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08 出発

本日のラスト投稿です。

「空気圧よし、ブレーキよし、水よし、ヘルメットよし、魔道回路正常に稼働」


俺は出発前に最終確認をしていた。

いや、ただカッコ付けたかっただけだ。


扉から外に出て周りを確認する。

あたりに動物は見当たらない。そう言えばあの巨大狼もあれ以来見かけていない。

完全に縄張りの外なのだろう。こんなにうれしい事は無い!


「さて、夕日に向かってと決めたからには、朝日を背に進むだけだな。」


ちなみに、ハンドルとペダルにも衝撃吸収の魔力文字を追加してある。

俺は学習する男なのだ。


「さあ、出発でっぱつだ!」


魔動自転車にまたがり魔力を流し込む。

徐々に加速する魔動自転車。衝撃吸収もいい仕事をしており、まるで痛くない。

こんなに悪路でガクガク走っているのに衝撃が伝わってこないというのはソレはソレで気持ちが悪いものだ。


途中、運動不足も気になったので回転分の魔力だけを切ってペダルを回して進んだり、見た事も無い花が咲いていたので観察したり、魔物に追いかけられたりしつつ進んでいった。


そして、夕日が空を赤く染め始めた頃、最大の問題にぶち当たった。



「T字路・・・・だと?」


街道がT字路にぶつかったのだ。ちなみに、俺が走っていた道が突き当りにぶち当たった形になる。


「な、なんと言う事だ・・・」


自転車から降りて崩れ落ちる。

意を決して2分の1の選択をして進みだしたというのに、また選択肢が出てきてしまったのだ。

そう、そしてここで一番の問題が発生してしまった。


「夕日に向かって走れないではないか!!!」


この先は北と南に進む道しかないことだった。






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