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第13章:神律(レガリア)

――コード管理機構・中枢上空 第零衛星プラットフォーム《E・オリジン》


 黒い空を裂いて、天に浮かぶ構造体が起動する。

 それが――《レガリア》。

 コード管理機構が誇る、全コード体系の“支配式”を司る超演算存在。


 【SYSTEM ONLINE…】

 ▶︎ “全選択拒否モード” 展開準備完了

 ▶︎ 《神律》へのアクセスキー解放中


 中枢から、声が響く。


 「これより、ゼロコード存在に対する“秩序干渉”を実施する。

 この世界に選択など不要。あるべきは、強制だ」



――地上・コード学園跡地/ユウトたち


 天を覆う《レガリア》の姿を、誰もが見上げていた。

 その威圧感は、見る者すべてに理解させる。


 「これは“神”だ」と。


 カイが呆然と呟いた。


 「コードの……最終形態。やりすぎだろ、これ……!」


 リオンが歯噛みする。


 「選択の自由が広がった途端、これかよ。

 ほんとに“力しか信じない連中”なんだな……!」


 エリスが一歩前に出て、振り返った。


 「どうする、ユウト?」


 ユウトは、迷いのない声で答えた。


 「決まってる。俺が変えた世界を、

 “力で押し潰されるまま”にはしない」



――ユウト、最終ステージへの進軍を開始


 ユウトたちは、《レガリア》中枢へ突入する決断を下す。


 だがそこには、“選択”を拒否し、《レガリア》に従属した強力なコード守護者たちが待ち構えていた。



――守護者ファルス・ネスト登場


 第一の防衛階層で立ちはだかったのは、

 コード能力《反響因子エコー》を極限まで強化した守護者――ファルス・ネスト。


 「我は、秩序に属する者。貴様らのような“己を選ぶ者”など……排除対象だ」


 ファルスは空間そのものを“模倣”し、仲間たちの能力をコピーし始める。


 「……やばい。こいつ、エリスの重力操作も……全部、真似てきやがる!」



――ユウト、コピー能力の「定義」を上書き


 だが――


 ユウトが掌をかざすと、光が瞬いた。


 「お前の能力は“模倣”じゃない。

 それは“記録された表層データの焼き直し”に過ぎない」


 《能力模倣》という“定義”自体を、ユウトが書き換えた。


 次の瞬間、ファルスの能力が暴走し、自滅を始める。


 「ぐっ……な、何をした……貴様、定義を……!」


 「言ったろ。“選べない世界”を、俺は終わらせるって」



――《レガリア》、本体覚醒へ


 最上階。

 ついにユウトたちは、神律兵装レガリアの本体中枢に到達する。


 待ち受けていたのは、コード管理機構の長官――イゼル=グレイフ。

 そして、その背後で覚醒しつつある《レガリア》の人格核。


 「愚かなる選択者よ。

 お前が信じる“自由”の果てが、どれだけの悲劇を生むか見せてやろう」


 《レガリア》が浮かび上がり、起動コードを発動する。


 ▶︎ 【全人類への強制同期】

 ▶︎ 【選択権の一時凍結】

 ▶︎ 【コード支配モード:起動】



――クライマックス前夜


 エリスが叫ぶ。


 「ユウト……あれを止めなきゃ、本当に“誰も選べなくなる”!」


 カイも剣を構えた。


 「オレたちで、選択の意味を……最後まで通そうぜ」


 ユウトが、静かに右手を前に出す。

 その手には、存在定義の核――《ゼロコード・オメガ構造体》が浮かび上がっていた。


 「俺はもう、力を持たない自分を否定しない。

 この力は、“選べる未来”のためにある」


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