↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/3

0

なんだか起きている感じがしない。意識が混濁していて、記憶が曖昧だ。

 

綺麗な夕陽が見える。街は夜に向かっているらしい。


手に持っていた携帯端末に気が付いた。ディスプレイに表示されている時間は16時30だった。

 

僕は迷わず履歴から三番目の義従妹の名を選択する。


端末を耳に当てる。


僕はまた迷わずにコンクリートから足を放した。羽根が生えた様に躯が軽くなる。

 

いや、羽根が生えても胸筋が無ければ堕ちてしまうが。

 

途端、時間が緩やかに流れ出した気がした。


きっと体感時間が変わったのだろう。

 

今まで感じていた1秒が2秒に。2秒が3秒に。変化していく。


「もしもし?お兄ちゃん?」


伸びる体感時間の中で頭に響く端末からの音声。間違い無く三番目の義従妹の声だ。


「僕の遺体を処分しておいてくれないか?」


「え?」


吃驚して貰っている暇は無い。


「場所は僕の通っている高校だ。」


「え!?待って!!お兄ちゃん!!!」


悪いが待つ気は無い。


「っっっ!!!お兄ちゃんっ!!!」


間も無く地上に辿り着く。


「じゃあね」


それが僕の最後の言葉だった。


・・・・・と思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。