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君の色気にあてられてシリーズ  作者: おしるこ


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1/6

君の色気にあてられて.1

「すみませーん、遅くなりましたっ!!」


あーやってしまった

保育園の送り前あるある 出かける直前のトイレ…


でもそんなの言い訳にならないし…

はぁ、明日から気をつけなきゃ


《遅いですよぉ、透子さーん》

この人は安藤一騎くん

「ごめんねー、出かける前にちょっと…」

《冗談ですってばー透子さん、いつも早く来てるんですから、たまにはゆっくりでもいいのに》

「ううん みんなしっかりやってるんだから、そういうわけには…」

《あんまり無理しちゃだめですよ》

「うん、ありがとう 安藤くん」


ここは【喫茶 ひだまり】

9時から19時までの喫茶店 定休日は水曜日

13時半から14時半はお休み

こだわりの珈琲や紅茶、

軽食から、煮込み料理、揚げ物など

"家庭の味"を提供している


私は澤田透子 27歳 バツイチ 5歳の娘がいる 

保育園の送り迎えがあるから、

8時から17時までにしてもらっている

このお店にお世話になって4年

お店の人たちはとても優しくて良い人ばかりだ

毎日充実した日々を送っている


〔透子、おはよう これ終わってるからあと頼む〕

「司さん、おはようございます わかりました!」


成瀬司さん 38歳 独身 1日中お店に立っている 店長さんだ 司さんのデミは最高なの!


わたしが遅くなった分、司さんがフォローしてくれてたんだ 申し訳ないな

さ!下拵え終わったら、煮込みやっちゃおう!


司さんの他にも

前島耕平さん 38歳 独身 ほぼ1日中いる

コーヒーや紅茶の知識は耕平さんにおまかせ!


五十嵐恭子さん ??歳 独身 10時からラストまで

ホールの人気者 事務もこなし美人で優しい


さっきの

安藤一騎くん  23歳 独身 8時から18時まで

キッチン担当 可愛い感じ 賄いも担当している


今日は休みだけど

山本未来ちゃん 22歳 彼氏持ち 10時からラスト

ホールの人気者 ほんわか系の可愛い女の子


というメンバーがいる


私はホールもキッチンもどちらも担当している

今日は未来ちゃんがお休みだからホールが主だ



〔あーなんか午前中混んだな…珍しい〕

「おつかれさまですーみなさん」

〚司、休憩して 夜まで持たないわよ〛

〔大丈夫だよ お前よりわけーんだ、こっちは〕

〚…1つしか変わらないんだけど?〛

〔おーおー笑顔がこえーぞ?〕


《透子さんお疲れさまです はい、まかない》

「ありがとう!わぁ!今日はオムライスなのね♪」

《透子さん、好きでしょ?》

「うん!おいしいんだもん!」

《…特別にたまご1つ多めですからね》

「いいの!?ありがとー!」


このお店に決めた理由のひとつがこれ!

おいしいまかない♪


『透子ちゃん、食べたらちょっといーい?』

「耕平さん、わかりましたー」

《…なんですかぁ?僕も透子さんと話したいのに》

『コーヒー豆のこと教えるだけだ 知りたかったら

お前も来いよ』

《行くー!》

「よかったね、安藤くん」

〚その前に、一騎はこっち!〛

《なんですかー?恭子さん》

〚デミの仕上げやらせてあげる〛

《ほんと!?透子さん、ちょっと行ってきますから 待っててくださいね!》

「うんうん、いってらっしゃーい」


〔なぁ、そういえばさー透子、もう4年だろ?〕

「ん?何がですか?」

〔別れてからだよ〕

「あぁーそうですね」

〔そろそろ作んねーの?彼氏〕

「うーん…出会いもないですからねぇー」

〔お前よー…ここにイケメンが3人もいんのに…〕

「あ、すみません…」

『自分で言うのか…』

〔アピールは大事だろ?3人の中だったら誰がいいんだよ〕

「えー?」

『よく目の前で聞けるなぁ…』

〔情報収集はできるときにしとけってな

で?決まった?〕

「うーん…みなさん良い人ですけどぉ」

〔俺なんかどーよ?〕

「嫌ですねぇ」

〔おい!なんでだよ!〕

「司さん、遊び人っぽいんだもん!」

〔お前…見る目ねぇな?俺、わりと一途よ?〕

『うん それは確かに…』

「そうなんですか!?」

〔ひどいなーほんとに じゃあ、一騎は?〕

「安藤くんは…可愛いですけど、恋愛対象かと言われると…うーん」

〔ふーん じゃあ耕平にしとく?〕

「耕平さんは素敵だけどー…」

『お?俺にするかい?』

「眩しすぎて… 

まぁ、どっちにしてもひながいてくれればいいですから!」

『ん?え?どういうこと?』

〔やーい!振られてやんのー!〕

『お前もだろ!』

「お2人はどうなんですー?」

〔ん?どうなんだろうなぁ?〕

『ご想像にお任せするよ』

「教える気ないんじゃないですかぁ!」


〚あら、楽しそうね?〛

「恭子さん、おかえりなさい!」

〔はい、この話題は終わりー〕

〚ちょっと…なんでよ!〛


「あれ?安藤くんは?」

〔あれ、さっきまでいたのよ?きっちり聞き耳たててたのに〕

『コーヒーの話、一緒に聞くんじゃないのかー?

ま、いいや  透子ちゃん先やろっか』

「はい!」


結局、お店が開く時間まで

安藤くんは帰ってこなくて

どうしたの?って聞いてもはぐらかされてしまって


お店が混んできちゃったから、それどころじゃなくなって

気づいたら、私が帰る時間になっていた

〔透子、すまん!遅くなったな

お迎え行ってやれ こっちは大丈夫だ〕

「すみませんっ お迎え行ったら帰ってきますから!」

〚大丈夫よ、ひなちゃんと一緒にいてあげて 

そろそろ落ち着くわ〛

「すみません…ではお言葉に甘えて…」

『透子ちゃん、気をつけるんだよ』

「はい!お先に失礼します!また明日…」


あれ、安藤くんが来ない…

いつもだったら、すぐに飛んでくるのに…

忙しいのかな?


あ、いけない 早く行かなきゃっ



「ひなーおまたせー!」

<ママー!きょうね!>


ひなの小さな手を握って歩く

園で何があったかをたくさんお話ししてくれて

可愛い笑顔に癒されている


買い物して、家についたんだけど

<あれぇ?かーくん?>

「え?」

《透子さん!》

「安藤くん?どうしたの?」

《さっき、挨拶できなかったし その、昼間変な

態度取っちゃったのが気になって…あと、ちょっと

お話しが…》

「やだ、そんなの気にしなくていいのにー

あのあと、お店大丈夫だった?」

《えぇ、恭子さんの言う通り、20分くらいで落ち着きましたよ!》

「そっか!よかったぁ…」

《ひなちゃんもおかえりー》

<かーくん、ごはんいっしょたべよぉ?>

《え?》

「うん!安藤くんさえよければ、どうぞ?」

《あ…すみません…じゃあ、お邪魔します》

<かーくん、みてみて これね、ぷいきゅあー>

《うん!かわいいね!》

「ごめんねー疲れてるのに」

《いえいえ、癒されてますから》


安藤くんはひなとぷいきゅあを見ている

ぷいきゅあ、ひなが大好きだから

録画したものをずーっと見てる

付き合わせちゃって…申し訳ないな

ひなのこと見ててもらえて助かってるけど


「さ、できたよー!ふたりとも、手をあらってらっしゃーい」

<はぁい かーくん、いこー>

《うん》


《ハンバーグだーおいしそう!》

「ひなとやくそくしてたのよね」

<うん!あしたはカレーなんだよー>

《そうなんだ!ひなちゃん、たのしみだねぇ》

<かーくん、あしたもくる?>

《あ、いや…》

<くるでしょー?>

《えっと…》

「安藤くんさえよければおいで?用事あったら無理しなくていいけど」

《あ!ないです!何も!》

「そっか!じゃあおいでよ」

<わぁい!あしたもごはんたべよーね!>

《うん!》


ひなは安藤くんやお店の人に懐いてるから

会いに来てくれたのがうれしかったのね


《ひなちゃん寝ちゃいそうですよ!?》

「やだ、お風呂入れないと 安藤くん、もうちょっと平気?」

《え?あ、はい》

「ちょっと待っててね」

《え?は、はい…》

「ひなー!おふろはいるよ!」

<んーぅ>


1回寝ちゃうと起きないからー

急いでお風呂だけ入れちゃわないと…


「ごめーん、安藤くん…結局寝かしつけるまで待たせちゃって…」

《いえいえ!食器洗っておきましたから》

「やだ、ごめんっ!ありがとうね!

待って、今コーヒー淹れる」

《ありがとうございます》

「それで、話しがあるとか言ってた?

どうしたの?」

《あ…そうそう、これ!手に入ったんです!》

「え!ぷいきゅあショーのデジタルチケット!?」

《はい!ひなちゃんがよろこぶと思って!》

「えー!すごい、よく取れたね!なかなか取れないんだよ!?」

《そうみたいですね?一緒に行きましょう?》

「一緒に行くのはうれしいんだけど…安藤くん、つまんなくない?ぷいきゅあだけど…」

《いえいえ ひなちゃんと歌覚えたんですよ》

「物覚え早いもんね!」

《いつ行きます?》

「水曜日はどう?お店休みだし!でも夏休み中だから混むかも…」

《大丈夫ですよ!車出しますから》

「いいの?ありがとう!何から何まで…」

《いえいえ!それだけ伝えたくて来たんです》

「わざわざありがとうね!」

《いえ、ご飯おいしかったですし!ありがとうございます!》

「ひなったら、明日も、なんてー」

《ほんとにいいんですか?明日もお邪魔して》

「うん!うちは全然!」

《ありがとうございます!じゃあ、お邪魔します

それじゃ、また明日…》

「うん!ありがとうね!気をつけて」

《あ!透子さん》

「ん?」

《…俺、可愛いだけじゃないですからね?》

「…え?」

《じゃ、また!》


何?今の…安藤くんのあんな顔、初めて見た…




「おはようございまーす」

《透子さん、おはようございます!今日、玉ねぎ多いですよ…》

「わぁお…頑張ろうね」

《はいっ》


…いつもと同じだ

うーん?聞き間違い?見間違い?だったのかな


〔透子、昨日遅くなって悪かったな 

ひなちゃん大丈夫だったか!?〕

「全然です!忙しい時に抜けちゃってすみません」

〔いいんだよ、17時過ぎちゃってたんだし 

ひなちゃん待たせたら可哀想だからな〕

「ありがとうございます!」

『あ、その玉ねぎもらうわー ありがとうね』

「はい!」

『頑張り屋さんの透子ちゃんには、このじゃがいもをあげよう』"ドンッ"

「がんばる…!」

《透子さん、僕も手伝いますから!》

〔一騎それ終わったらこっちも手伝えよー?〕

《えー》

〔こいつ…!〕

「ふふ 仲良しですねぇ」


はぁー午前中バタバタだった…

恭子さんがいない日は、結構大変である

〈疲れたぁー〉

「未来ちゃん、お疲れさまー」

《2人とも、まかない どうぞ》

〈ありがとう!〉

「今日はピラフなんだね♪」

《うん!自信作ー!司さーん

これ、新メニューにどうです?》

「ん?…おう、うまいじゃん!どのくらいで提供するつもりだ?」

《そうですねぇ…》


安藤くんは新メニューもちょこちょこ考えてるみたい

私たちは、おいしいご飯が食べられて満足♪


『未来ちゃん、茶葉、何使ってるか当ててみ?』

〈…うーん おいしいけどぉ… ダージリン!〉

『お!正解 でも、当てずっぽうっぽいな』

〈わかんないんだもーん!透子さん、わかる?〉

「私紅茶だめなの…コーヒー専門っ!」

〈そうなんだ!?知らなかったぁ〉

『紅茶の香りが苦手なんだよね、透子ちゃんは

そんな透子ちゃんに、俺のおすすめブレンド』

「ありがとうございます!耕平さんのコーヒー好き!」

『…ありがとう そう言ってもらえるとうれしい』

《ねぇー…僕も知らなかったぁ なんで教えてくれないんですかぁ!?》


司さんとのお話しを終えた安藤くんが早歩きで寄ってきた


『お前が昨日いなかったからだろ?』

《え?》

「昨日、焙煎のお話ししてる時に話してたの」

『透子ちゃんがコーヒー飲んでるのしか見たことないからさー』

《それは僕も知ってますー 浅めの酸味が少しあるのが好きなんですよー透子さんは》

「うん!正解!」

『細かい好みまで知ってんだなー』

〈一騎、透子さんのこと好きだもんね!〉

「え?」

『さすが、未来ちゃんだなー言っちゃったよ』

〈え??言っちゃだめだったの?〉

《いいですよー?隠してないからー》

「え!?」

《…鈍いですよ、透子さん》

まただ 耳元で、その声…


〔あれ?透子、顔真っ赤じゃん〕

「…え?」

『あらあら可愛いねぇー』

《だめですよぉ 離れてー!》

『はいはい』

〔ふーん?おもしろくなってきたじゃん〕

〈ん?なにー!?〉

〔未来はいいから食いな ほらコロッケやるから

これもそのうち出そうかと思ってさー

透子も食って感想聞かせてくれな〕

「は、はいっ」


…顔が熱い

なに?どうなってるの…?


そんなことも吹き飛んじゃうくらい

午後もバタバタしていた

恭子さんにもいてほしい…


《透子さん、時間ですよー》

「え?」

あ!!もう、17時半過ぎてた!

〔すまん、時間見てなかった!透子、お疲れ〕

『一騎送ってやれー』

「え?そんな、大丈夫で…」

《すみません、お先ですー!》

「わぁ、引っ張らないで」


安藤くんに引っ張られてお店を出た


《はい、透子さんはここ》

「ごめんね、まだ時間じゃないのに」

《いいんですよ 一緒にいたいんですから》

「…え?」

《ひなちゃん、待ってますよ!行きましょう》

「あ、うん…」



<かーくん!おむかえきてくれたのぉ?>

《うん!おまたせーひなちゃん》

「ひな、遅くなってごめんね 行こー」

<だっこー>

《いいよーおいでー》

「やだ、ごめんね、安藤くん こらー、ひなー?」

《大丈夫ですから 

はい、ひなちゃんはここに座ってね》

「あれ?ジュニアシートなんて持ってたの?」

《えぇ ひなちゃん、くるしくない?》

<だいじょうぶー!>

《うん、じゃあしゅっぱつするね》

「お願いします」

《あ、買い物とかあるんですか?》

《今日は大丈夫 昨日買っておいたからー》

「じゃあ、おうちまで行きますね」


車の中ではぷいきゅあメドレーや

教育番組のお歌メドレーなどが流れていた

ひながよろこんで歌っている


「ありがとうー安藤くん」

《ここ、停めちゃっていいんですよね?》

「うん!いつもここに停めていいからね」

《はい》


<おうちはいろー>

《うん》

ひなが当たり前のように安藤くんと手をつないで

歩いていく

おいていかれないように、小走りで行く


なんだろ…この感じ…

なんだか…


《透子さん?》

「あっごめんごめん」

ドアの前に着いてた…ぼーっとしちゃった


「どうぞー入って」

<ただいまー>

《はい お邪魔します》


安藤くんは、ひなとおままごとを始めていた

ひなを見ててくれている間に

カレーを作りながら、洗濯物やお弁当箱などを片付けた

助かる…家事が捗るー!


「おまたせー!安藤くん、ありがとうね」

<て、あらうー>

《いえいえ ひなちゃん、いっしょにいこうね》


<いただきまーす>

「めしあがれー」

《いただきます》


「甘口だけど…大丈夫?」

《えぇ!好きですよ》

「!」

カレーのことなのに、ドキドキする…


「あっ!麦茶、持ってくるね」

《ありがとうございます》


《透子さん?》

「きゃっ」

《すみません、驚かせちゃいましたね》

「あ、ううん…どうしたの?」

《冷蔵庫…開けっ放しだから…音、鳴ってますよ?》

「あ…やだ、ごめんごめん」


あ、麦茶の蓋、落としちゃった…

「あれー?…と、あったあった…」

《はい》

「…え…?」


テーブルの下で…麦茶の蓋を、2人で掴んでいた

掴んでいた手が、私を引っ張る


「あ、安藤くん…?」

《さ、取れましたね 

頭ぶつけないでくださいよー?》

「あ、う、うん…」


抱きしめられるかと思った…びっくりした…


《透子さん、ひなちゃんが!》

「え? あ!!!ひなぁー、寝ないでぇ」

<んぅーー>

「安藤くん、ごめん ちょっと待ってて」

《大丈夫ですから、ごゆっくりどうぞー》


「ひな、もうちょっと、がんばって!」

<ねむーいー>


急いでお風呂に入れて、髪の毛を乾かして

お布団に連れて行ったら秒で寝ちゃった…

よっぽど楽しかったのね

おやすみ…



「ごめんね、安藤くん…ひな、すぐに寝ちゃ…」

《透子さん》

「え?…あ、安藤くん!?」

抱きしめられてる


「あ、あの…」

《好きです》

「あ…」

《あなたが好きです》


「ありがとう その…ちょっと座ろう?」

《はい》

「あのね…」

《俺じゃ嫌ですか?》

「…そうじゃないの 話し、聞いて」

《…はい》

「安藤くんの付き合うっていうのはどういう付き合いの話しをしてるの?」

《え?》

「私はバツイチだし、子どももいるの」

《はい》

「あなたはまだ若いし、私じゃなくても…」

《透子さんと結婚したいと思ってます》

「え!?」

《ひなちゃんのことも大事に想っています》

「…そんな、すぐに結婚、なんて口にしないで

よく考えなきゃね」

《透子さん》

「ん?」

《俺じゃ、だめなんですか?》

「…」

《司さんや耕平さんなら、いいんですか?》

「そういうことじゃなくて」

《俺のこと、少しは好きでいてくれてますよね?》

「えっと、その…」

《それなら、前向きに考えてもらえませんか

好きです…今までも、これからも》


「安藤くん…」


その日、私は返事が出せなかった

これからのことはまだわからないけど

気持ちを伝えてもらった以上、

真剣に考えたいから…


《透子さん》

「ん?」

《可愛いだけじゃ、ないんですよ?俺》

「安藤くん…うん、それはなんか…わかった気がする…」

《そろそろ…名前で呼んでくれませんか?》

「あ…一騎…くん?」

《なぁに?》

「なんか変な感じ…」

《そうですかぁ?

じゃあ、僕はそろそろ帰りますね

ごちそうさまでした おいしかったです!》

「うん、こちらこそありがとう 気をつけてね」




翌日、お店の前で一騎くんとばったり会った

「あ…おはよう」

《おはようございます 早いですね?

行きましょうか》




〔おやおやぁ!?

お2人さん 昨日はお楽しみでしたね〕

「ちょっ!!司さん!ちがっ…」

《えぇ!》

「一騎くん、もう!」

『へぇー?名前呼びになってるじゃん?』

「あ、いや、これは…」

〚なーに?やっとうまくいったの?〛

「あれ?恭子さん、今日は早いんですね!?

えっと、やっとって?」

〚やること多くてさー来ちゃったついでに下拵えだけやろうと思って!結構長かったわよね?一騎?〛

《鈍いですからね、透子さんは…》

「え?え!?」

〔あーあー 俺の透子がなー〕

〚だれの、だってー?〛

〔さ、ほらほら 下拵えやっちまうぞー〕

《透子さん、手伝いますから》

「うん、ありがとう!」

〚耕平、デミ味見してー〛

『え?司じゃないの?』

〔おい!恭子ーなに俺のことスルーしてんだよ〕

〚え?いたの?〛

〔へぇーそういう態度とるんだー?〕

〚そっちこそ〛

『巻き込むなよ、俺を…』

〚耕平、あーん〛

『…んっ、さすがだなーうめぇ…あ、』

「あ…」

〔へぇーいい度胸してんなー?〕

『さ、さてと 豆挽いてくるかー』

〔耕平!こらぁ!〕


あ、誤解、解けてないのに…

「追いかけて行っちゃった…」

《司さんは一途なんだよ 透子さん》

「ん?誰に?」

〚あたし〛

「え!?そうだったんですか!?」

〚一騎、あんたよく我慢してたわね…〛

《大変でしたよ…》

「ちょ、ちょっとー?」


〚透子ちゃん、見てて?……きゃぁっ!〛

〔恭子!?どうした!?〕

〚…ね?〛

「わぉ」

〔あ?なんだよ そのツラは〕

〚司ぁ…〛

〔え!?どうした?ちょっとこっちこい〕


「行っちゃった…」

《フォローしてるんですよ》

「ん?フォロー?」

《悲鳴あげた手前、どうにかしないと…ってやつです 誤魔化してる、ともいいますかね》

「あぁ!」


そのあと、司さんは恭子さんとご機嫌で帰ってきた

どんなお話ししてたんだろ…気になる…




こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。

再編集して投稿しております。

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