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超時空の彼方 〜フォロミー〜  作者: 一等神 司
第ニ章 ◆人類の文明開拓◆
22/22

【切磋琢磨】

獣人(ウェア) 鼠族(ラット)集落(むら)を出発して目的地の山を目指す【人類村(じんるいむら)】の一行

翌朝 快晴の中を獣人(ウェア) 鼠族(ラット)集落(むら)を移動する光一(コーイチ)達。

多いと鼠族(ラット)に教わった、大蛇との遭遇に気を付けながら進む。


近くまで来たと、コーイチ達は感じていたのに、なかなか辿り着かない。

思っていたより、山は大きく、まだ距離が有るのに、近く感じていたみたいだ。


それでも順調に進み、徐々に山側に傾斜してきているので、もう少しで着きそうだ。


「周りの木々とか植物の感じが、かなり変わったね」


コーイチが兄弟に声を掛ける。


「そうだね。僕達の村の近くでは、あまり見ない植物が多くなったね」


一暗(イアン)が応える。


木々が【人類村(じんるいむら)】周辺より繁っていて、草もモサッとしている感じで、コーイチ達はなかなか進めなくなっていた。


「何かが出そうな雰囲気だよね……」


コーイチが言う。


「確かに、隠れられる所が多くて、周りがよく見えないと、物陰から何か出そうだよね」


イアンが同意する。


木々が多く、しかも巨木ばかりなので、薄暗くさえある。

獣人(ウェア) 鼠族(ラット)達の集落(むら)の周辺とは、かなり状況が違っていた。


「北側や西側は、下から見上げた感じでは、居住地にはなりそうにないね。南側に行ってみよう」


コーイチが先頭で南側に移動して行く。

木々の間を抜けて、なだらかな山を登り、峠に近くなる。


シャーーーーーーーッ!


巨木の上から一匹の蛇が襲って来た。


約5メートル程の蛇だ。

日本……日本じゃ無くても…かな?地球なら大蛇と言われるサイズだ。


しかし、狩り慣れている子達だから、難無く(かわ)すと、黒髪の子達が、念動(マインド)で大蛇の動きを止める。

子供達にしたら、この程度の大きさは、大蛇では無くて、小さいって言いそうだけどね。


イアンが蛇の息の根を止めると、直ぐに解体が始まる。

このサイズなら、あっと言う間だった。


「これ、今夜のご飯かな……」

「そうだね。荷物が増えるのも面倒だし、それが良いかもね」

「小さいけど、身は美味しそうだね」

「足りるかな?もう一匹 出てくれると良いね」


そんな会話をしながら、解体した蛇の肉を収納している。

そして、やっぱり「小さい」って言った。

しかも、これで足りないかもって、流石 男の子!


移動を再開して、峠に到着すると、見晴らしが良い所から、目的地を観察している。


「南側の山の中腹の開けた所が、凄く良い感じだね」


コーイチが言う。


「そうだね。まだ確定じゃないけど、実際に行って見て、良さそうなら居住地に決定だね」


イアンが応える。


小山の上から見えた候補地を目指して移動する子供達。

木々が邪魔して、なかなか辿り着けない。

移動には困るけど、それだけ豊かな地だとも言えるから、この状態も良し悪しかな。


「居住地として決まったら、先ずは道の整備だね」


イアンがコーイチにそう言うと……


「それ、僕も思っていたよ」


コーイチが汗だくの顔で応える。


「【人類村】へもだけど、獣人(ウェア)達が来やすくなる様に、きちんと道を整備しないといけないね」


そう付け加えた。





二時間程 汗だくで移動すると、小山の峠から見えた場所に着いた。


「やっと……やっと着いたね……」


息を切らせて言うコーイチ。


「そ……そうだね……はぁ……」


イアンもしゃがみ込みながら、コーイチに応えた。


「今日はここで野宿しよう。休憩したら野宿の準備だね」


コーイチがそう言うと、みんな荷物を下ろして岩や倒木や平らな草の少ない場所などに座った。


「蛇とか危険な生き物に襲われたら危険だから、土を操る魔法で、簡単で良いから塀や家屋を作って欲しいな……」


イアンがコーイチに希望を伝える。


「大丈夫、そのつもりだったよ。何か出て当たり前の雰囲気だからね。

休憩が済んだら、白村(しろむら)の人間で、土を操る魔法で、簡易の塀や家屋を作るよ」


コーイチは爽やかに答える。


黒村(くろむら)の人間で晩御飯の準備をするね」


イアンが言う。


「うん。美味しいのをお願いね」


そう笑いながら言うコーイチ。






「さて、十分 休憩したし、そろそろ野宿の準備をしようか」


そうコーイチが声を掛ける。


「家屋を簡易とは言っても作るから、野宿と言えるのかって疑問も湧くけどね……」


可愛いいたずらをした少年の様に笑うコーイチ。


「よっ……」


土を操る力を使って、先ずは周囲に塀を作っている。

白い髪の子達全員で作ると、あっと言う間に5メートル程の高さの塀が出来上がる


「はやっ!」

「「「「「うん。本当に早い!」」」」」


黒い髪の子達が驚く。


「もう慣れたものだからね。しかも、本格的な村作りと違って、規模が全然 小さいから……」


照れ臭そうな白い髪の子達。


「家屋作りは、ざっくりとじゃ危ないから、簡易とは言っても、もっと時間が掛かるけどね」


コーイチが言う。


「こっちも頑張るぞ!」


と、黒い髪の子達に掛け声を掛けるイアン。


「「「「「おーっ!」」」」」


それに黒い髪の子達は応える。


土を操る力を使える黒い髪の子は、(かまど)を作り、出来た(かまど)に薪を入れると、火を出す力を使える黒い髪の子が、薪に火を付ける。

そこに鍋を掛けたり、串に刺した肉を焼く、黒い髪の子達。


「一軒目の家屋の形成は完成だね。次は虫除けに焼こう」


白い髪の子達は、一つ目の家屋の焼きに入る。


「土を操る魔法や火を出す魔法の力は、やっぱり白い髪の子達は凄いな」


イアンは感心する。


「でも、狩りは黒い髪の子達に僕達は勝てないよ」


次の家屋を作りながら笑って言うコーイチ。


「お互い得意分野が違うからね」


そう言うイアン。


お互いの力を認め合う子達。

互いに助け合いながら生きている白い髪の子達と黒い髪の子達。


「じゃあ、どっちが先に完成させるか競争だね」

「おう!コーイチ達 白村の子達に負けないよ!」


コーイチの白村とイアンの黒村は競争を始める。


家を次々完成させるコーイチ達 白村の子達。

料理を次々に完成させるイアン達 黒村の子達。


楽しそうに競い合い、驚異的な速さで完成させて行く。



******************************



挿絵(By みてみん)

新版の(めぐみ)の行った世界のマップです。

旧版と配置は同じで、中央の巨大な立木の在る小山が、(めぐみ)が現れた場所です。

上部(北)中央の集落(むら)が、狼族(ウルフ)集落(むら)で、上部左側(北北西)に在るのが猫族(キャット)集落(むら)

上部右側(北東)の山際に在るのが、【人類村(じんるいむら)】(規模拡大で【始祖町(しそまち)】と改名予定)で、五つの区画をまとめて一つになっています。

下部右側(南東)の小山の近くに在るのが、兎族(ラビット)集落(むら)です。


挿絵(By みてみん)

一枚目のマップの南側のマップです。

西側(左側)中央部の集落(むら)が、鼠族(ラット)集落(むら)です。

中央より少し下部に在るのが、目的地の山です。

目的地に到着した【人類村(じんるいむら)】の一行。

そして、危険なこの地で塀や家屋を作って“野宿”の準備をする。

けど、野宿なんだろうか……

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