第一章ストーリーおさらい! ここだけ読めば第二章からでもOK! 後編!
第一章 闇のメイドを引き連れて王都の学院へ行こう! 全100話まとめ 王都への到着まで
前半からの続き。
いざ三年間の学院生活を過ごすため王都へ出発した一行、
メンバーはメイド達の他に久々に学園へ行きたいというので、
取り巻きの友達三名も途中まで同行する事に、心強いのか足手まといなのか。
北上しまずは故郷マジュカルース地方、姉上の住むサラティーネの街へ、
と思いきや出発早々、領地境の山道で山賊に襲われる大ピンチが!!
しかしメイド達が倒し、さらに上空からブランカの父が操縦するダークネスドラゴンも助けてくれた。
無事、サラティーネの街へ着き現領主である親戚のデゥニル=ダルクリュッセ男爵に挨拶を済ませ、
すでに半分ほど領主の座を引き継いでいる、学院を卒業したばかりの実姉、
ブリジットと会い、一応の婚約者メイドであるワンディを回収、となるはずだったのだが……
ここで予定外の事が起きる、なんとワンディが姉上の学院卒業間近の頃に、
同じく通っていた同学年の義兄ジルジュに強引に貸し出さされてしまい、
メイドバトルの末、敗北し奪われたまま行方不明になっているという!
数少ない手がかりを貰い学院で『出来るだけ早くワンディを取り戻す』というミッションが発生し、
渡らなかった手紙を自らの手で渡すと心に決めたダルマシオは、
屋敷の倉庫に転移魔方陣を設置したのち友達三人と別れ、次の通り道、実の母上の所へ向かうのだが……
この母上というのがダルマシオにとって大きな問題があり、
あまり自分にとって母親らしい事をして貰った記憶が無い、
というのも母は第四夫人しかも元メイドで今もメイド気分のご主人様第一主義。
すなわち夫、ダルマシオの実父にしか興味が無く、
実の娘や息子に興味が無いレベルにまで相手にせず、
主人の喜ぶ事をする、という一点のみで生きているやっかいな母である。
なので有能なメイドを入手していると知るとダルマシオの意思に関係なく、
勝手に夫の喜ぶ所へ渡してしまうのは性格的に目に見えていたため、
それをされないようにメイドの一部を先に祖父の所へ行かせ釘を刺して貰う事に。
という訳で母上や一応の自分の部屋があるメイド育成機関、
イルドガルド総合メイド養成所へ到着、ここは基本は男子禁制で、
ダルマシオとその父と祖父以外は入れない、牢獄のような警備がされている場所である。
ここでの目的は実母への挨拶とメイドになりたいブランカを預ける事だが、
再会した母ゼアリーは相変わらずそっけなく、メイドに値踏みをして終わってしまう。
余談だがこの母がまれにダルマシオが悪い事をして躾けが必要な時は、痛みは無いが精神的に物凄く堪える、『とある仕置』をするのだとか。
そしてその夜、ダルマシオの部屋に現地のメイドがあてがわれたため、
嫌な予感がしたのだが案の定、ゼアリーはアンヌとアンナを父が喜びそうな所へ派遣しようとし、
ユピアーナ様に『お話』をされ、翌朝会うと怯えきっており、物わかりが物凄く良い状態にされていた。
こうしてブランカは無事、一年間このメイド養成所で訓練を受ける事となり、
またダルマシオの部屋に転移魔方陣も設置し、少し離れた父上の屋敷、
すなわちある意味での『本当の実家』へ向かう事となったのであった。
そして母上と一緒に到着した辺境伯邸、
別行動していたメイドとも合流し父キリアンにご挨拶、
こちらも厳しくダルマシオにとって怖い父親だが通りすがりに挨拶はしないといけない。
学院へ通う事を報告し、さっさと辺境伯邸を後にしようとしたが、
婚約者メイドであるワンディが奪われたきっかけを作った義兄ジルジュが登場、
超巨乳メカクレそばかすメイドのタマラに目をつけ、メイドバトルを吹っかけてくる。
結局、父上にもしダルマシオが勝てば派閥をあげてダルマシオに(名目上は)協力する、
せめて邪魔はしないという約束を取り付けメイドバトルへ、結果は見事タマラの完勝、
そして出発の際、昔ユピアーナに命を救われたという王国騎士団の息子に感謝されたが記憶は無い模様。
次に到着したのが祖父の街、そして曽祖父が亡くなった侯爵邸なのだが、
真夜中にも関わらずわざわざ屋敷の前でメイド達と待っていた祖父リアッド、
父が恐れ、ダルマシオもおっかないお爺ちゃんというイメージを持っていたが何やら様子が違う。
というのも、曽祖父ギリオスが亡くなる直前まで相当厳しくダルマシオの面倒を言いつけられたらしく、
またダルマシオ自身も強い光魔法・闇魔法に目覚め、使えるようになった事を感じ取り、
接し方を変え、やたら面倒見が良くなっていた、そうしないとギリオスの残留思念に殴られかねないらしい。
そして爺ちゃんは転移魔方陣設置について色々と協力してくれ、
ひい爺ちゃんことギリオス様の像への挨拶も済ませ、
さあいよいよマジュカルース地方を抜け王都を目指し馬車は走り始めた。
到着しないといけない時間ぎりぎりになりかけたため、
途中の教会都市ルブランは夜中という事もありスルー、
そしてそのまま王都へ、という途中でハプニングが訪れる。
ここまで来ればルブランと王都の道はほとんどが安全なのだが、
唯一と言って良い危険な地帯で魔物が大量発生しており、
ルブラン教会の馬車が壊され、危機一髪の状態になっていた。
救出すると学院で教師をする予定だったぺネロプさんが乗っており、
助けた事により足止めをさせられた件を手紙にして学院長と姉の魔法教師パトリシ宛てに貰う。
そしてようやく到着した王都、だが日没とともに入学手続きは締め切らてたらしい。
閉じた門の先に居た男性教師に学院長宛ての手紙を渡すも行き先は不透明、
このままでは学院のクラス分けテストにペナルティで参加できない、
そうなると最低クラス、おそらくFか本当の最悪、墓場のようなGクラス行きに……
そんな不安を胸に王城で国王陛下に謁見する事となり、
メイドのみんなと一緒に頭を下げ手土産の魔道具も渡し、
ユピアーナ様の正体も晒したうえ、更に前国王にも特別に謁見することとなった。
しかし前国王すなわち七英傑勇者の息子は完全にボケており、
痴呆により意思疎通もままならない、困った事にこれでは約束である、
ユピアーナのために直系の子孫が一度ずつ力になる約束もままならない。
そんな状況でなぜか参加する事となった王城での新入生歓迎パーティー、
王族と教会派しか呼ばれていない中に場違いにも参加させられたダルマシオは、
七英傑の聖女その後を着いた娘の聖母タチアナ様に会ったり、様々な新入生と交流を持った。
実はこの会に呼ばれたのには理由があり、ユピアーナが封印され参加できなかった、
八十年前の魔王討伐パーティーを同時に別室で再現し、そこへ参加させるためであった、
そこでユピアーナは七英傑の仮面を付けた子孫と、八十年遅れで魔王討伐を祝い、涙した。
その頃ダルマシオはパーティーに最後まで残った王族派の坊ちゃんと、
呼び捨ての権利を賭け、テラスでメイドバトルを行っており結果、
見事にサンドリーヌが勝利を収めた所でユピアーナは戻ってきたのであった。
パーティー後、王都での住居に選んだのはかつての勇者パーティーが、
倉庫として利用していた学院の隣にある巨大廃墟、ここを使う事となり、
早速、転移魔方陣を設置して今まで駐留した全ての場所と繋ぐことが出来た。
いつでも実家や自分の領地とと行き来する事が出来たのは良いのだが、
なぜか爺ちゃんがやってきてダルマシオの輪に加わり、それはともかくと、
翌日から季節上、学期としては学院生となるダルマシオは、今後について決意するのであった。
「メイドの皆さん、お願いします……よろしくねっ!」
よして……いよいよ学院編が、始まる!!
第二章 一学年春期! 僕の婚約者メイドはどこへ消えた?!
に、続く!!!