、スーパーの母の日を拝む感じになってしまった。タイミングって難しいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ