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秘密の機械
水田博士は一時期隣の家に住んでいた人だった。
何を気に入ってくれたのか。
機械開発への情熱をとても幼い俺から感じてくれたのか。
何くれと開発した機械を見せてくれた。
博士の家で、俺の家で、秘密基地で。
あちこちに引っ越しても家を訪れてくれて、とても嬉しそうな顔で新しく開発した機械を見せてくれていた。
あれもそうだ。
一文字しか表示されない上に、次から次へと目にも止まらない速さで文字が変わるスパイごっこ手紙。
ただあれは俺と水田博士だけの秘密だったはずなのに。
どうして。
もしやこの人は水田博士の恋人、なのか。
開基が凝視する中、おばあさんは持っていた手紙を読んでみてと差し出した。
開基はおばあさんの目を見て、それから手紙を受け取り畳んでいた手紙を開いて読み始めた。
(2023.2.13)




