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ソウルハンター  作者: 品川 甲
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ガキの耳に念仏

 

 寺ってどゆこと?


 自殺したはずの俺は何故か寺にいた。


 「う……うーん。ここ、どこ?」


 声のした方を見るとさっきの6人もいた。どうやら俺以外もいたらしい。


 「ねぇ!ここどこ!?どうなってんの!?」


 「俺が知るか!おい!お前がやったのか!?」


 ヤバいな。皆暴れ出したよ、どうしましょ。


 ピカっ!


 何だ何だと、俺たちは光った方を見た。

 仏像を飾ってある場所の奥から窓みたいなものがゆっくりこっちに来ている。

 すると、その窓がゆっくり開いた。


 「ねぇ、ちょっとマジ〜?また、イザベルのとこの旦那、また不倫したの〜?」


 「そうなの。けど、結局許しちゃうのよね〜。この癖直さなきゃね〜。」


 「大変ね〜。けど、ウチの旦那なんてまた私のこと殺そうとしてきたんだから〜。」


 「また〜?傾国の美女は大変ね〜。それに比べてトジコのとこなんて旦那さんまじめそうで、いいじゃ〜ん。」


 「うちだって大変よ〜。この前なんかあの時の……………………あ。」


 窓の中にいた女達がやっとこっちに気づいたらしい。


「やだ、ごめ〜ん。今日仕事とが入ってたの忘れてた〜。じゃあまた今度ね〜。」


 真ん中にいた女の子以外の人達がささっと帰っていく。


 「さぁ始めるわよクソガキども。」


 「「いや!何をだよ!?」」


 恐らく全員がそう思っただろう。しかし、その女は気にもせずに話し始めた。


 「は〜い、それでは今からどのコースに行くか選んでね〜」


 「は?お前何言ってんだ?ていうか、ここはどこだっ!?」


 ヤンキー君、君ならバカみたいにツッコんでくれると信じていたよ。


 「はぁ?何言ってんの?あんた?今からさっき説明したようにある世界に行ってもらうんでしょうが!」


 「は?さっきっていつだ!?俺らは今来たばっかだぞ!」


 「あり?あっ!ごめんごめん。アンタ達、新しい子ね。最近来る子多くて間違えちゃうのよね。じゃあ説明するわね。」


 そう言って、俺らより少し年下くらいのその女の子は、マニュアルみたいな物を取り出してきた。


 「は〜い、それじゃあよく聞けガキども!

今からするのはね、アンタらみたいな自殺志望のバカ供を教育するためのシステムなの!どう?感謝しなさい!」


 少しムカッときたが俺も大人だ小さい子供を殴るなんて、PTAから色々言われそうな事はしない。


 「ちょっと待って!とりあえず、ここはどこなの?どうして私たちはこんなとこにいるの!?」


 ポニーテールの女がキレ気味に質問した。


 「ここ?え〜っと、何て言うんだろうね?私の心の中みたいな感じかな。自殺しようとしてたアンタらを魂だけ抜き取ってここに呼んだってわけよ。感謝しなさいよ~。死ぬ前にこうやって止めに入るのなんて私ら仏教ぐらいなもんよ~。大体あんたらがどこの宗教にも入らないから私がこんなに働かなくちゃなんないのよ。日本人は大体仏教として扱われちゃうのよ。ホント、上は面倒くさいことするわ~。まあ、とにかく、さっきも言ったようにアンタらをある世界に送るってわけ、お分かり?」


 「お分かりじゃねぇー!まず、お前誰だ!?名前も分からねぇ奴の言う事なんぞ聞けるか!チビが!」


 ヤンキー君、君本当に偉い!もう好きになっちゃいそう。


 「は?何?私のこと知らないの?バカなの?死ぬの?

 まあ私は優しいし、教えてあげるわ!私の名は蘇我刀自古郎女よ!それにアンタらの100倍は生きてるのよ!どう!ひれ伏しなさい!ガキ!」


 し~~~~ん。

 ………………おい。誰か反応してやれよ。


 「蘇我刀自古郎女よ!」


 ほら!聞こえなかったと思って言い直しるよ。大丈夫聞こえてますから!


 「そ、そ、蘇我刀自古郎女よ。…………あはははは。そうよね。知らないわよね。もういいわよ。帰っていいわよ。もう、どうでもいいわよ。あーー、今日は飲も…………。誰も私のことなんか知らないのよ…………。もう死の…………」


 「はい!知ってます。あの~~、あれですよね。すごい刀を作っ…………」


 「違う。やっぱり知らないね…………。」


 クソっ、見てられなくて嘘ついちゃったよ。どうしよ。しかも間違ってたよ。


 「ち、違う。あの~、その刀を作った人の親戚の友達の息子の部下の奥さんが貴方ですよね!?」


 「そ、そうだったの!?まさかうっちゃんやお父さんが!?」


 「ん?うっちゃんって?」


 「え?うちの旦那の厩戸皇子様~。確か、その後、聖徳太子とか呼ばれたわね。」


 「「え!!」」


 「あの10人同時に会話できちゃうあの人か!?」


 「なわけないでしょ。ホントは6人よ。けど、四捨五入したら10じゃね?みたいなノリで10になったのよ。」


 マジかよ。聖徳太子女の趣味悪いな。


 「まぁうちの旦那の事はどうでも良いのよ。それよりどのコースにするか早く決めてちょうだい。」


 「嫌だ!僕たちは死にたいんだ!死なせてくれよ!」


  隅っこにいたメガネ君が急に叫んだ。


 「あ〜、言い忘れたんだけど、どのコースでもクリアしたら一つだけ願いを叶えてあげるわ。それで、自殺の原因を消し去るのもアリだし何したって良いわよ。

 さぁ、どのコースを選ぶの?」


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