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動物園大脱走  作者: しろくろ
第1章 動物園からの脱出
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8/13

第7話「動物園大園長」

まだ読んでいない人は第1話から第6話を読んでね!

第8話は9月21日19:00投稿します!

用語集は7時10分に投稿します!


困った事になった…。


私の名前は二紙赤(にしあか)豊賀(ほうが)。

南武動物園で25年働いて、現在は園長を務めている。

ついさっき、新人の北上が私に報告してきた。

「子ライオンの様子がおかしい…と。」


私は25年間この園に居て、子ライオンを飼育していたことも数回ある。


(しかし、こんな個体は初めてだ…)


私は大きくため息を吐く。


(彼らを見ると過去の子ライオンより知能がいい…もし、その知能で、脱走などを企てていたら…)


(もし、万が一脱走されてしまったら、警察を呼ぶ事になり、大騒ぎになりニュースになって報道されるだろう。)


(そうなっては私の面目が丸潰れだっ!)


(入念に…入念に手を打たねば…)




    * *





みんなに向かって話しかけると、


最初にキツネが手を挙げ、続々とパンダや猿も手を挙げる。


「……!!!!」


僕とラーッツは思わずガッツポーズをする。

そして、早速、


「この動物園に関して情報を持っている者はいないか?」


と、みんなに向かって問うと、1匹の猿が「バッ!」と手を挙げた。



     * *





「あー。ひまだ〜」


今日も今日とてやることがない。

どうせ、ラスティも同じことを考えているのだろうな。


俺の名前はハチ。

ここに3年間もいるベテランの猿さ。


(まじでぇ、やること無さすぎて死にそう〜)


俺は動物園にいた母(サクラ)と父(タロウ)から生まれた。

だから生まれた時から動物園で、外の世界を知らない。

たった1つの柵の外に、広い世界が待っているのに。狭い場所に閉じ込める人間が憎い。

「何(・)か(・)」が足りない、毎日だ。


(ん…あれ?なんか新しい子ライオンいね?)


奥の屋外放飼場に子ライオンが2匹いる。


(新入りか〜)


(まぁ、何も変わらんけど。)


すると兄の方がこちらに「見ててね」と言わんばかりにアピールする。


(まぁ、暇つぶしにでも見てやるか。)


俺は大きくあくびをしながら、彼らの方を見る。


そして、飼育員がやってくると彼らは飼育員を叩き始めた。


「うわっ!」


と言いながら飼育員は逃げていく。


俺はその瞬間、足りない「何か」が埋まっていく感覚がした。興奮した。

そして、彼らは叫ぶ。


「みんな、聞いてくれ!僕たちは今からここから脱出する!同じ様に脱出したいと思うものは手を挙げろ!」


俺は手を挙げた。ラスティら他の動物も手を挙げている。

続いて彼らは


「誰か、動物園に関する情報を持っている者はいないか?」


と問いかける。


(俺も脱出してぇ。今こそ、俺の3年分の全ての情報を使う時が来た…!)


心の衝動が、止められない。

俺は「バッ!」と素早く手を挙げた。




読んで下さりありがとうございました!

第8話は9月21日19:00に投稿します!

用語集は7時10分に投稿します!

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